DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(2団体ライトフライ級:1993年7月17日)

2023年07月17日 05時42分43秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の1993年7月17日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
2団体ライトフライ級戦:
IBF/WBC王者マイケル カルバハル(米)TKO7回2分23秒 挑戦者金 光善(韓国)

*30年前の真夏のラスベガスで、本場アメリカを代表するスター選手と、アジアが誇る実力者による世界戦が実現しました。

カルバハルと金にはいくつかの共通点があります。両者ともに、この試合から5年前となる1988年のソウル五輪に出場し、共にメダルを獲得しています。カルバハルはライトフライ級で銀メダルを、金はフライ級でその名に恥じぬ「金」メダリストとなっています。

両者にはウンベルト ゴンザレス(メキシコ)というプロでの共通の対戦相手がいます。カルバハルはこの年の3月に、当時WBCタイトルを保持していたゴンザレスと王座統一戦を行っています。2度のダウンを喫し、試合内容でも後手に回っていたカルバハルでしたが、その強打で大逆転劇を演じ王座統一に成功。金はこの試合の13ヶ月前に地元韓国でゴンザレスに挑戦。10回までは王座交代劇を思わせる内容で試合をリードしていましたが、11回にメキシカンの強打に捕まりダウン。最後は最終12回にパンチをまとめられTKO負けを喫してしまいました。

プロでの実績は王者が勝っているとはいえ、実力的には差のない両雄。挑戦者は初の海外での試合にもかかわらず、接近戦が苦手とされるカルバハルに対し、勇敢に前進していきます。鋭いジャブでポイントはゲットしていくカルバハルでしたが、いかにもやりずらそうな表情を浮かべます。

(真夏のラスベガスで死闘を繰り広げたカルバハル(白)と金(緑))/ Photo: Asian Boxing

一進一退の攻防が続く中、中盤7回、カルバハルの左フック一閃し金が前のめりにダウン。一撃で試合を終わらせてしまいました。

苦しみながらも統一王座の防衛に成功したカルバハル。善戦むなしく敗れ去った金。両者には会場から大きな拍手が贈られていました。

この月には軽量級の代表選手、カルバハル、ユーリ アルバチャコフ(協栄)、そしてリカルド ロペス(メキシコ)がそれぞれ防衛戦を行っています。試合内容からすると、ロペスの圧勝といったところでしょうね。

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