日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ソダシの妹・ママコチャが新スプリント女王に!盛岡では南関東三冠馬・ミックファイアが7連勝!

2023年10月01日 | 競馬

2023年も10月を迎えましたが、「秋はどこなの?」と思うような暑さが残っています。10月1日は中山競馬場で秋のスプリント王決定戦・第57回スプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m 16頭立て)が行われました。2年前の覇者③ピクシーナイト、重賞6勝⑧メイケイエール、昨年の高松宮記念を勝った④ナランフレグ、昨年の2才マイル王⑫ドルチェモア、キーンランドカップを勝った①ナムラクレア、今年のサマースプリントシリーズチャンピオン⑬ジャスパークローネ、ソダシの妹⑥ママコチャ、セントウルステークスで波乱を起こした②テイエムスパーダ、ロケットスタート⑯モズメイメイ、「短距離王国」安田隆行厩舎所属⑩アグリ、芝の右回りでは強い⑩マッドクールなどが秋のスプリント王座獲りに挑みました。



注目スタートで、モズメイメイがポンと飛び出したが、ジャスパークローネが先手を奪う。テイエムスパーダが押しながら2番手に上がり、モズメイメイ3番手、マッドクール4番手。5番手グループにはナムラクレア・ママコチャ・メイケイエールの牝馬3頭が並ぶ。ピクシーナイトはその後ろの8番手を追走。9番手⑤ウインマーベル、10番手ナランフレグ、外側11番手ドルチェモア、後方勢は12番手⑦オールアットワンス、13番手アグリ、14,15番手の位置に⑮キミワクイーンと⑭エイシンスポッターが並び、⑪ジュビリーヘッドが最後方。
3,4コーナー中間を過ぎて、クローネが先頭、ママコチャが2番手に浮上、エールが大外に持ち出し、マッド最内6番手、クレアは7番手あたり。ピクシーとマーベルは中団馬群、アグリは後方4番手。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、ママコチャがジャスパークローネに並ぶが、クローネまだ頑張る。その間からマッドクールが接近。ナムラクレア4番手、メイケイエール5番手、大外からアグリが猛追するが届きそうにない。残り100mを切ってママコチャが先頭だが、内からマッドが伸びてくる。クレアも外から上がって来るが、最後はママコチャとマッドクールの2頭が並んでゴール!ナムラクレアは3番手、メイケイエールとジャスパークローネが4,5番手争い。

秋のGⅠシリーズ開幕戦は、6番人気・マッドクールと3番人気・ママコチャの2頭の叩き合いとなりましたが、早め先頭のママコチャが接戦を制しました。イン差しを狙ったマッドクールはハナ差及ばず2着。1番人気のナムラクレアは3着に終わりました。4着には4番人気のジャスパークローネ、メイケイエールは5着。ナムラクレアとメイケイエールはGⅠタイトルが遠いですなぁ。2番人気のアグリは大外猛追も7着、復活を狙ったピクシーナイトは8着でした。
秋のスプリント女王に輝いたママコチャは、5度目の重賞挑戦で初制覇。栗東・池江泰寿に所属し、父・クロフネ、母・ブチコ。マイルGⅠ3勝のアイドルホース・ソダシを姉に持っています。ブチコは現役時代にゲートを破壊する暴れっぷりを見せましたが、繁殖入り後はGⅠ馬を2頭も出す立派なお母さんになりましたね。
鞍上の川田将雅騎手は、2018年のファインニードル以来となるスプリンターズステークス2勝目。今年に入ってGⅠ3勝目の川田騎手、2週間後の秋華賞ではリバティアイランドを牝馬3冠に導けるでしょうか?池江泰寿調教師は、昨年のジャンダルムに続き、同レース2連覇を達成。馬主の金子真人ホールディングスは1999年のブラックホーク以来、24年ぶりの同レース勝利となりました。
デビュー当初からソダシの妹と言われていたママコチャは、昨年6月の1勝クラスから3連勝でオープン入り。前走の北九州記念で初めてのスプリント戦に臨み、ジャスパークローネの2着でした。重賞では上位人気になりながらも惜敗が続いてましたが、やっと勝つことができました。しかし、GⅠ制覇の喜びも束の間、姉のソダシが脚部不安により引退を発表。これからは姉の分まで活躍しないといけなくなりました。姉妹対決を一度は見たかったです。





一方、盛岡競馬場では「秋の地方3歳王者決定戦」第36回ダービーグランプリ(ダート2000m・7頭立て)が行われ、無敗で南関東クラシック3冠を達成した⑦ミックファイア(大井)が登場。ミック以外にも史上7頭目の道営3冠馬①ベルピット(門別)、ケンタッキーダービーに挑んだ⑥マンダリンヒーロー(大井)、羽田盃3着⑤サベージ(大井)などが参戦しました。
スタート後の先行争いで、ミックファイアが早くも先頭。マンダリンヒーローが2番手につけ、②ルーンファクター(岩手)3番手、③タイガーチャージ(大井)4番手。ベルピット5,6番手でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面のところで、ミックファイア先頭、2番手マンダリンヒーロー、3番手タイガーチャージ、4番手ルーンファクター、5番手ベルピット、6番手④ニシケンボブ(門別)、サベージが集団から大きく離されて最後方。
3コーナーを回り、2番手のマンダリンが前のミックに並ぶ。ベルピットが3番手に上がり、タイガー4番手。最後方にいたサベージも5番手に浮上。4コーナー手前でマンダリンが前に出かけるが、ミック譲らない。ラストの直線に入ってもミックファイアとマンダリンヒーローの叩き合いが続き、ベルピットが最内3番手。残り200mでミックが盛り返して、マンダリンを突き放す。サベージが4番手に上がったが、ミックファイア先頭でゴールイン!ミックファイアこれでデビューから7連勝!

3歳ダート王者・ミックファイアが3か月ぶりのレースで完勝!3コーナーでマンダリンヒーローに並ばれ、直線でもマッチレースが続きましたが、二枚腰でマンダリンを振り落として勝負あり。慣れない長距離輸送と左回りでのレースでしたが、やっぱりミックは強かったですね。マンダリンヒーローはアメリカから帰国後、3戦連続の2着。マンダリンも力はあるんだけど、生まれた時代が悪かったとしか言えません。
ミックファイアが左回りと輸送を経験し、それで勝てたのは今後に向けて大きな収穫だと思います。12月のチャンピオンズカップ参戦も期待したくなりますね。強力な中央の古馬勢をなぎ倒すところをファンは期待しているのですが・・・。






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いざ全米制覇へ!ウシュバテソーロが復帰戦の日本テレビ盃を完勝!

2023年09月27日 | 競馬

ダート交流重賞・第70回日本テレビ盃(GⅡ・1800m 11頭立て)が27日、船橋競馬場で行われました。秋から冬にかけてのダート戦線を占うこのレースに、今年3月のドバイワールドカップを制した④ウシュバテソーロが参戦!ドバイ以来半年ぶりの実戦を勝利で飾れたのか、ウシュバ以外にも、3歳馬⑧ミトノオー、①テンカハル、⑪セキフウも出走。地方勢は⑦スワーヴアラミス(大井)、2022年の北海道2冠馬②シルトプレ(門別)、地元船橋の⑩エイシンデジタルなどが参戦しました。



正面スタンド前のスタートで、ウシュバテソーロが好ダッシュを見せるも、ミトノオーが先頭を奪う。後続からスワーヴアラミスと⑨マイネルヘリテージ(金沢)が追走し、ウシュバテソーロは最内の4番手から。シルトプレは6番手、セキフウとテンカハルは中団グループにつけて1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、ミトノオー先頭、2番手スワーヴアラミス、3番手にウシュバテソーロが追走し、4番手マイネルヘリテージ。その後にシルトプレ、テンカハル、エイシンデジタル、セキフウ、⑤ブレイヴコール(愛知)、⑥ビヨンドボーダーズ(川崎)と続き、③サイファリス(笠松)が最後方。
3,4コーナー中間のところで、アラミスとミトノオーの2頭が競り合い、ウシュバは3番手。後続ではシルトプレ4番手、テンカ5番手で追いかける。4コーナー手前で、外に回したウシュバがアラミスとミトノオーに並んだ!
最後の直線で、ウシュバテソーロが堂々と先頭!残り200mでアラミスが2番手に上がり、シルトプレが最内から上がって来る。さらにセキフウとテンカハルも追い込み、ミトノオーは後退。残り100mでウシュバが後続を引き離し、持ったままでゴールイン!2着にはテンカハル、アラミス3番手入線。ウシュバテソーロが横綱相撲で日本テレビ盃を制しました。



【日本テレビ盃 全着順】
1着④ウシュバテソーロ
2着①テンカハル 
3着⑦スワーヴアラミス
4着⑪セキフウ 
5着②シルトプレ 
6着⑧ミトノオー 
7着⑩エイシンデジタル
8着⑥ビヨンドボーダーズ
9着⑤ブレイヴコール 
10着⑨マイネルヘリテージ
11着③サイファリス

【払戻金】
単勝 ④ 160円
複勝 ④ 100円  ① 310円  ⑦ 300円
枠複 1⃣-4⃣ 1,620円
枠単 4⃣-1⃣ 2,000円
馬複 ①-④ 1,730円
馬単 ④-① 2,100円
ワイド ①-④ 530円  ④-⑦ 470円  ①-⑦ 2,370円
三連複 ①-④-⑦ 3,980円
三連単 ④-①-⑦ 10,300円


さすがドバイ王者!力が違いました。ウシュバテソーロの秋初戦は、2着に2馬身半の差をつけての完勝を飾りました。向正面は3番手を追走すると、4コーナーで先頭に立ち、直線ではノーステッキで後続との差を拡げました。これでウシュバテソーロは昨年から6連勝となりました。
2着には5番人気のテンカハル、3着には大井所属の8歳馬・スワーヴアラミスが入りました。3番人気のセキフウは4着。2番人気のミトノオーはスタート直後から逃げを打ちましたが、直線で失速して6着に終わりました。
ウシュバはこの秋にアメリカ競馬の祭典・ブリーダーズカップクラシックに参戦を予定。半年間の休み明けのレースで快勝し、BC制覇に弾みをつけたと思います。ドバイワールドカップとBCクラシックを制した馬は過去に5頭いますが、同一年でのダブル制覇はまだありません。もしBCクラシックを勝ったら、ドバイWCの勝利がフロックじゃないことが証明されるし、「真のダートホース世界一」として認められると思うので、是非とも頑張ってほしいです!
今年11月3~4日にサンタアニタパーク競馬場で開催される「ブリーダーズカップデー」は、日本からはシャフリヤールが「BCターフ」に参戦し、マイルGⅠ2連勝中のソングラインも「BCマイル」を目指す予定。そして「BCクラシック」はウシュバテソーロとデルマソトガケが登録しています。今年も日本馬のブリーダーズカップ制覇のニュースが聞けるといいですねぇ。





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第105回全国高校野球選手権大会決勝 慶応高校が107年ぶりの優勝を果たす!

2023年08月23日 | Sports

今月6日から阪神甲子園球場で行われた第105回全国高校野球選手権大会は、23日に決勝戦がありました。今年の決勝の組み合わせは、昨年の優勝校・仙台育英(宮城)と103年ぶりの決勝進出を果たした慶応義塾高校(神奈川)。この両校は今年3月の選抜高校野球大会の1回戦で対戦し、延長10回タイブレークの末、仙台育英が2-1でサヨナラ勝ちを収めました。仙台育英が勝てば史上7校目の夏連覇、慶応が勝てば107年ぶりの優勝となります。



両チームのスタメン
  【慶応】
1番(中)丸田 湊斗
2番(遊)八木 陽
3番(捕)渡辺 憩
4番(一)延末 藍
5番(右)加藤 右悟
6番(左)渡辺 千之亮
7番(三)福井 直睦
8番(二)大村 昊澄
9番(投)鈴木 佳門
 
  【仙台育英】
1番(中)橋本 航河
2番(遊)山田 脩也
3番(三)湯浅 桜翼
4番(右)斎藤 陽
5番(捕)尾形 樹人
6番(左)鈴木 拓斗
7番(一)住石 孝雄
8番(投)湯田 統真
9番(二)登藤 海優史


全国3,486チームの頂点を決める一戦はいきなり動きます。1回、慶応先頭の丸田が、仙台育英先発・湯田の5球目を捉え、ライトへ飛んだ打球はぐんぐん伸びてスタンドへ!丸田の先頭打者ホームランで慶応が先制!この後、2死1,2塁の場面で渡辺千が2球目を打ち上げ、遊撃フライで3アウトかと思いきや、打球が風に流されてセンター前にポトリ。ラッキーなタイムリーヒットで2点目を奪います。
慶応は2回に1死2塁と追加点のチャンスを作り、前の打席でホームランを放った丸田が湯田の初球を叩き、詰まりながらもライト前タイムリーヒット。仙台育英先発・湯田から2回までに3点を奪います。
3点を追う仙台育英は、2回裏に4番・斎藤のヒット、5番・尾形も2塁打。中軸の連打でチャンスを作り、住石の内野ゴロの間に1点を返す。3回には2死2,3塁で4番・斎藤のところで、慶応先発・鈴木が暴投して3-2と1点差に詰め寄る。
4回、仙台育英は先頭の尾形がまたも2塁打で出塁。2死2塁で、8番・湯田→代打・寺田賢生を送り、鈴木の3球目を引っ掛けるが、悪送球でセーフ。2死1,3塁と一打同点のチャンスを迎えたが、登藤が空振り三振に倒れて2者残塁。
5回表、仙台育英は高橋煌稀投手が2番手で登板。同点のピンチを凌いだ慶応は、先頭打者が出塁した後、2死1塁で福井直睦が高橋の3球目を弾き返し、レフト線への2塁打。ボールが転がる間に1塁走者が一気に生還し、4-2と再び2点差。なおも2死1,2塁で鈴木の代打・安達英輝が左中間へのタイムリー安打で5点目を奪うと、続く丸田が外野フライ→仙台育英の左翼手と中堅手が重なり落球→この間にランナー2者生還で7-2。さらに山羊のライト前タイムリーも飛び出し、慶応はこの回育英2番手・高橋から5点を挙げ、8-2と点差を6点に広げました。
慶応は5回裏から2年生エースの小宅雅己が2番手で登板し、育英の上位打線を3者凡退に抑えると、6回も完璧なピッチングで反撃を許しません。なんとか一矢を報いたい育英は、7回に代打・斎藤敏哉が2塁打を放つも、後続が凡退。8回には2死から斎藤陽、緒方の連打で1,3塁と攻め立てるも、得点を挙げられず。
9回表、慶応は清原和博氏の息子・清原勝児が代打で登場。かつて甲子園を沸かせたレジェンドの息子の登場にスタンドから歓声が上がる。その清原は四球で出塁。この後、無死1,2塁のチャンスを得たが、無得点に終わる。
9回裏、慶応2番手・小宅が5イニング目のマウンドへ。先頭打者に内野安打を許すと、自らの悪送球で無死2塁。続く斎藤敏にはファウルで粘られながらも、最後はストレートで見逃し三振を奪う。そして2死を取り、橋本をレフトファウルフライに打ち取りゲームセット!慶応高校が8-2で仙台育英を降しました!


決勝 8/23(水)14:00 甲子園
仙台育英VS慶応
慶|210 050 000|8
仙|011 000 000|2
(慶)鈴木 佳門、小宅 雅己-渡辺 憩
(仙)湯田 統真、高橋 煌稀、田中 優飛-尾形 樹人
<本塁打>丸田 湊斗1号(慶)



春のセンバツの再戦となった決勝戦は、慶応高校が序盤に仙台育英の先発・湯田投手から3得点を挙げると、5回には打者一巡の猛攻で5点を挙げて突き放しました。投げては鈴木投手と小宅投手の2年生コンビの投手リレーで逃げ切り、1916年の第2回大会以来、実に107年ぶり2度目の優勝を果たし、3486チームの頂点に立ちました。
神奈川県勢の夏の甲子園優勝は、2015年の東海大相模以来8年ぶり8度目。関東勢では2017年の花咲徳栄(埼玉)以来となります。
慶応高校が前回優勝した107年前は豊中グラウンドで行われ、出場校は12校。甲子園球場での優勝は悲願と言えるでしょう。2016年に作新学院(栃木)が優勝した時は「54年ぶり」でしたが、その記録を大幅に上回る最長ブランク優勝。全世界のスポーツにおいて「100年以上ぶりの優勝」というのは恐らくないと思います。

決勝戦のヒーローとなった丸田選手は、この試合2安打2打点。初回に放った先制ホームランは、夏の甲子園決勝戦で史上初の先頭打者本塁打!あの一発はチームに大いに勢いを与えましたね。5回には2点タイムリーエラーで出塁し、その次の打者のタイムリーで生還しています。他にも、福井選手も3安打の猛打賞を放てば、八木選手と加藤選手も2安打を記録しています。
投手陣では、先発の鈴木投手が4回まで被安打3・4奪三振・2失点と踏ん張りました。3回には投手ゴロを取った後、自ら1塁ベースを踏んで3アウトにすれば、4回には3つのアウトを全て三振で奪いました。5回から2番手で登板した小宅投手は5イニングを投げて無失点の好投。小宅投手は1回戦の北陸(福井)戦で7回無失点、準決勝の土浦日大(茨城)戦で完封勝利を挙げ、5試合登板して防御率は0.64でした。小宅選手に故障や不調がなければ、来年のドラフトの目玉になると思います。
あと、慶応の応援団の熱気がもの凄かった!三塁側のアルプス席とレフト席が慶応一色でしたなぁ。系列校の生徒とOB、さらには慶大生も来てたと思います。得点を挙げた時の「若き血」が何度流れた事か・・・。仙台育英の選手たちも、応援の圧にやられちゃいましたねぇ。応援の熱気、野球部の強さ、まさに「陸の王者」の名にふさわしい戦いぶりでした。慶応高校野球部の皆さん、優勝おめでとうございました。



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いざ実りの秋へ!プログノーシス札幌記念を圧勝!

2023年08月20日 | 競馬

夏競馬唯一のGⅡレース・第59回札幌記念(GⅡ・芝2000m 15頭立て)が20日、札幌競馬場で行われました。毎年GⅠ級のメンバーが集結するこのレース、今年は春の大阪杯でGⅠ初制覇を果たした⑤ジャックドールが連覇に挑み、香港ヴァーズ覇者②ウインマリリン、2021年日本ダービー馬④シャフリヤールのGⅠ馬3頭に加え、ドバイターフ2着④ダノンベルーガ、香港GⅠ2着⑬プログノーシス、重賞2勝①ソーヴァリアント、古豪⑫ヒシイグアス、メンバー唯一の3歳馬⑩トップナイフなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気ジャックドール(2.3倍)、2番人気プログノーシス(5.1倍)、3番人気ダノンベルーガ(6.3倍)、4番人気ソーヴァリアント(7.9倍)、5番人気シャフリヤール(9.1倍)まで10倍以下でした。


スタートは15頭横一線に飛び出し、正面スタンド前のポジション争いで、ジャックドールが先手を取るかと思ったら、⑮ユニコーンライオンが先頭を奪う。さらに⑨アフリカンゴールド2番手、ウインマリリンが3番手につけ、ジャックドールは4番手から。シャフリヤールは5番手、⑧マテンロウレオ8番手、⑪ラーグルフ9番手、ソーヴァリアント10番手、ダノンベルーガ11番手、プログノーシス14番手でゴール板を過ぎていった。
1コーナーを回り、ユニコーンライオンが先頭、2番手にアフリカンゴールド、3番手ウインマリリンと先行勢3頭が後続との差をつける。離れた4番手の位置にジャックドール、5番手集団にトップナイフ・シャフリヤール・⑦ヤマニンサルバムの3頭が並ぶ。プログノーシスが8番手まで押し上げ、9番手グループに③ウインマイティー・ソーヴァリアント・マテンロウレオ。12番手ダノンベルーガ、13番手ラーグルフ、14番手ヒシイグアス、最後方に⑭イズジョーノキセキという展開。
3,4コーナー中間のところで先頭争いが激しく変化。ナイフが最内を突いて先頭に浮上。レースを引っ張ったユニコーンとアフリカンは後退。マリリンとプログが外に持ち出し、4番手のジャックドールは大外に回る。ダノベルも内ラチ沿いから進出開始。後方のイグアスもスパート。シャフリは後方に下がる。
4コーナーから最後の直線に入り、トップナイフがまだ先頭だが、2番手に上がったプログノーシスが馬場の真ん中から末脚を伸ばし、残り200mで先頭に立った!3番手争いではダノンベルーガ、ソーヴァリアント、ジャックドール、ヒシイグアスの4頭が叩き合う。先頭のプログは残り100mで一気に突き放し、そのまま1着ゴールイン!トップナイフが2着で粘り、ソーヴァリアントが3番手入線。



【札幌記念 全着順】
1着⑬プログノーシス   2分01秒5
2着⑩トップナイフ     4馬身
3着①ソーヴァリアント   3馬身
4着⑥ダノンベルーガ    3/4馬身
5着⑬ヒシイグアス     クビ差
6着⑤ジャックドール
7着⑭イズジョーノキセキ
8着⑪ラーグルフ 
9着②ウインマリリン
10着⑦ヤマニンサルバム
11着④シャフリヤール 
12着⑨アフリカンゴールド
13着③ウインマイティー 
14着⑧マテンロウレオ
15着⑮ユニコーンライオン

【払戻金】
単勝 ⑬ 510円
複勝 ⑬ 200円  ⑩ 800円  ① 300円
枠連 6⃣-7⃣ 4,580円
馬連 ⑩-⑬ 13,680円
馬単 ⑬-⑩ 18,640円
3連複 ①-⑩-⑬ 28,200円
3連単 ⑬-⑩-① 168,930円
ワイド ⑩-⑬ 3,730円  ①-⑬ 940円  ①-⑩ 4,300円


真夏のスーパーGⅡは、単勝2番人気のプログノーシスが直線突き抜け、2着に4馬身差の圧勝を飾りました。トップナイフは最内を上手く利用して一度は先頭に浮上、プログノーシスにかわされるも2着と健闘。3着のソーヴァリアントは2走前の中山記念で9着、前走の鳴尾記念で12着でしたが、2走連続の凡走が嘘のような走りを見せました。3番人気のダノンベルーガは4着でした。
GⅠ馬3頭ですが、1番人気のジャックドールは6着に終わり、2連覇ならず。ウインマリリンは9着、シャフリヤールは11着とみんな掲示板を外しました。ジャックドールは稍重の馬場に苦戦したと思います。3,4コーナーで馬場の良い外側から追い上げを狙いましたが、最後に沈みました。これで札幌記念の1番人気馬は12連敗です。シャフリヤールはレース後の検査で「喉頭蓋エントラップメント(喉鳴りの一種)」という喉の病気が判明し、近く手術を受ける事が発表されました。過去にはグランアレグリアやシーキングザパールが喉の手術を受けた後にGⅠを勝っているので、シャフリも復活してもらいたいところですが・・・。

優勝したプログノーシスは、今年3月の金鯱賞に次ぐ重賞2勝目。鞍上の川田将雅騎手はこのレース3勝目で、中内田充正厩舎は初勝利。前走は香港GⅠのクイーンエリザベス2世カップに出走しましたが、ロマンチックウォリアーに敗れて2着でした。
今回は、最初のスタンド前では後方2番手につけますが、向正面ではインコースから中団まで押し上げ、3コーナーで外寄りに進路を変え、直線で抜け出した後は差をどんどん拡げました。GⅠ馬が3頭いて、前日の雨の影響が残る馬場で4馬身差をつけての完勝。秋のGⅠ戦線へ弾みをつけたでしょう。「香港ヴァーズ」が目標みたいなことを言ってますが、今回の内容なら「香港カップ」に向かっても良さそう。できればザック・パートンではなく、川田騎手とのコンビでロマンチックウォリアーにリベンジしてほしいですね。



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ジャパンダートダービー2023  ミックファイアが無敗のまま南関東三冠達成!

2023年07月12日 | 競馬


3歳ダート王決定戦・第25回ジャパンダートダービー(GⅠ・ダート2000m 11頭立て)が12日、東京・大井競馬場で行われました。来年度から「3歳ダート三冠」が始まることに伴い、「ジャパンダートダービー」のタイトル、さらに現行の「南関東クラシック三冠」も今年が最後。そのラストイヤーで、デビューから無傷の5連勝で羽田盃と東京ダービーを制した⑥ミックファイア(大井)が、無敗での南関東三冠に挑みました。対するJRA勢は、兵庫チャンピオンシップを圧勝した⑦ミトノオー、川田将雅騎手とのコンビで3連勝⑤ユティタム、JBC2歳優駿を制した⑧ゴライコウ、全日本2歳優駿2着⑨オマツリオトコ、⑪キリンジ、③テーオーリカード、④オーロイプラータの7頭が参戦。無敗の三冠馬誕生か、それとも中央の意地が勝るのか?


スタートでオーロイプラータが躓き、後方からの競馬を強いられる。ミトノオーとミックファイアは好スタート。スタンド前の先行争いで、ミトノオーが先手を奪う。テーオーリカードとユティタムとミックファイアが2番手を争い、オマツリオトコとキリンジとゴライコウは中団辺り。オーロイプラータは最後方でスタンド前を通過。
1コーナーを回ったところで縦長となり、向正面でミトノオーが先頭、テーオーリカード2番手、3,4番手のところにユティタムとオマツリオトコが並び、その後ろの5番手にミックファイアが追走し、内側6番手にゴライコウ。7番手グループにはキリンジ・②ライズゾーン(川崎)・⑩ドラケン(大井)がいて、後方2番手に①ブルマリンシェール(大井)、オーロイプラータが依然として最後方。
外回り3コーナーを過ぎて、ミトノオーが後続を突き放しにかかる。リカード2番手、ユティタム3番手、ミックが4番手で追いかける。キリンジが大外に持ち出し、ゴライコウ最内で追う。
4コーナーから最後の直線に差し掛かって、ミトノオーが独走態勢!ミックファイアとユティタムが一緒に猛追し、ミトノオーとの差を詰めていく。残り200mを切ってもミトノオーが先頭だが、ユティタムを振り切ったミックが徐々にミトノオーに迫る。そして残り100mでミックファイアがミトノオーをかわしてついに先頭に躍り出る。大外からキリンジがやって来たが、ミックファイアが先頭でゴールイン!ミックファイアが3歳ダートの頂点に立ち、6連勝で南関東クラシック三冠制覇を果たしました!



【ジャパンダートダービー全着順】
1着⑥ミックファイア   2分02秒4
2着⑪キリンジ       2馬身1/2
3着⑦ミトノオー      クビ差
4着⑤ユティタム      3馬身1/2
5着④オーロイプラータ   1馬身1/2
6着⑧ゴライコウ
7着⑩ドラケン 
8着①ブルマリンシェール
9着⑨オマツリオトコ
10着②ライズゾーン 
11着③テーオーリカード

【払戻金】
単勝 ⑥ 200円
複勝 ⑥ 120円  ⑪ 300円  ⑦ 150円
枠連 6⃣-8⃣ 1,910円
枠単 6⃣-8⃣ 1,590円
馬連 ⑥-⑪ 3,660円
馬単 ⑥-⑪ 4,480円
ワイド ⑥-⑪ 670円  ⑥-⑦ 200円  ⑦-⑪ 670円
3連複 ⑥-⑦-⑪ 1,940円
3連単 ⑥-⑪-⑦ 15,410円



「南関東クラシック」&「ジャパンダートダービー」最後の年に、無敗の三冠馬が誕生!単勝1番人気のミックファイアが、逃げ粘っていたミトノオーを残り100mで差し切り、最後は2馬身半差をつけて1着。JRA勢を一蹴し、3歳ダート界の頂点に立ちました。2着争いではキリンジとミトノオーが並んでゴールしましたが、ゴール手前でキリンジが2番手に上がり、ミトノオーは3着。ミトノオーは3コーナーで後続との差を拡げ、直線でもリードを保って逃げ続けましたが、残り200mで脚色が止まりました。5着のユティタムも残り200mで失速していて、どちらも距離に泣く結果となりました。
ダートGⅠ初制覇のミックファイアは、これでデビューから6戦6勝。無敗での南関東三冠馬は、2001年のトーシンブリザード以来22年ぶり。当時は羽田盃、東京王冠賞(2001年廃止)、東京ダービー、JDDの4冠を達成しました。鞍上の御神本訓史騎手はJDD初勝利で、ダートGⅠは3勝目。レース後には「御神本コール」も発生。地方の競馬場で騎手のコールを聞いたのは初めてだと思います。
ミックファイアは昨年の2歳戦で3戦3勝を挙げましたが、今年に入り裂蹄(蹄にヒビが入る疾病)の影響で5カ月休養。クラシック初戦の羽田盃で復帰しますが、そこで6馬身差の圧勝。2戦目の東京ダービーでは1番人気に支持され、そこでも6馬身差で勝利。今回のJDDでも直線で突き抜けて快勝しました。デビューから5馬身、5馬身、3馬身、6馬身、6馬身、2馬身半と完勝続きです。
秋にはJBCクラシックまたは中央GⅠ・チャンピオンズカップの挑戦予定だそうです。古馬が相手だと、これまで以上に厳しいレースになるだろうけど、ミックなら古馬GⅠも勝てるんじゃないかと思います。それに、中央の舞台で走るところも見てみたいですね。ミックファイア関係者の皆様、南関東クラシック三冠達成おめでとうございます。


来年からはJRA&他地区も参戦できる「3歳ダート三冠」がスタート。羽田盃と東京ダービーが「統一GⅠ」に昇格し、ジャパンダートダービーは「ジャパンダートクラシック」に名称変更と共に、10月上旬に移行されることになります。3レースとも大井競馬場で開催されるとのことですが、東京ダービーとJDCが同じ距離なのは正直どうなのかと思う。3レースとも異なった距離、中央にも1レースあっても良かったんじゃないかなって思ってます。「3歳ダート三冠」が芝クラシックのように盛り上がるか楽しみです。






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帝王賞2023 メイショウハリオが大接戦を制して2連覇を果たす!

2023年06月28日 | 競馬

2023年上半期のダート界の頂点を決める一戦「第45回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 12頭立て)」が28日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは昨年の優勝馬④メイショウハリオ、ドバイワールドカップ組の①テーオーケインズ、②クラウンプライド、⑩ジュンライトボルト、3歳ダート王⑤ノットゥルノ、ここまで5連勝⑧プロミストウォリア、⑫ハギノアレグリアスの7頭が参戦。地方勢は⑨ライトウォーリア(川崎)、③ランリョウオー(大井)、昨年の羽田盃を制した⑨ミヤギザオウ(大井)などが出走しました。


単勝オッズは、1番人気テーオーケインズ(3.0倍)、2番人気メイショウハリオ(3.9倍)、3番人気プロミストウォリア(4.5倍)。4番人気クラウンプライド(7.3倍)、5番人気ノットゥルノ(7.6倍)まで10倍以下でした。


スタートでプロミストウォリアが少し躓き加減になり、テーオーケインズがやや後手を踏んだか?スタンド前の先行争いで、クラウンプライドがハナを主張するが、外からプロミストウォリアが先頭を奪う。ランリョウオーとライトウォーリアも先団に加わり、テーオーケインズ5番手、ノットゥルノ6番手。ジュンライトボルトとハギノアレグリアスは中団から、メイショウハリオは9番手、⑪ドスハーツ(大井)が最後方でスタンド前を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かり、プロミストウォリアが先頭、2番手にライトウォーリア、ランリョウオーが3番手につけ、クラウンプライドは4番手。5番手ノットゥルノ、6番手テーオーケインズ、7番手ハギノアレグリアス、8番手ジュンライトボルト。9番手グループにはメイショウハリオ・ミヤギザオウ・⑥オーヴェルニュ(浦和)の3頭が並び、ドスハーツがしんがり。
外回り3コーナーを回り、プロミスがまだ先頭だが、2番手のライトが並びかけ、外からハギアレも先頭争いに加わる。クラプラは5番手、ノットゥルノ6番手、ケインズ7番手に下がり、ハリオは大外から追い上げる。
4コーナーを回って最後の直線に入ったところで、プロミストウォリアが再び単独先頭、最内からクラウンプライド、外からハギノアレグリアスが迫る。残り200mでクラプラが僅かに抜け出し、後続からテーオーケインズ、大外からメイショウハリオが追い込み、プロミストウォリアは後退。残り100m、ケインズとハリオがクラプラを追い詰め、最後は3頭が並びてFINISH!内でクラウンプライドが粘ったか、外のメイショウハリオが最後の最後に逆転か?真ん中のテーオーケインズは見た目不利だ・・・。




【帝王賞 全着順】
1着④メイショウハリオ 2分01秒9
2着②クラウンプライド  ハナ差
3着①テーオーケインズ  アタマ差
4着⑫ハギノアレグリアス 4馬身
5着⑧プロミストウォリア 1馬身
6着⑨ライトウォーリア 
7着⑩ジュンライトボルト
8着⑤ノットゥルノ 
9着⑦ミヤギザオウ 
10着③ランリョウオー
11着⑪ドスハーツ
12着⑥オーヴェルニュ

【払戻金】
単勝 ④ 390円
複勝 ④ 120円  ② 160円  ① 130円
枠連  2⃣-4⃣ 1,350円
枠単  4⃣-2⃣ 2,620円
馬連  ②-④ 1,340円
馬単  ④-② 2,550円
ワイド ②-④ 380円  ①-④ 220円  ①-② 360円
3連複 ①-②-④ 870円
3連単 ④-②-① 7,220円


上半期のダート界の総決算・帝王賞は、ゴール前で3頭横並びの大接戦となりましたが、外にいたメイショウハリオがハナ差で勝利しました。クラウンプライドは残り200mで先頭に立ったんですが、ハリオに差されて2着。1番人気のテーオーケインズも追い上げましたが3着まで。スタートミスが無ければ結果は違っていたかも。3番人気だったプロミストウォリアは、スタートから先頭でレースを進めましたが、直線で力尽きて5着。重賞2連勝と勢いに乗っていて、GⅠ制覇の期待もありましたが・・・。他にも、ライトウォーリアが地方勢最先着の6着、ジュンライトボルト7着、ノットゥルノは8着に終わりました。
メイショウハリオは昨年に続いての帝王賞制覇で、同レース史上初の2連覇を果たしました。前走のかしわ記念に続いての連勝で、GⅠ3勝目です。鞍上の浜中俊騎手も同レース2連覇です。昨年のこのレースはチュウワウィザードとの叩き合いを制して優勝。今年は後方4番手に控えると、直線で大外から追い上げ、残り100mでテーオーケインズとクラウンプライドを捕らえました。ドバイ組を抑えての連覇、しかもタイムは昨年より1秒以上も速かったので、本当に価値ある1勝だと思います。
ハリオには中央のGⅠでも勝ってほしいし、海外のレースにもどんどんチャレンジしてほしいと思っています。「コリアカップ」に予備登録しており、勝てば来年は中東遠征もあるかも。それに、ドバイワールドカップを勝ったウシュバテソーロとの再戦がいつか見られるといいですね。




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これが世界ランク1位の強さ!イクイノックス宝塚記念も制してGⅠ4連勝!

2023年06月25日 | 競馬

2023年上半期のラストGⅠ・第65回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 17頭立て)が25日、阪神競馬場で行われました。今年3月のドバイシーマクラシックを圧勝し、「ロンジンワールドベストホースランキング」で129ポンドを獲得して世界ランキング1位になった⑤イクイノックスが宝塚に参戦。他にも春の天皇賞馬⑨ジャスティンパレス、菊花賞馬⑫アスクビクターモア、エリザベス女王杯を制した⑪ジェラルディーナ、イクイノと同じ厩舎で昨年の皐月賞馬⑬ジオグリフ、ジャパンカップ覇者⑧ヴェラアズール、先日の日本ダービーで落馬⑰ドゥラエレーデ、③ダノンザキッドのGⅠ馬8頭に加え、鳴尾記念を勝った④ボッケリーニ、悲願のGⅠ初制覇なるか⑩ディープボンド、②カラテも出走しました。



単勝の人気は、イクイノックスが圧倒的1番人気(1.3倍)、2番人気にはジャスティンパレス(8.5倍)。10倍以下は2頭のみで、3番人気以降はジェラルディーナ、アスクビクターモア、ディープボンド、ボッケリーニ、ドゥラエレーデと続きました。


スタートは17頭綺麗に出揃い、スタンド前の先行争いでカラテ、ダノンザキッド、アスクビクターモアが先手を主張するが、外から⑮ユニコーンライオンが主導権を奪い取る。ドゥラエレーデも先団に加わる。ディープボンドとジオグリフは中団より前の位置、ジャスティンパレス、ジェラルディーナは後方から。そして、イクイノックスは1コーナーを回るところで後方2番手に控えた。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、ユニコーンライオンが先頭、ドゥラエレーデ2番手、3番手⑭ブレークアップ、4番手カラテ、アスクビクターモアは5番手を追走し、ダノンザキッド6番手。7番手集団には①ライラック・ディープボンド・ジオグリフの3頭が並ぶ。10番手⑦プラダリア、11番手ボッケリーニ、12番手⑯モズベッロ。ジャスティンパレス13番手、14番手ヴェラアズール、15番手ジェラルディーナ、16番手イクイノックス、最後方に⑤スルーセブンシーズ。人気上位3頭は後方待機。
内回り3コーナーで、ジェラルが早めに仕掛けたのを見て、イクイノも進出開始。先頭グループはユニコーン・エレーデ・ブレーク・アスクビ・ジェラルの5頭が一団となる。ボンド6番手、グリフ7番手、キッド9番手、ジャスパレとイクイノは中団まで押し上げる。さらに、しんがりにいたスルセブもポジションを上げた。4コーナーを回るところで、イクイノは大外に回した。
ラストの直線に入り、ユニコーンライオンが内で粘り、ドゥラエレーデも頑張り、真ん中にアスクビクターモアとジェラルディーナが抜け出しにかかる。しかし、残り200mでイクイノックスが大外から一気にライバル達を捕らえた。ジェラルディーナも必死に抵抗し、内からスルーセブンシーズ、プラダリア、ボッケリーニ、後続からジャスティンパレスも追い込んで来る。ゴール前でスルセブがイクイノの迫ったが、イクイノックスがそのまま先頭でゴールイン!世界ランク1位の実力を見せつけたイクイノックス、宝塚記念を制してGⅠ4勝目!



【宝塚記念 全着順】
1着⑤イクイノックス    2分11秒2
2着⑥スルーセブンシーズ   クビ差
3着⑨ジャスティンパレス   1馬身
4着⑪ジェラルディーナ    アタマ差
5着⑨ディープボンド     1馬身
6着⑦プラダリア 
7着④ボッケリーニ
8着⑧ヴェラアズール
9着⑬ジオグリフ 
10着⑰ドゥラエレーデ
11着⑫アスクビクターモア
12着⑭ブレークアップ 
13着③ダノンザキッド 
14着⑯モズベッロ 
15着⑮ユニコーンライオン
16着②カラテ 
17着①ライラック 

【払戻金】
単勝 ⑤ 130円
複勝 ⑤ 110円  ⑥ 560円  ⑨ 170円
枠連 3⃣-3⃣ 2,280円
馬連 ⑤-⑥ 2,340円
馬単 ⑤-⑥ 2,660円
ワイド ⑤-⑥ 970円  ⑤-⑨ 240円  ⑥-⑨ 2,930円
3連複 ⑤-⑥-⑨ 4,030円
3連単 ⑤-⑥-⑨ 13,630円



上半期を締めくくるドリームレースは、単勝1.3倍のイクイノックスが、大外から他の馬たちを力で捻じ伏せて快勝。昨年の天皇賞秋、有馬記念、ドバイシーマクラックに続き、GⅠ4連勝を果たしました。2着には10番人気の牝馬・スルーセブンシーズが入りました。向正面では最後方にいましたが、馬群を割って猛追し、イクイノックスにクビ差まで迫りました。上がり3ハロン34.6秒はメンバー最速を記録。スルセブと池添謙一騎手ともに会心のレースだったと思います。3着には2番人気のジャスティンパレス、3番人気のジェラルディーナは4着でした。
イクイノックス鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、今年のJRA・GⅠ2勝目で、宝塚記念2勝目をマーク。木村哲也調教師と馬主のシルクレーシングはこのレース初勝利を挙げています。ルメール騎手と木村厩舎と言えば、先月の日本ダービーでスキルヴィングがゴール後に急性心不全で倒れて死亡するという悲しい事がありました。この勝利はスキルヴィングへの弔い星だと思います。
前走のドバイSCでは押される形で先行し、直線突き放しての逃げ切り勝ち。この日は序盤から後方2番手に控え、3コーナーで中団まで進出し、4コーナー手前でやや膨らみかけましたが、直線は鋭い末脚でバッサリと差し切りました。ドバイ帰り、初めての関西遠征だったけど、いつも通りの強さでしたね。今回の結果を受け、現在のレーティング「129ポンド」から少しは上昇するのか?
4つ目のGⅠタイトルを獲得したイクイノックス、秋は凱旋門賞に向かわず、ジャパンカップを目標としているそうです。JCでは同世代のダービー馬・ドウデュース、2冠牝馬・リバティアイランドとの対戦が実現するかもしれませんね。ドウデュースとは秋の天皇賞で顔を合わせる可能性もあるだろうけど。今のイクイノックスの強さなら「古馬三冠」も達成できるでしょう。それに、年末まで世界ランキング1位の座を守り切ることができるのか。



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VM制覇の勢いそのまま!ソングラインが安田記念2連覇達成!

2023年06月04日 | 競馬

春のマイル王者決定戦・第73回安田記念(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が4日、東京競馬場で行われました。「競馬法100周年記念競走」の副称が付いた今年の安田記念は、昨年のマイルチャンピオンシップを制した③セリフォス、前走ヴィクトリアマイルを勝った⑱ソングライン、マイルGⅠ3勝⑤ソダシ、今年のNHKマイルカップ覇者⑨シャンパンカラーをはじめ、2022年⑥ダノンスコーピオン、2021年⑭シュネルマイスターの「歴代3歳マイル王者」、さらに大阪杯を勝った④ジャックドール、ダートマイル王⑯カフェファラオ、2022年最優秀2歳牡馬⑧ドルチェモア、昨年の高松宮記念覇者①ナランフレグとGⅠウィナーが10頭も参戦する豪華な顔ぶれとなりました。


単勝の人気は、1番人気シュネルマイスター(4.2倍)、2番人気ソダシ(5.5倍)、3番人気セリフォス(5.8倍)、4番人気ソングライン(7.4倍)、5番人気のジャックドール(8.0倍)まで10倍を切り、その後は⑩ソウルラッシュ、⑪イルーシヴパンサー、⑦ガイアフォースと続きました。


スタートでナランフレグと②メイケイエールが少し遅れたのに対し、好スタートを決めた⑰ウインカーネリアンがそのまま先手を奪う。ジャックドールが2番手につけ、ソダシは3番手追走。4番手カフェファラオ、5番手ドルチェモア、6,7番手のところにセリフォスとダノンスコーピオンが並び、8番手シャンパンカラー。中団の9番手にガイアフォース、外側にソングラインがいる。11番手グループにはメイケイエール・イルーシヴパンサ・⑬レッドモンレーヴの3頭が固まり、14番手⑫ナミュール。内側15番手からソウルラッシュ、シュネルマイスターは16番手に控え、17番手ナランフレグ、最後方に⑮マテンロウオリオン。
3,4コーナー中間のところで、ウインカーがレースを引っ張るが、ジャック・ソダシ・ファラオの2番手集団が迫る。その後ろの5番手集団にはセリフォス・ダノスコ・シャンパンが追走。ドルチェ・ガイア・エール・ソングラは中団。イルパン、ソウル、シュネルは後方で4コーナーを回る。
ラストの直線で、ジャックドールがウインカーネリアンを抜いて先頭に躍り出て、3番手からソダシ、内からセリフォスが追いかける。残り200mでジャックが抜け出し、セリフォスが2番手に上がり、ソダシは伸びてこない。外側からソングラインが一気に追い上げ、残り100mでジャックとセリフォスを捕らえて先頭。大外からシュネルマイスターもようやくやって来て、ガイアフォースも飛んできたが、ソングラインが先頭ゴールイン!2着争いはセリフォスとシュネルが並んで入線。


【安田記念 全着順】 
1着⑱ソングライン      1分31秒4
2着④セリフォス        1馬身1/4
3着⑭シュネルマイスター    アタマ差
4着⑦ガイアフォース       クビ差
5着③ジャックドール       クビ差
6着⑬レッドモンレーヴ
7着⑤ソダシ 
8着⑰ウインカーネリアン
9着⑩ソウルラッシュ 
10着⑪イルーシヴパンサー
11着⑮マテンロウオリオン
12着⑯カフェファラオ 
13着⑥ダノンスコーピオン 
14着⑨シャンパンカラー 
15着②メイケイエール 
16着⑫ナミュール 
17着①ナランフレグ
18着⑧ドルチェモア

【払戻金】
単勝 ⑱ 740円
複勝 ⑱ 220円  ④ 210円  ⑭ 160円
枠連 2⃣-8⃣ 1,300円
馬連 ④-⑱ 1,890円
馬単 ⑱-④ 4,240円
3連複 ④-⑭-⑱ 2,290円
3連単 ⑱-④-⑭ 14,510円
ワイド ④-⑱ 770円  ⑭-⑱ 450円  ④-⑭ 460円


東京競馬場のGⅠ5連戦のラストを飾る一戦は、直線で突き抜けたソングラインが快勝。ヴィクトリアマイルに続きGⅠ2連勝&安田記念2連覇を果たしました。2着争いでは内側のセリフォスが制して2着、1番人気のシュネルマイスターは3着。シュネルは一昨年が3着、昨年2着と2年連続で惜敗し、3年目の今年こそは優勝だと思っていましたが、悲願成就とはなりませんでした。
中距離から参戦のジャックドールは、2番手で控えてから、最後の直線でウインカーネリアンをかわして先頭に躍り出たんですが、粘り切れず5着。2015年覇者・モーリスとの父子2代による2階級制覇は果たせなかったものの、マイル戦に挑む姿勢は悪くないと思います。2番人気のソダシは直線伸びきれず7着。川田将雅騎手との新コンビで4年連続GⅠ勝利を狙いましたが、中2週が堪えたでしょうか。今月限りで引退する今浪隆利厩務員に勝利をプレゼントしたかったですね。

勝ったソングラインはこれでGⅠ3勝目。安田記念の連覇は、グレード制導入以降、ヤマニンゼファーとウオッカに次いで3頭目。ウオッカは2009年のVMと安田を連勝しており、それ以来の快挙であります。鞍上の戸崎圭太騎手は、リアルインパクトとのコンビで制した2011年以来12年ぶりの同レース勝利。前回勝ったときは地方・大井競馬所属であり、今回はJRA所属として勝利しました。林徹調教師はこの勝利でJRA通算100勝を達成。Wでめでたい!
前走のVMではゴール前で内側からソダシを差し切ったソングライン。この日は大外枠に入り、直線では大外に持ち出し、中団から一気のごぼう抜き。先頭に立った後、ゴール手前で戸崎騎手が勝利を確信しました。前走GⅠを勝ったにもかかわらず単勝オッズでは4番人気止まりでしたが、勢いがありましたね。今年度から「JRA賞最優秀マイラー」が始まりますが、現時点ではソングラインが最有力候補。さらには「最優秀4歳以上牝馬」も受賞するかもしれません。
この秋には「ブリーダーズカップマイル」に挑戦予定だそうです。昨年は喉の違和感で海外GⅠを断念したので、リベンジしたいという思いもあるでしょう。海外の舞台で「日本最強マイラー」としての意地を見せられるでしょうか。


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90回目の日本ダービー!タスティエーラがソールオリエンスにリベンジ果たす!

2023年05月28日 | 競馬


2020年に生まれたサラブレッド7708頭の頂点を決める競馬の祭典・第90回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が28日、東京競馬場で行われました。デビュー3戦負けなしで皐月賞を制した⑤ソールオリエンスが、コントレイル以来となる無敗の2冠制覇に挑戦。さらには青葉賞馬②スキルヴィング、皐月2着⑫タスティエーラ、ダービー6勝・武豊騎乗⑬ファントムシーフ、ホープフルステークスを制した⑰ドゥラエレーデ、京都新聞杯を制したサトノダイヤモンド産駒⑱サトノグランツ、プリンシパルステークス優勝⑯パクスオトマニカ、毎日杯から直行⑬シーズンリッチ、⑩シャザーン、⑪ハーツコンチェルトなどが参戦しました。



単勝のオッズは、ソールオリエンスが1.8倍で1番人気、2番人気スキルヴィング(4.5倍)、3番人気フリームファクシ(6.9倍)、4番人気 タスティエーラ(8.3倍)。5番人気以降は大きく離れ、シャザーン、ハーツコンチェルト、サトノグランツ、ドゥラエレーデ、①ベラジオオペラと続きました。

注目のスタートで、ドゥラエレーデの坂井瑠星が落馬!いきなり波乱が起きた90回目のダービー、先行争いで③ホウオウビスケッツが前に出るが、外から⑯パクスオトマニカが一気にかわす。シーズンリッチ、ベラジオオペラ、タスティエーラも先団に加わる。ソールオリエンスは中団より前の位置、スキルヴィングとフリームファクシとシャザーンとサトノグランツは中団より後ろのところでスタンド前を通過した。
1,2コーナーのところで、パクスオトマニカが先頭、ホウオウビスケッツ2番手、3番手にシーズンリッチ、4番手⑧メタルスピード、5番手タスティエーラ、その後ろにソールオリエンスが6番手追走する。7番手⑮ノッキングポイント、8番手ベラジオオペラ、9番手⑨グリューネグリーン。ファントムシーフが10番手に上がり、11番手⑦フリームファクシ、12番手シャザーン、13番手スキルヴィング、14番手ハーツコンチェルト、15番手サトノグランツ。後方は16番手④トップナイフ、17番手⑥ショウナンバシット。
3コーナーを回り、先頭を行くオトマニカは、後続に大差をつけて逃げている。ビスケッツ2番手、リッチ3番手、タスティ4番手、スキヴィンとハーコンは外に持ち出し、オリエンスは7番手、ファントム9番手、ベラジオ10番手。
17頭が4コーナーを回り、最後の直線へ!パクスオトマニカがまだ先頭をひた走るが、2番手以降との差が徐々に縮まっていく。2番手からホウオウビスケッツ、3番手からタスティエーラが追い上げ、ソールオリエンスはまだ6,7番手。残り200mでタスティがオトマニカを捕まえて先頭に躍り出る。内からビスケッツ、ベラジオが最内に入る。外からようやくオリエンスもやって来て、ハーツコンチェルトも追い込んで来た。残り100mを切り、タスティ先頭、内からベラジオ、外からオリエンスとコンチェルトが迫るが、タスティエーラが先頭でゴールイン!ソールオリエンス猛追も届かず2着争い・・・。



【日本ダービー 全着順】
1着⑫タスティエーラ    2分25秒2
2着⑤ソールオリエンス    クビ差
3着⑪ハーツコンチェルト   ハナ差
4着①ベラジオオペラ     ハナ差
5着⑮ノッキングポイント   1馬身
6着③ホウオウビスケッツ
7着⑬シーズンリッチ 
8着⑭ファントムシーフ
9着⑩シャザーン 
10着⑧フリームファクシ
11着⑱サトノグランツ 
12着⑧メタルスピード 
13着⑯パクスオトマニカ
14着④トップナイフ 
15着⑨グリューネグリーン
16着⑥ショウナンバシット
17着②スキルヴィング 
中止⑰ドゥラエレーデ 

単勝 ⑫ 830円
複勝 ⑫ 200円  ⑤ 120円  ⑪ 380円
枠連 3⃣-6⃣ 560円
馬連 ⑤-⑫ 690円
馬単 ⑫-⑤ 2,330円
3連複 ⑤ー⑪-⑫ 4,700円
3連単 ⑫-⑤ー⑪ 29,810円
ワイド ⑤-⑫ 360円  ⑪-⑫ 1,970円  ⑤ー⑪ 820円

90回目の競馬の祭典は、単勝4番人気のタスティエーラが混戦を制し、平成20年生まれ世代の頂点に立ちました。無敗の2冠を狙ったソールオリエンスはゴール前猛追見せるも、クビ差及ばず2着。ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルと同じ「3枠5番」に入ったときは、2冠は決定的だと思っていましたが・・・。横山武史騎手はまたしても僅差でダービージョッキーの座を逃しました。
3着には6番人気のハーツコンチェルトが入り、3番人気のファントムシーフは8着、シャザーンは9着。
2番人気のスキルヴィングは17着でゴールした後に転倒、急性心不全で死亡しました。「今年こそ青葉賞馬初のダービー制覇なるか」と期待されていましたが、呪いを解けませんでした。ルメール騎手と木村哲也調教師にとっては、昨年のイクイノックスの雪辱を果たしたかっただけに、非常に悔しく、悲しい結果となりました。
また、ドゥラエレーデがスタート直後に落馬競走中止。こちらは人馬共に以上ありませんでした。スタート即落馬は、1993年のマルチマックス以来30年ぶりの珍事です。


優勝したタスティエーラは、弥生賞ディープインパクト記念に次ぐ重賞2勝目。弥生賞馬から3年連続でクラシックウィナーが誕生しましたが、ダービー馬になったのは2016年のマカヒキ以来となります。鞍上のダミアン・レーン騎手は、4度目の挑戦で日本ダービー初勝利。外国人騎手のダービー制覇は史上3人目です。1954年のゴールデンウェーブの岩下密政騎手を最後にテン乗りのダービー勝利がなく、ダービーのジンクスの一つと言われてましたが、69年ぶりに破れました。堀宣行調教師は2015年のドゥラメンテ以来となるダービー2勝目。サトノクラウン産駒はGⅠ初制覇で、同期のドゥラメンテとキタサンブラックより先にダービー馬を輩出しました。
タスティエーラは前走の皐月賞で直線早めに抜け出すも、ソールオリエンスの強襲に遭い2着敗戦。強い競馬をしたけれど、勝ったオリエンスが凄かったです。この日のダービーは、道中5番手を進み、最後の直線ではオリエンスの進路をふさぎ、残り200mで先頭に立つとそのまま先頭でゴールし、皐月賞のリベンジを果たしました。一部報道によると、落鉄していたことが判明しましたが、それでも勝ち切ったなんて驚きです。これでソールオリエンスとの直接対決は1勝1敗。秋に迎える3度目の対決の舞台は、菊花賞か、天皇賞か、年末の有馬記念まで持ち越しなのか?

90回目のメモリアルレースは、タスティエーラが優勝したというよりも、スタートで落馬があったり、ゴール後に馬が心不全で亡くなったりと後味の悪さが残りました。おまけに勝ちタイムの2分25秒2は、リバティアイランドが勝った先週のオークス(2分23秒1)より2秒1も遅く、9着だったドゥアイズと同タイムです。良馬場だったとはいえ、非常にしょっぱいレース内容でした。もしリバティアイランドが出ていたら、楽勝していたんじゃないかと思いました。



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リバティアイランドがオークスで6馬身差の圧勝!2年連続で2冠牝馬誕生だ!

2023年05月21日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第84回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が21日、東京競馬場で行われました。今年のオークスは、桜花賞で大外から豪快な差し切り勝ちを見せた⑤リバティアイランドが、オークスで2冠達成なるかに注目が集まりました。リバティアイランド以外にも、桜花賞2着⑨コナコースト、エフフォーリアの妹⑭ペリファーニア、クイーンカップを勝った⑫ハーパー、フローラステークス優勝⑥ゴールデンハインド、同レース2着⑩ソーダズリング、女王を唯一負かした馬①ラヴェル、ディープインパクト最終産駒②ライトクオンタム、母は2015年オークス馬ミッキークイーン⑪ミッキーゴージャス、母は2014年オークス馬⑱イングランドアイズなどが参戦しました。


単勝オッズは、リバティアイランドが1.4倍で断然の1番人気。2番人気はハーパーで8.8倍。10倍以下は2頭だけで、3番人気以降はコナコースト、ゴールデンハインド、ソーダズリング、⑯ドゥアイズ、⑱シンリョクカと続きました。


正面スタンド前のスタートで、ドゥアイズが少し出遅れ。リバティアイランドは好スタート。先行争いでライトクオンタム、④キミノナハマリア、イングランドアイズの3頭が先手を主張。ゴールデンハインドは先行できず。リバティアイランドとハーパー、ペリファーニアとソーダズリングは中団グループ、コナコーストは中団より後ろの位置につけた。
1,2コーナー中間を過ぎて、向正面に入るところで、ライトクオンタムが先頭、キミノナハマリア2番手、3番手ラヴェル、4番手にイングランドアイズ、5番手ゴールデンハインド。6番手⑧レミージュ、内側7番手にリバティアイランド。その後ろの8番手にハーパーが追走している。9番手シンリョクカ、10番手⑦ヒップホップソウル、11番手ペリファーニア、12番手ソーダズリング。後方勢は13番手コナコースト、14番手ドゥーラ、15番手ミッキーゴージャス、16番手キタウイング、17番手⑮エミュー、ドゥアイズがしんがり追走。
縦長で3コーナーを回り、先頭集団はクオンタム・キミマリ・ラヴェル・イングランドの4頭。ハインド5番手、アイランドは内側6番手。ハーパーとシンリョクカもアイランドを見ている。ペリファーとソーダズはまだ中団、コナコーとゴージャスは後方。
4コーナーを過ぎて最後の直線に差し掛かり、残り400mでラヴェルがライトクオンタムをかわして先頭、馬場の真ん中からリバティアイランドが上がって来る。後続からハーパー、ヒップホップソウル、シンリョクカ、大外からソーダズリングとドゥーラも追い上げる。残り200mでついにリバティアイランドが先頭に立ち、そのまま一気に突き放しにかかる!ラヴェルが2番手で頑張るところを、ドゥーラとハーパーが襲い掛かる。しかし、リバティアイランドが後続との差を拡げ、堂々と先頭でゴールイン!リバティアイランド圧勝で2冠達成!


【オークス 全着順】
1着⑤リバティアイランド  2分23秒1
2着⑫ハーパー        6馬身
3着⑬ドゥーラ        クビ差
4着①ラヴェル        3/4馬身
5着⑰シンリョクカ      3/4馬身
6着⑦ヒップホップソウル
7着⑨コナコースト 
8着⑩ソーダズリング
9着⑯ドゥアイズ 
10着⑧レミージュ
11着⑥ゴールデンハインド 
12着⑭ペリファーニア 
13着⑮エミュー 
14着⑪ミッキーゴージャス 
15着③キタウイング 
16着⑱イングランドアイズ 
17着②ライトクオンタム 
18着④キミノナハマリア

【払戻金】
単勝 ⑤ 140円
複勝 ⑤ 110円  ⑫ 180円  ⑬ 1,090円
枠連 3⃣-6⃣ 490円
馬連 ⑤-⑫ 590円
馬単 ⑤-⑫ 680円
3連複 ⑤-⑫-⑬ 16,840円
3連単 ⑤-⑫-⑬ 34,140円
ワイド ⑤-⑫ 300円  ⑤-⑬ 2,610円  ⑫-⑬ 8,810円


圧倒的1番人気のリバティアイランドが、桜花賞に続きオークスも制覇!昨年のスターズオンアースに続き、ドゥラメンテ産駒から2冠牝馬が誕生しました。アイランドから6馬身も離れた2着にはハーパーが入り、3着には13番人気の伏兵・ドゥーラが入線。ドゥーラは昨年の札幌2歳ステークスを勝っていますが、マイル戦で2桁着順続き。しかし、距離延長で持ち前の力を発揮しました。このレースではドゥラメンテ産駒が2頭も馬券圏内です。
3番人気だったコナコーストは7着、4番人気のゴールデンハインドはハナが奪えなかったのが響いて11着。ディープ最終世代のライトクオンタムはブービーの17着でした。
リバティアイランドは阪神JF、桜花賞に続きGⅠ3連勝。JF→桜花賞→オークスの「牝馬世代GⅠ3連勝」は、ブエナビスタとアパパネに次いで3頭目。鞍上の川田将雅騎手は、2012年のジェンティルドンナ以来となるオークス2勝目、中内田充正調教師は同レース初勝利。マイルGⅠに強い中内田厩舎が、2000m以上のGⅠを勝ったのは初めてとなります。
いやぁ、すごく強かった!前走は大外一気の追い込みを見せましたが、この日は6番手で追走し、残り200mで先頭に立ってからそのまま独走。2着とは6馬身の大差をつけました。11年前のジェンティルの時は5馬身差を上回る圧勝劇でしたね。ちなみに、過去のオークスで6馬身差をつけて勝ったのは1939年のホシホマレ、1954年のヤマイチの2頭のみです。
リバティアイラインドの桜花賞のときのレーティングが116でしたが、今回6馬身差で圧勝したので、ソールオリエンスの「120」を上回る数字が出てもおかしくないと思います。ていうか、日本ダービーに出ていたら、牡馬といい勝負ができたんじゃないかなぁ。
牝馬3冠に王手が懸かったわけですが、昨年のスターズオンアースはオークスの後に骨折し、秋華賞で3着に敗れて3冠を逃しました。あと、父のドゥラメンテも2冠達成後に骨折してるんだよな・・・。「敵はケガだけ」のリバティアイランドは、元気に夏を乗り越えられるでしょうか。



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