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歩くたんぽぽ

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タクシードライバー

2019年09月10日 | 映画


『タクシードライバー』

監督:マーティン・スコセッシ
製作:マイケル・フィリップス
   ジュリア・フィリップス
音楽:バーナード・ハーマン
出演者:ロバート・デ・ニーロ
    シビル・シェパード
公開:1976年



40年も前の映画だから今更ネタバレも何もないかな。

大学時代、映画研究部の部室のくすんだ壁にトラビスのポスターが貼ってあった。

喫煙者ばかりの煙たい部屋に妙に溶け込んでいたような記憶がある。

先輩がよく指で銃の形をつくり頭に当てて、トラビスの真似をしていた。


部室に貼ってあったポスター



実のところこの有名映画を最後まで観たのは今回が初めてなのだ。

以前観たときは寝てしまい気づいたときにはエンドロールだった。

今だから観れたような気もする。

理由は2つ、まず映像がとても綺麗になったということ、

もう一つはあんまり若い頃に観たら、しんどくなりそうだから。



超有名映画には違いないけど、そういえばこの映画のこと何も知らない。

どういう映画なんだろう、観終わった後もよくわからない。

映画自体がカルチャーアイコン化していてモヒカン頭のアイコンをクリックすれば、

それらしい雰囲気や用語がもろもろ出てくるのでなんだかわかった気分になってしまう。



トラビスが女衒を撃って一緒に死んで終わっていればわかりやすかったんだけど、

後日談によって頭が混乱してしまった。

あれはハッピーエンドだったのか、それとも何かの暗喩だったのか、

あるいは何のメッセージもないのか。



暗い話のはずなんだ。

逃れられない孤独の先の暴力。

それは外に向けた衝動的なものではなく、銃を持っている優越感のように感じた。

それとも銃が他者とつながるためのアイテムだったのか。

スーパーマーケットで強盗をいとも簡単に撃ったのは結構衝撃的だった。

元々繊細な感じだったけど、ベツィに振られてから危うさが加速していく。



頭に強く刻まれたのは、タクシーで走る夜の町の風景。

信号やネオン、煌びやかなようでどす黒い名もなき有象無象。



最近集中力のない私だけど、最後まで集中が切れずに観れた。

ということは面白かったということなのかな。

うーむ、わからない。