近所の商店街を歩いていると、歩道に停めた三輪自転車につかまって前を向いたまま佇むお年寄りがいる。僕よりは年上かもしれないが、あまり変わらない年齢のようでもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/9c/0cad20f7facbffa38e51b1f03f87fcf2.jpg)
何をしているのかなと気になったがそのまま通り過ぎた。しかし、僕のおせっかいな性格が頭をもたげ振り向いてみたが、どうも様子がおかしい。お年寄りのいる場所に戻って聞いてみた。「何か困ってますか?」。すると「ええ」という答えが返ってきた。「どうしました?」と尋ねると、「自転車が動かせなくなって・・・」。
よく話を聞いてみると、「薬を飲むのを忘れて身体が動かないんです」という。この方、パーキンソン病を患い、薬に頼っているという。パーキンソン病は、身体の動きが不自由になる病気らしい。「家はどこですか?」と聞くと「すぐそこです」というので、「お送りしますけど歩けますか?」と聞くと、歩けるという。僕が自転車をひきながら掴まるように促すと、大丈夫ですと言って小刻みに足を運ぶ。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、「あっ、家内が来た」と呟く。前からきた奥様と思しき女性が「あまり遅いので迎えに来たのよ」と言う。事情を説明すると、「通り過ぎたのに戻ってくださったのですか?」と、二人から丁寧な礼を言われ、ご主人を引き渡した。
すれ違う時、ただ立っているだけと思われたが、何か違和感があった。僕が気が付かなくても、奥様が迎えに来たかもしれない。でも情けは人の為ならずとかいう。いずれは僕も他人の手を借りなければならない時が来るだろう。情けなどといえるほどのことではないが、今できることをすることがとりあえずの役目と、ささやかではあるが、あのお年寄りの笑顔が嬉しかった。
パーキンソン病は難病のひとつだそうだが、昨日の朝日デジタルの記事によると、4年後には患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使って治療できるようになる構想が明らかになったということを、この記事を書きながら知った。あの方にもっといい笑顔の日が来ることを祈ろう。
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何をしているのかなと気になったがそのまま通り過ぎた。しかし、僕のおせっかいな性格が頭をもたげ振り向いてみたが、どうも様子がおかしい。お年寄りのいる場所に戻って聞いてみた。「何か困ってますか?」。すると「ええ」という答えが返ってきた。「どうしました?」と尋ねると、「自転車が動かせなくなって・・・」。
よく話を聞いてみると、「薬を飲むのを忘れて身体が動かないんです」という。この方、パーキンソン病を患い、薬に頼っているという。パーキンソン病は、身体の動きが不自由になる病気らしい。「家はどこですか?」と聞くと「すぐそこです」というので、「お送りしますけど歩けますか?」と聞くと、歩けるという。僕が自転車をひきながら掴まるように促すと、大丈夫ですと言って小刻みに足を運ぶ。
ゆっくりとした足取りで歩いていると、「あっ、家内が来た」と呟く。前からきた奥様と思しき女性が「あまり遅いので迎えに来たのよ」と言う。事情を説明すると、「通り過ぎたのに戻ってくださったのですか?」と、二人から丁寧な礼を言われ、ご主人を引き渡した。
すれ違う時、ただ立っているだけと思われたが、何か違和感があった。僕が気が付かなくても、奥様が迎えに来たかもしれない。でも情けは人の為ならずとかいう。いずれは僕も他人の手を借りなければならない時が来るだろう。情けなどといえるほどのことではないが、今できることをすることがとりあえずの役目と、ささやかではあるが、あのお年寄りの笑顔が嬉しかった。
パーキンソン病は難病のひとつだそうだが、昨日の朝日デジタルの記事によると、4年後には患者自身の細胞から作ったiPS細胞を使って治療できるようになる構想が明らかになったということを、この記事を書きながら知った。あの方にもっといい笑顔の日が来ることを祈ろう。