今月13日、カナダで行われた試合結果です。
3団体ライトヘビー級戦:
王者アルツロ ベテルビエフ(露/カナダ)TKO7回2分 挑戦者カラム スミス(英)
*元WBAスーパーミドル級王者スミスは、これまで30回の実戦を行ってきました。2020年師走にサウル アルバレス(メキシコ)に判定で敗れたとはいえ、そのキャリアの中で喫した敗戦はその一戦のみ。KO/TKO負けはおろか、ダウンを喫したことは一度もありませんでした。
タフで実績があり、実力も確かなものを持つスミスですが、ベテルビエフの超強打と技術が伴ったボクシングの前に歯が立たず。結果はベテルビエフがこれまで対戦してきた19人同様に、ボコボコにされる始末となってしまいました。
スミスも、時折好パンチをクリーンヒットさせますが、その都度ベテルビエフの暴風雨に飲み込まれる形に。7回にはついにベテルビエフの強打に捕まってしまい2度もダウン。結局はスミス陣営が2度目のダウン後に降参を要請。ベテルビエフが1年ぶりの実戦で見事の勝利を収めると同時に、全勝全KO勝利を20の大台に乗せることに成功。WBA王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)との大一番に向け大前進しています。
まだまだ試合決定までは至っていませんが、ベテルビエフとビボルによるライトヘビー級の頂上決戦は、サウジアラビアで決行されることが濃厚のなようです。
ベテルビエフとビボルが2強として君臨している現在のライトヘビー級。下記は2024年1月25日現在の同級の王者たちとなります。
WBA:ドミトリー ビボル(キルギスタン・露/防衛回数13)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/5)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/8)
WBO:アルツロ ベテルビエフ(露・カナダ/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:ジェローム パンペロン(ニュージーランド/英)