歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

シジュウカラの気持ち

2018年12月14日 | 日記
最近、週に一回路上花屋の手伝いをしている。

寒い時期に入り前任のおばさんが音を上げたらしく、

回り回って私が駆り出されることになった。

本当に困っていたので期間限定で手伝うことになったのだ。

最初は路上花屋なんて売り上げがあるのだろうかと訝しでいたが、

5年続けた信用もあってか年配のお客さんが続々と買いにくる。

おじいさんやおばあさんと世間話をするのは平和で楽しい。

寒いのだけはどうにもならないけれど、

お客さんが焼き芋や温かい飲み物を差し入れてくれるのはありがたい。



お年寄りは行動時間が早いので、

お昼をすぎるとお客さんはぱったり来なくなる。

そういうときは決まってぼーっとしている。

昨日はそこにシジュウカラが飛んできた。

シジュウカラは私の目の先でせわしなく動いていた。

目的は不明だが、コンクリートの上を縦横無尽に歩き続けるのだ。

じっと見ていると、そのシジュウカラの動きがやけに規則正しくリズミカルで、

なんだか一人でおかしくなってしまった。

この鳥は自分が「トリ」だとも「シジュウカラ」だとも思っていないんだよな。

改めて考えると、当たり前のことも不思議に思えてくる。

一人称すら存在しないのだろう。



シジュウカラは人間の生活圏の外側にいるのでイメージしにくいが犬猫ならどうだろう。

猫はきっと「吾輩は猫である」だなんて思っていないが、

犬はもしかしたら「おいらは人間だ」くらいは思っているかもしれないな〜。



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