勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

春な忘れそ

2009-02-05 23:50:16 | Weblog
 陰暦二月を如月(きさらぎ)という。衣更着とも書き、着物をさらに重ね着する意とされ、最も寒い季節でもある。しかし、一説によると衣更着ではなく「生更ぎ」の意で、草木の更生することをいう、とする辞書もある。
 如月の語源はともかく、立春も過ぎ、あちらこちらから梅の便りも聞かれ、春という文字が踊る季節になった。

 規模は小さいが、墨田公園の梅園では、見頃を迎えた紅白の梅が、園の周りに植えられた水仙とともに、早春の香りを漂わせ、訪れる人を楽しませている。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ

 馬耳東風という言葉がある。春に吹く東からの温かい風も、馬にとっては念仏を聞くが如く何も感じないらしい。左遷された菅原道真のあとを追って、京都から九州の太宰府天満宮まで飛んでいったという飛梅は、東風に乗って飛んでいったのだろうか?人も植物も春を待ちわびている。