歩くたんぽぽ

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サン・トワ・マミー

2014年02月28日 | 音楽
シャンソンというものにはあまり馴染みがない。

高校生の頃放送部で覚えさせられた早口言葉の中に
「新人シャンソン歌手新春シャンソンショー」というものがあって、
シャンソンという言葉の意味が最後まで分からなかったのをよく覚えている。

ーーー
Wikipedia情報だが、以下シャンソンについて。
本来、シャンソン (chanson) は、フランス語で歌の意味である。
したがって少なくとも現代のフランス語圏においてはシャンソンは歌全般を意味し、
特定ジャンルの楽曲を指すものではない。
日本においては、1960年代までに流行したフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多い。
これらを日本語訳でカバーしたものもシャンソンに分類される。
アメリカン・ポップスやロックの影響を受けたミッシェル・ポルナレフなどは、
シャンソンより新しいイメージのフレンチ・ポップスとして紹介されることが多かった。
ーーー

ジャンルと言うものは結局最後まで曖昧なものだ。
曖昧であることの方が重要なのかもしれないね。

最近私は奇妙礼太郎という人の歌をよく聴いている。
カバー曲も多くその中で特に気に入っているのが「サン・トワ・マミー」と「オー・シャンゼリゼ」。
調べるとその2曲はシャンソン、またはフレンチ・ポップスの有名な曲らしい。

気になってさらに調べを進めていくと、一人の日本人シャンソン歌手の名前が出てきた。
越路吹雪、私が生まれる8年前に56歳で亡くなっている「日本のシャンソンの女王」だ。
サン・トワ・マミーは彼女の代表曲でもだった。
ベルギーの歌手サルヴァトール・アダモの楽曲を岩谷時子が訳詞したものだ。

彼女の「サン・トワ・マミー」には驚いた。
変かもしれないけれど、私は歌を聴いているんだなということに感銘を受ける。
そしてとてつもなく大きな心で待ち構えてくれているような包容力とそれに基づく安堵感。

日本の歌にしても私は何も知らないのだと実感する。
音楽に対しては貪欲でいたいけれど、世に生まれた名曲が多すぎる。
そんなありがたくも途方のない現実の中で、今日出会うことができた越路吹雪の歌を繰り返し聴こう。

越路吹雪 サン・トワ・マミー
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2 コメント

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サントワマミー (江崎遊子)
2014-08-15 07:01:44
たんのブログで越路吹雪がでてくるとは。
母は一時期、越路吹雪にはまってたよ。
一度だけコンサートに行った事もある。
この話は長くなるけど、コンサートでキューット胸に迫る唄を聞いて泣きそうになる時、隣のおじさんを見ると、マジで泣いていた。「あなたの燃える手で、わたしを抱きしめて」なんて言葉の世界は、わたしにとってリアルではないけど、何処か、自分の奥底に潜む、愛、という希望にも似た言葉が越路吹雪の全身から出て来ると、心は震えるみたいだった。
ファンは多かったよ。コンサートはいつもいっぱいだった。思い出したよ。
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Unknown (tanpopo)
2014-08-29 18:26:15
そうなんだったんだね。
このブログ書いた後に友達のお母さんが好きだと聞いて有名な人なんだと知ったよ。
歌を聴くときに歌詞の意味とか、作者がいいたいことなんて高校生以来ほとんど考えたことがありません。
この曲のことも何も知らないけれど、断片的に耳に入ってくる優しくも明瞭な日本語がじんわりと体に染みます。
メロディと声と耳に残るとぎれとぎれの言葉がとても心地いい。
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