勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

舟渡御

2012-03-18 23:48:39 | Weblog
 毎年5月に行われる、浅草の代表的なお祭り三社祭は、昨年は東日本大震災により戦後初めての中止となったが、今年は700年記念の年にあたるという。その節目の年に、三社の本祭りに先立って、54年ぶりに復活する「舟渡御」が18日に行われた。

 三社祭の起源といわれる舟渡御だが、心配された昨夜来の雨も上がり、曇り空の中、浅草のお祭りに欠かせない伝統芸能の舞い手や神官などと共に、神輿は町内を練り歩き、浅草駅近くの船着場から船で隅田川を航行した。






 船着場のある隅田川テラスへの階段は、神輿が通るには少し狭いが、息の合った担ぎ手により、無事大勢の見物客の待つ船着場へと到着した。




 舟渡御が始まる前には、時折小雨がぱらつく生憎の天気だったが、船が出航する頃には雨も上がり、三社の神輿三基を乗せた舟は、桜橋へと向かった。



 垂れ下がる雲に見え隠れしていたスカイツリーも顔を出し、言問橋を埋める見物客と共に、半世紀を超えての舟渡御の復活を祝福しているようでもあった。




 隅田川を彩る船団は桜橋から両国橋の間を往復し、駒形橋の船着場から再び陸に上がり、雷門から仲見世を通って浅草神社に戻っていった。




 初夏を告げる三社祭は、今年も5月18~20日に開催されるそうだが、スカイツリーの開業を控え、700年の節目に昨年の分まで盛り上がることを期待しよう。