DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

拳四郎の対抗王者にヤファイ(WBCフライ級:暫定王座決定戦)

2024年12月06日 05時40分59秒 | 世界ボクシング

先週末30日、英国で行われた試合結果です。
WBCフライ級戦(暫定王座決定戦):
ガラル ヤファイ(英)TKO6回1分10秒 サニー エドワーズ(英)

*2021年に行われた東京夏季五輪の優勝者ヤファイが、元IBF王者エドワーズを初回から圧倒。ガードを高く上げながら前進を止めないヤファイは、左右上下のパンチでエドワーズを終始劣勢に追い詰めていきます。

一発のパンチはそれほどでもないヤファイですが、エドワーズはそのプレッシャーに耐え切れず。最後は一方的な試合展開となったところでレフィリーが両者の間に入り試合をストップ。プロ3年弱のヤファイが、9戦目にして暫定ながらもプロでも世界の頂点に到達しました。

果たしてヤファイのそのボクシングが、正規王者寺地 拳四郎(BMB)にどこまで通じるのか。好試合が大いに期待できる対戦カードなだけに、早期実現が期待されます。

2024年12月6日現在のフライ級王者たちは下記のようになります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数2)
WBC:寺地 拳四郎(BMB/0)
WBC(暫定):ガラル ヤファイ(英/0)
IBF
:アンヘル アヤラ(メキシコ/0)
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/1)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:タナンチャイ チャルンパック(タイ/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/3)

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静岡での世界戦が決定(IBFスーパーフライ級ほか)

2024年12月06日 05時23分16秒 | 世界ボクシング

今月21日、ツインメッセ静岡で予定される興行です。
IBFスーパーフライ級戦(王座決定戦):
ウィルバルド ガルシア(メキシコ)対 レネ カリスト ビビアノ(メキシコ)

ヘビー級戦(8回戦):
日本ヘビー級王者但馬 ミツロ(亀田)対 ロスメン ブリトー(ベネズエラ)

*どちらかというとボクシング不毛の地である静岡で、メキシカン同士による世界王座決定戦が行われます。またこの興行には、日本ではまだまだ貴重性が高いヘビー級戦含まれます。カード的には「う~ん」と唸らざるを得ないように思えますが、興行として成功を収めて貰いたいものです。

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マイナー王座戦に出場(IBOミニマム級)

2024年12月05日 05時22分06秒 | 世界ボクシング

今月18日、比国で予定される試合です。
IBOミニマム級戦(王座決定戦):
元世界王者高山 勝成(石田)対 カー ル(豪)

*2000年10月にプロデビューして以来、暫定を含め、最軽量級で主要団体のタイトルを6度も獲得してきた高山。数年前には夏季五輪出場を目指し、アマチュアに転向するという少々異色な経験もあります。その影響もあり、ここ数年のプロでの活動や緩やか気味でした。この高山が約2週間後となる18日に、比国のリングでマイナー団体IBOの王座決定戦に出場する事が決まりました。

この試合が2024年初の実戦となる高山が拳を交えるのは、ベトナム系豪州人のル。7勝(3KO)の戦績の持ち主だそうです。昨年9月以来の試合となる高山ですが、気になるのはミニマム級のウェートで試合を行うのは2016年8月以来となる事です。「40戦以上のキャリアで十分補えるのでは」、と言ってしまえばそれまでですが、2週間後に吉報が入る事を期待しましょう。

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あの試合から30年(WBCバンタム級:1994年12月4日)

2024年12月04日 05時18分57秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年12月4日、名古屋市総合体育館レインボーホールで行われた試合結果です。
WBCバンタム級戦(王座統一戦):
王者薬師寺 保栄(松田)判定2対0(116-112、115-113、114-114)暫定王者辰吉 丈一郎(大阪帝拳)

試合前から異様な盛り上がりを見せた「世紀の一戦」。日本ボクシング史に刻まれるこの一戦が行われてからもう30年も経ちます。この名勝負を、簡素ながら各ラウンド毎に振り返ってみましょう。

(30年前に行われた「世紀の一戦」)/ Photo: Ameblo.jp

*1回:良コンディションを思わせる、辰吉の動きが非常に良い。しかし余裕を持ちすぎてるのか、少々見過ぎの傾向がある。暫定王者とはいえ、実際には挑戦者。挑戦者は挑戦者らしくもっと攻めなければ。動きが固かった薬師寺も、中盤以降手堅い左ジャブで応戦。

(私(Corleone)の採点:10-9で辰吉。3人のジャッジは2対1で辰吉を支持)

2回:攻めが単調すぎる辰吉はガードが低く、そこに薬師寺の左がコツコツと当たりだす。

(10-9で薬師寺。3人のジャッジは2対1で薬師寺)

3回:薬師寺のジャブに加え、ショートの右アッパーがたびたびヒット。何発か良いボディーを放った辰吉だが、むきに攻め込む傾向アリ。

(10-9で薬師寺。しかしジャッジは3者揃って辰吉を優勢とする)

4回:薬師寺の左ジャブは的確性に加え数も出てきた。しかし右目が腫れ始める。辰吉のコンビネーションを放つが、長く続かない。また、パンチの貰い方が悪い。

(10-9で薬師寺。ジャッジも3者揃って薬師寺を支持)

5回:薬師寺は当たらなくてもパンチを放ち続ける。ロープに詰まっても巧く体を入れ替えるなど、この試合でも成長していることを証明。辰吉は右が良い。しかし少なくとも接近戦でのガードを上げたい。そのため、軽いパンチを不必要に貰いすぎ。

(私は辰吉を支持。しかしジャッジも3者揃って薬師寺を支持)

(辰吉の右が薬師寺の左を上回る)/ Photo: スポニチ

6回:左目が大きく腫れだした辰吉だが、得意のボディー攻撃がようやく出るようになった。しかし相変わらず薬師寺の左ジャブ、右のショートアッパーを貰いすぎ。対する薬師寺も両目上を切る。

(10-9で辰吉。ジャッジも3者揃って辰吉を支持)

7回:鼻血を流し始めた辰吉は、それに比例するかのように突進力も減退。薬師寺は軽いながらも連打を立て続けに決めていく。また辰吉の攻撃をフットワークでいなす。

(10-9で薬師寺。ジャッジも3者揃って薬師寺を支持)

(辰吉に右を当てる薬師寺)/ Photo: スポニチ

8回:辰吉の左目は完全にふさがっている状態に。薬師寺は7回以上に良いラウンドを作る。

(この回も当然の如く10-9で薬師寺。ジャッジも3者揃って薬師寺を支持)

9回:辰吉のパンチも当たるが、薬師寺のそれは軽いながらも3倍は当たっている。薬師寺はフットワークを大きく使うようになってきた。

(10-9で薬師寺。しかしジャッジは分かれ、2対1で薬師寺)

10回:薬師寺は自信を持ってアウトボクシングする薬師寺に対し、辰吉は前進するのみ。

(10-9で薬師寺。ジャッジも3者揃って薬師寺を支持)

11回:勝負に出た辰吉の攻撃が勝る。薬師寺はこれまでとは違い「逃げ」のボクシングに。

(10-9で辰吉。ジャッジも3者揃って辰吉を支持)

(薬師寺をロープに追い詰める辰吉)/ Photo: Youtube

12回:この回も辰吉の攻撃が勝った。そして薬師寺も懸命に打ち返した。

(10-9で辰吉。ジャッジは2対0で辰吉)

試合を通しての印象としては薬師寺の快勝に思われた。しかし採点をまとめてみると、115-113と薬師寺が僅かにリードしていた。

解説の具志堅 用高氏を含め、会場は辰吉贔屓が多かったという印象が残る。しかし同時に、アンチ薬師寺派はほとんどなかったように感じられた。

試合後、辰吉、薬師寺はもちろん、両陣営ともお互いに称えあっていた。辰吉の左目の腫れは酷かったが、薬師寺の左右の腫れも負けていなかった。

(稀に見る大激戦、名勝負でした)/ Photo: 日刊スポーツ

この試合を名勝負と言わないで何と言うのでしょうか?

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あの試合から30年(スーパーバンタム級:1994年12月3日)

2024年12月03日 05時28分22秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年12月3日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBA5大陸スーパーバンタム級戦:
王者マルコ アントニオ バレラ(メキシコ)TKO8回2分31秒 挑戦者エディ クック(米)

*一戦ごとに世界に近づいていた超新星バレラ。この年の4月にはアルゼンチンに渡り、世界タイトルの挑戦経験を持つカルロス サラサール(亜)とWBCスーパーフライ級王座への挑戦権を賭け対戦。くせ者を判定で下しましたが、まだまだ成長過程にあった若干二十歳のバレラは前日計量に失敗していました。

世界初挑戦の機会が若干遠のいてしまったバレラはその後、一気に2階級上のスーパーバンタム級に転向。10月末にはWBA5大陸王座を獲得しています。1994年の締めとなる今回の試合では、そのWBAの下部タイトルの初防衛戦に、元WBAバンタム級王者エディ クック(米)を迎える事になりました。

(超新星バレラ(左)が、元世界王者クックと対戦)/ Photo: Youtube

1994年の11月から師走には、数多くの世界戦が行われましたが、この一戦はそれらの試合に負けるとも劣らない好カードとなりました。

世界が期待される新鋭バレラは、初回から左フックで元世界王者をグラつかせ、その後右からの連打でスタンディングカウントによるダウンを奪っています。世界王座から陥落していたとはいえ、まだまだ世界トップレベルの実力を保持するクックを相手に、堂々のスタートを切ります。

2回から4回は小康状態が続きましたが、そんな中でバレラは長い左ジャブと左右のボディーでクックにプレッシャーをかけ続けます。5回には再び大きなチャンスを迎えたバレラでしたが、そこからクックが元世界王者の意地を見せ反撃に転じます。

中盤戦は激しい打ち合いを繰り広げたバレラとクック。どちらかが明確なペースを握ることはないシーソーゲームが続きます。8回、クックが攻勢を取りバレラから鼻血を流させます。しかしそこからバレラが反撃に転じ、15発ほどの連打を見舞い一気にストップに持ち込んでいます。少々早いストップにも見えましたが、クックはストップ直後に膝をつくなど、ダメージは明らか。バレラが既に世界王者レベルの実力があることを証明し、後は世界挑戦を待つばかりの状態に入りました。

(クックに左アッパーを見舞うバレラ)/ Photo: Dailymotion

防御がスウェーバックに偏りがちという弱点も垣間見え、しばしばパンチを貰っていました。しかしバレラがその強さを見せつけた事には変わりありません。

この試合のゲストとして、半月前にジェームス トニー(米)を破りIBFスーパーミドル級王座を獲得したロイ ジョーンズ(米)が解説者として登場。トニー戦での予想外の圧勝や今後について2回から5回という長い時間、好試合をそっちのけに会話のやり取りがありました。

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康輝、雪辱を許す(WBOアジア太平洋スーパーミドル級)

2024年12月02日 05時12分32秒 | 世界ボクシング

先月22日、韓国で行われた試合結果です。
WBOアジア太平洋スーパーミドル級戦:
挑戦者ユン ドクノ(韓国)TKO7回2分2秒 王者帝尊 康輝(一力)

*6月末に後楽園ホールで対戦している両選手。その時は僅か85秒という時間の中で、勝者と敗者が入れ替わるという大逆転劇を演じた帝尊が主人公となりました。

5ヵ月ぶりに行われた再戦では、両者がお互いのパンチを警戒する中試合が進行。ユンが手数でリードしていきます。迎えた7回、細かい連打からダウンを奪った前王者。試合はそこで終わっています。

僅か数ヵ月でアジア圏の王座を失った康輝。昨年6月に初代日本国内王者となっていますが、その後そのタイトル戦は行われていません。

下記は2024年12月2日現在の、スーパーミドル級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数9)
WBA(暫定):カレブ プラント(米/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/8)
IBF:ウィリアム スカル(キューバ/0)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/6)
OPBF(東洋太平洋)
:野中 悠樹(ミツキ/0)
WBOアジア太平洋:ユン デオクノ(韓国/0)
日本:帝尊 康輝(一力/0)

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再戦が決定(WBAスーパーフライ級)

2024年12月01日 05時22分48秒 | 世界ボクシング

今年の大晦日、東京都大田区総合体育館で予定される試合です。
WBAスーパーフライ級戦:
王者フェルナンド マルティネス(亜)対 挑戦者井岡 一翔(志成)

*7月に王座統一戦として対戦している両雄。その時はIBFタイトル保持者だったマルティネスが明白な判定勝利を収め、一翔が保持していたWBA王座を吸収する事に成功しています。今回のダイレクトリマッチを前に、既にマルティネスはIBF王座を返上。WBAの単一王者として一翔の挑戦を受けます。

短期間での再戦となりますが、今回は勝利の女神はどちらに微笑むことになるのでしょうか。

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