勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

1/f ゆらぎ

2012-01-13 22:22:33 | Weblog
 冬の夜空は星の瞬きが一段と美しい。星自体が瞬いているわけではないのに、何故星は瞬いて見えるのだろう。そんな質問が朝日新聞の「しつもん!どらえもん」にあった。星の瞬きは上空の大気の流れによって起こる現象なのだそうだが、特に冬は季節風が強くなるため瞬きも強くなるという。

 『1/f ゆらぎ』という言葉がある。「f」とはfrequency(周波数)の頭文字、つまり波(波形)のことである。夜空を美しいと感じるのは、瞬く星のゆらぎと、人の脳波(α波) のゆらぎとの共通性からくるもで、それらを『1/f ゆらぎ』と呼ぶらしい。

 『1/f ゆらぎ』は、星の瞬きの他にも、ろうそくの炎のゆらぎ、電車の揺れ、小川のせせらぎ、潮騒、そよ風の葉擦れの音、木漏れ日、蛍の光、 など、自然界に多く見られるという。この『1/f ゆらぎ』は、美しさや心地よさを感じさせてくれるのだそうだ。


 昨年のクリスマスに、ある方からスワロフスキーをあしらった、アロマのろうそくをいただいた。1/f ゆらぎと共にアロマの香りが部屋中に漂い、幸せな気分にさせてくれる。

 同じ頃、ネットで注文したキャンドルライトが届いていた。このライトはLEDライトだが、シェード越しの光はランダムに変わり、本物のろうそくと見紛うほどにゆらゆらとゆらぐ。


 白夜の国、北欧では客人を迎えるとき、住まいのあちらこちらにキャンドルを灯すというが、アロマの香りのろうそくとキャンドルライトの饗宴に、独り身の我が家の冬の夜は、少しばかりの寂しさもゆらいでいる。


 スワロフスキーのアロマろうそくは寝るときには消すのだが、キャンドルライトは充電式なので、睡眠時は常夜灯として廊下を照らしてくれる。そしていつの日か美貌の客人の訪れを待っているのだが、その前に僕の命の炎が燃え尽きてしまいそうだ。ア~ァ!