今月6日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAスーパーライト級戦(暫定王座決定戦):
イスマイル バロス(ベネズエラ)TKO初回1分53秒 オハラ デービス(英)
*昨年5月に、当時空位だったレギュラー王座をローランド ロメロ(米)と争ったバロス。ダウンを奪い、ポイントでもリードしていたにも関わらず、レフィリーの不可解なストップで敗者となってしまいました。
本来なら新王者となったロメロが、デービスとの防衛戦を行う予定でしたが、自身の怪我のための戦線から離脱。バロスとデービスが暫定王座を賭け戦うことになりました。
実力拮抗者同士の一戦は初回1分過ぎ、バロスが左カウンターからダウンを奪い、試合再開後は連打からダウンを追加して終了。2015年師走に獲得したWBAライト級の暫定王座に続き、スーパーライト級でも暫定王座の獲得に成功しました。すでに40歳となった大ベテランの快挙は喜ばしいことなのですが、WBAは数年前に暫定王座を廃止した筈。この一戦をきっかけに、再びWBA暫定戦の波が打ち寄せてくるのでしょうか?怖いものです。
2024年1月15日現在の、スーパーライト級のタイトル保持者たちは下記のようになります。
WBA:ローランド ロメロ(米/防衛回数0)
WBA(暫定):イスマイル バロス(ベネズエラ/0)
WBC:デビン ヘイニー(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/1)
WBO:テオフィモ ロペス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:井上 浩樹(大橋/0)
日本:藤田 炎村(三迫/2)
スーパーウェルター級戦(12回戦):
バージル オルティス(米)TKO初回2分33秒 フレデリック ローソン(米)
*自身の体調管理の不手際から、幾度も世界戦出場の機会を不意にしてきたオルティス。この試合が実に17ヵ月ぶりの実戦となりました。
階級を一つ上げリング復帰戦に臨んだオルティスですが、数発好打が当たったところで主審が試合をストップ。あまりにも早すぎるレフィリーの判断にはあきれるばかりです。
この試合を捌いたトニー ウィークス氏は(米)、中々の名レフィリーとして知られていた筈。しかし上記にある「ロメロ対バロス」戦でも主審を務めていました。何かしらの指導、もしくは制裁が必要でしょう。
試合後、WBOスーパーウェルター級王者ティム チュー(豪)への挑戦を熱望したオルティス。実現すれば間違いなく好試合になるでしょう。下記はオルティスの新たな主戦場であるスーパーウェルター級の、2024年1月15日現在の王者たちとなります。
WBA:ジャーメル チャーロ(米/防衛回数2)
WBC:ジャーメル チャーロ(米/3)
WBC(暫定):ブライアン メンドサ(米/0)
IBF:空位
WBO:ティム チュー(豪/2)
OPBF(東洋太平洋):井上 岳志(ワールドスポーツ/0)
WBOアジア太平洋:井上 岳志(ワールドスポーツ/2)
日本:出田 祐一(三迫/1)