歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

無責任応援団の平昌オリンピック

2018年03月01日 | 日記
我が家はつい数日前まで平昌オリンピックに沸いていた。

モーグル原大智からはじまり新種目マススタートの高木菜那にいたるまで、本当に素晴らしかった。

平昌オリンピックが始まるまでは世界選手権優勝したモーグルの堀島行真と、

直前のX GAMEで優勝したスノーボードハーフパイプの平野歩夢と、

怪我から復帰したフィギュアスケートの羽生結弦しか頭になかった。

私の中でスーパースターみたいな3人だ。

しかし始まってしまえば現金なもので、気づけば日本人選手を見境なく応援していた。



日本人に愛国心があるかどうかはわからないけれど、オリンピックとW杯はかなり盛り上がる。

なぜ同じ日本人であるというだけでこれほど気持ちが湧き上がってくるのだろうか。

時には観ているこっちまでが手に汗握る緊張に見舞われたりなんかして、

この応援のエネルギーはいったいどこからくるのだろうね。



開催期間中、夫は口癖のように「みんなこの一瞬のために4年間がんばってきたんだな」としみじみ言っていた。

確かにそうだ、知ってたつもりでわかっていなかったし、わかることもできないだろう。

へっぽこな私には彼らの日々の鍛錬など想像もできない。



スポーツは最高のエンターテインメントだ。

本人たちの気持ちなどおかいまいなくこっちはこっちで勝手に感情移入して盛り上がって元気をもらっている。



エンターテインメントという観点から言うと、スノーボードクロスとスキークロスはかなり面白かった。

雪上の障害物競走とも言われるこの競技は、

1キロくらいのコースを数人で一斉に滑りバンクやウェーブ、ジャンプなどをクリアして最初にゴールした人が勝ちというもの。

非常にシンプルなルールだが、かなりのテクニックが要求され小さなミスが事故を引き起こす危険なスポーツなのだ。

ちなみにこれらの競技には日本人はほとんど出場していなかったが、それもなんとなくわかる気がする。

スキークロスに関しては三浦豪太さんの自由すぎる解説が話題を読んでいたが、確かに変なワードが飛び交っていて笑わせてもらった。

ヒゲにスポンサーが付いている選手がいるだとか、彼は忍者だとか、イタリアの田中さんだとか、もうめちゃくちゃ。

アルペンの大回転も迫力があって好きだし、最後に高木菜那が金メダルをとったマススタートも見ていてすごく面白い。

いずれも競走感とスリルがたまらない。



あと今回のオリンピックでは実況の大切さも再確認した。

アナウンサーと解説者もオリンピックの大事な構成要素だ。

特に女子パシュートのラスト半周、オランダに約1秒の差をつけ皆が金メダルの可能性を大きく感じた時、

アナウンサーが大声援の中熱のこもった声で「金メダルに向かっていく!」と連呼するんだけど、

その声を聞くだけで何度でも感動してしまう。

いろいろ思い出すだけでいっぱいいっぱいになるけど、これっていったいなんなんですかね。



オリンピックをはじめ各種W杯やテニスのグランドスラムなど年々スポーツ観戦が好きになっていく。

それが年齢によるものなのかツールの多様化によって楽しみ方が増えたおかげなのかわからないけど、なんだか嬉しい。

始まる前は「今回はそれほど」って毎回思うんだけど、始まってしまえばいつもテレビに噛り付いている

それももう4日まえまでの話。



開催期間中に盛り上がりすぎてオリンピックのない生活に戻れるか不安だったけれど、案外戻れるものなのね。

そりゃあ人生オリンピックじゃない期間の方がダントツに多いわけで、

誰が決めたのか知らないけれど4年に一回っていう絶妙なサイクルが私たちの応援魂に火をつける。



オリンピックの余韻に浸りながら周りを見回すといつの間にか春、

吹き付ける風の暖かさに驚きながらも目線の先にはすでに違うものがちらついている。

次はサッカーW杯ですな。

よーしエジルのいるドイツを応援するぞー!




毎年春になるとこの梅の写真載せてるような。
コメント
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