勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

月に叢雲

2014-09-08 20:37:40 | Weblog
 花に嵐、月に叢雲(むらくも)とかいうが、今宵は中秋の名月だというのに、台風の影響か月は姿を現しそうもない。晴れていれば、ベランダの向こうのスカイツリーの上に十五夜の月が昇る頃であるが、無情にも外は雨。


 吉田兼好は「花はさかりに、月はくまなきものをみるものかは。雨にむかひて月をこひ、たれこめて春のゆくえ知らぬも、なほ哀れになさけふかし」と、徒然草でいっている。
 兼好のように、雨に月を想うような風流を感じるほどの美学など持ち合わせていない僕だが、鉢植えのイトススキが秋の風情を誘い、甘いものが欲しくなった。


 そもそも十五夜とは旧暦の8月15日をいうそうだが、この日が満月とは限らないらしい。2014年(今年)~2020年までの7年間は十五夜が満月ではないという。今年の月齢では9日が満月だそうだ。今宵は月見饅頭と栗饅頭で、雨にむかひて月をこひながら、もののあはれを感じるとしようか。