十日の菊

　以前からの約束を実行しようと準備していたが、その友人、咳と喉の痛みで来られなくなってしまった。新型インフルエンザでなければいいが。。。

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　ということで、仕方なくひとりで作って食べることにした冷しゃぶ。僕の自慢料理でもあるが、十日の菊か六日の菖蒲（あやめ)か、いささか時期遅れではある。

　ニンニクと生姜のみじん切りをタップリと利かせ、茹でたえのきとしめじ、万能ネギの小口切り、熱湯にくぐらせただけでほとんど生の春菊と貝割れ大根。これらを、しゃぶしゃぶした牛肉とポン酢で和えるだけ。しゃぶしゃぶ後のお湯はコーヒーフィルターで濾してスープにする。

　冷たく冷やして食べる夏の料理だが、僕の心のように、ひんやりとして、欠けはじめた秋の夜空の十六夜（いざよい）の月を見ながら、ひとり寂しく食べることにしよう。

　ハッタリ料理学園長の僕ですが、服部幸應さんのコマーシャルでお馴染みの、浅漬け名人で作った自家製の即席漬けも添えてみた。（マウスオンでどうぞ）

　この冷しゃぶ、作り過ぎて食べ切れそうもないので、明日ある方にお裾分けしようと思っている。