勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

東京ホタル

2013-05-27 01:05:05 | Weblog
 25日(土)の夜、隅田川に10万匹のホタルとスカイツリーが光りのシンフォニーを奏でた。「東京ホタル」と銘打って行われた、隅田川に10万個のLED電球とスカイツリーによる光りのシンフォニーは、今年で2年目を迎える。

 この行事を間近の隅田川テラスで見るためには、観覧放流チケットを買わなければならない。数日前、前売り券をネットで注文しようと思ったが時既に遅し。当日券が浅草のEKIMISEで販売されることを知り、販売予定の30分前に行くが、既に長蛇の列。


 待つこと1時間、順番が回ってきた。しかし、チケットはスカイツリーが見える台東区側は売り切れ、反対側の墨田区ブロックだけであった。スカイツリーとの共演が見られないのでは意味がない。昨年の経験によると、早く行けば隅田川テラスの上にある、遊歩道でも充分見ることができる。そこでチケットを買うのは諦めた。


 7時からの放流に先立ち、5時半に現地に行くと、ここでも既に人が溢れていた。だが、運よく遊歩道のコンクリートフェンスの最前列に陣取ることができ、今や遅しとスマホで音楽を聴きながら待つことにした。



夕闇迫る午後7時前、川面を走る舟から「いのりの星」と名づけられたホタルの放流が始まる。



昼間の暖かさとは打って変わって、北風が吹く川上から、いのりの星が瞬きながら静かに流れて行く。



それを見ながら、早朝から1時間も並んだ末、有料チケットを買わなくて正解だったことを確信する。


 午後7時が回った頃、主催者の合図と共に、スカイツリーが粋を表す水色に点灯されると歓声が上がり、スカイツリーといのりの星が、光りのシンフォニーを奏で始めた。


 桜橋上流から流れてくる光りの瞬きは、次第に川面に広がり、風に揺れながらゆっくりと波間を漂い、見るものを幻想の世界へといざなう。 


 19時から21時の約2時間に亘る、水上と夜空で繰り広げられた光りのページェントは、隅田川エリアを「水と緑の回廊で包まれた美しい東京」の再生に一役を担って、静かに幕を閉じた。



余談だが、放流したいのりの星は、東京ホタル実行委員会が委託した舟運業者により完全回収されるという。