歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

若冲断念す。

2016年05月24日 | 日記
選択の分岐点に立たされたときよく人はこのように言う。

「行動しないで後悔するより、行動して後悔しろ。」

いい方は違えどニュアンスはだいたい同じだ。



巷では4月22日から5月24日(今日)まで上野で開催された、

誕生300年記念の若冲展が話題になっている。

これは絶対に行こうと決めていた。



基本的に人気のある展覧会は会期の前半は混むので行かない。

そしてそろそろかと思って改めて調べたのが4日前、いくらなんでも遅い。

開催期間は1ヶ月と他に開催される様々な大型展覧会に比べ短かい。

焦って行く準備をしていたときにハッとした。

土日を挟んでいる、、実質的にチャンスは最後の2日しかない。

そして昨日行けず本日最終日、

公式ホームページを検索すると「待ち時間120分」と表示されていた。



上野の美術館の入園待ちには苦い思い出がある。

2012年の夏から約半年間開催された「ツタンカーメン展」に行った時のことだ。

8月後半、友達と浅草か何処かに行こうとして高速の降り口を間違え偶然行った先が上野。

その場の勢いあまりほんの軽い気持ちでツタンカーメン展に行くことにした。

それが子どもの夏休みと重なり2時間(体感)くらい炎天下で待たされたあげく、

やっと建物の中に入れたと思ったら扉で仕切られた一区画に

ぎゅうぎゅうにつめられたままそこでも長い時間待たされた。

満員電車よりたちが悪いのはどれだけ時間を要すれば解放されるのか検討もつかなかったことだ。

展覧会自体人が多すぎてろくに見れなかった。

あの時友達がいなかったらきっと途中で断念していただろう。



そういう訳で、若冲展の120分待ちには目がくらんだ。

5月だというのに気温はとても高く、私が一人で立ち向かえる状況ではない。

暑さと待つということに対する耐性が本当にか細くて我ながら情けない。

結局、若冲なんだからまだ機会はたくさんあるさと諦めてしまった。

何をするにもぎりぎりで自分でも困る。



このようにブログという形で文にしている時点でかなり後悔しているのだろう。

選択の分岐点なんて大げさな物でもないが、やっぱり行動して後悔の方がよかったかな。

まったく、なんで「後悔」というものはこうもつきないのだろうか。



とにかくはやいうちに忘れよう。

なんのこっちゃ。

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