夕方、京都ヘッドからの帰り、
丹波橋の駅で京阪から近鉄に乗り換えたら、
たまたま「新田辺ゆき各停」に当たりました。
午後4時頃のことです。
ホームの発車案内板を見ながら私は、
「新田辺ゆきということは、地下鉄線から直通してくる電車だな」
と思って待っていたのですが…、
滑り込んできた電車は、地下鉄直通用ではない〝ふつうの〟車両でした。
↓このタイプの車両です。
「えっ…、こいつが、新田辺ゆき各停…?」
と、驚いた私でした。
「こんな時間帯に〝この手〟の新田辺ゆきがあったっけな?」という感じです。
しかも、丹波橋駅のホーム放送は、
『新田辺まで、この電車が先に到着します』
と言っている。
「大久保駅で、急行に抜かされないのか?」
ますます訳が分かりません。
いったい、なんなんだ、この電車は…!
◇ ◇ ◇
どんなダイヤで走るのか気になったので、私はこの電車に乗ってみました。
丹波橋から先、途中で特急待避や急行接続は一切なく、坦々と走る感じでした。
で…、最後の富野荘駅を発車すると、車内放送が、
『この電車は、次の新田辺から、大和西大寺ゆきの各駅停車になります』
と流れました。
だったら、最初から大和西大寺ゆきにしておけば良いのに…、と思ったりしますが。
大久保での急行接続がないことを乗客に印象付けるために、
わざと「新田辺ゆき」として区切ってあるのかな??
新田辺で車両交換するわけでもなかったし、事情はよく分かりません。
家に帰ってから『近鉄時刻表』で調べてみたら、
確かにその時間帯、近鉄京都発→新田辺ゆき各停が1本だけありますね。
それと連動する形で、新田辺始発→大和西大寺ゆき各停も1本あります。
昼間ダイヤから夕方ダイヤ(ラッシュ対応)に切り替わる〝境目〟の時間帯に見られる、不思議なひとときであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/7a/ac2941d2df6f800f9036fdf27ee0bba5.jpg)
↑『近鉄時刻表』より。
赤枠が、京都発→新田辺ゆきの各駅停車。
青枠は、新田辺始発→大和西大寺ゆき各駅停車。
時刻表では別々の行に書かれているけれど、このふたつは1本の列車で〝通し〟で運行されます。
ほかの行を見ると、京都発の各停は「大和西大寺ゆき」ばかりなのに、この箇所だけ〝イレギュラー〟しているでしょう?
黄枠は、地下鉄線から直通してくる新田辺ゆき各駅停車。
青枠の大和西大寺ゆきは、黄枠の電車が到着するのを待って、新田辺を発車します。
地下鉄線から乗り入れてきた新田辺止まりの電車から→大和西大寺ゆきに乗り換えができる、っていうのも、ほかの時間帯ではあまり見られない光景かも。
えっ? ちょっと話が深すぎましたか。
私的には、久しぶりに近鉄のダイヤでわくわくしました。