シャンソンの夕べ 2009-10-23 23:59:49 | Weblog 枯葉が風に舞う秋は、何故かシャンソンを聴きたくなる。 その昔、銀座には銀巴里というシャンソン喫茶があった。薄暗い階段を降りると、そこには広いとはいえない客席と、小さなステージがある。ここからは、美輪明宏さん、戸川昌子さん、金子由香利さんなど、多くのシャンソン歌手が育っていった。 僕も何度か足を運び、美輪さんのステージも見た懐かしい場所である。1990年に惜しまれつつ閉店したが、それから約20年、生でシャンソンを聞く機会が少なくなった。 知人の知り合いのシャンソン歌手、橘 妃呂子さんのシャンソンコンサートに行った。枯葉の楽器演奏で始まったコンサートの1部では、彼女が歌う、恋心、バラ色の人生、詩人の魂など、誰もが知るシャンソンのスタンダードナンバーに酔う。 2部になると、忘れな草をあなたに(僕のことではありません)、遠くへ行きたい、見上げてごらん夜の星を、など日本の名曲を交えながら、愛の賛歌でフィナーレ。久しぶりのシャンソンを満喫した秋の夜だった。