日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

国内では敵なし!東京大賞典はフォーエバーヤング快勝!

2024年12月29日 | 競馬

2024年のダート競馬を締めくくる第70回東京大賞典(GⅠ・ダート2000m 10頭立て)が29日、東京・大井競馬場で行われました。このレース2連覇中の⑩ウシュバテソーロ、昨年2着の雪辱を狙う②ウィルソンテソーロ、ジャパンダートクラシック覇者④フォーエバーヤング、東京ダービー馬③ラムジェット、コリアカップ2連覇⑨クラウンプライド、紅一点⑦グランブリッジ、昨年のブリーダーズカップクラシック2着⑤デルマソトガケ、さらに地方勢から⑥サヨノネイチヤ(大井)、⑧グランデマーレ(大井)、①キングオブザナイル(愛知)の3頭が参戦しました。



スタートでフォーエバーヤングがポンと出るが、外からクラウンプライドが上がって先頭に立ち、フォーエバーヤングは2番手に控える。ウィルソンテソーロ4番手、デルマソトガケ6番手、ウシュバテソーロとラムジェットは後方から。キングオブザナイルが最後方でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを回って向正面のところで、クラウンプライドが先頭、2番手にフォーエバーヤング、3番手グランブリッジ。最内からラムジェットがスルスルと上がっていく。ウィルソンテソーロは5番手を追走。6番手デルマソトガケ、7番手グランデマーレ、8番手サヨノネイチヤ、ウシュバテソーロ9番手、集団から大きく置かれたキングオブザナイルはポツンとしんがり。
外回り3コーナーに差し掛かり、グランデマーレの鞍上がバランスを崩して落馬しかけるも立て直す。前の方ではクラプラが先頭をキープし、フォーエバー2番手、グラブリ3番手、ラム4番手。ウィルソン5番手、ウシュバは大外に持ち出した。
4コーナーから最後の直線に入り、先頭を行くクラウンプライドに、最内潜り込んだラムジェットと外のフォーエバーヤングが並ぶと、残り300mでフォーエバーが先頭に躍り出る。外からウィルソンテソーロ、グランブリッジ、ウシュバテソーロも追い込んでくる。残り200mでフォーエバーが抜け出し、外からウィルソンが懸命に差を詰め、ラムも内ラチで頑張る。ウシュバはまだ4番手。残り100mを切ってフォーエバーヤングが後続を振り切り、堂々と先頭ゴールイン!フォーエバーヤングが古馬勢を破り、国内無敗を守りました!



【東京大賞典 全着順】
1着④フォーエバーヤング
2着②ウィルソンテソーロ
3着③ラムジェット 
4着⑩ウシュバテソーロ
5着⑦グランブリッジ 
6着⑤デルマソトガケ 
7着⑨クラウンプライド
8着⑥サヨノネイチヤ 
9着①キングオブザナイル
10着⑧グランデマーレ

【払戻金】
単勝 ④ 130円
複勝 ④ 100円 ② 120円  ③ 140円
枠複 2⃣-4⃣ 260円
枠単 4⃣-2⃣ 290円
馬複 ②-④ 210円
馬単 ④-② 270円
ワイド ②-④ 130円 ③-④ 180円 ②-③ 310円
3連複 ②-③-④ 420円
3連単 ④ー②-③ 790円



ダート界に世代交代が起こりました!暮れの大一番・東京大賞典は、3歳馬のフォーエバーヤングが強力な古馬勢を退けて完勝しました。昨年のリベンジを狙ったウィルソンテソーロは2年連続の2着、3着には東京ダービー馬のラムジェットが入り、3連覇を目指したウィルソンテソーロは4着に終わりました。地方勢はサヨノネイチヤの7着が最高でした。
フォーエバーヤングはこれで、昨年の全日本2歳優駿、今年秋のジャパンダートクラシックに続いてGⅠ3勝目。国内では5戦5勝と負け知らずです。鞍上の坂井瑠星騎手、矢作芳人調教師、馬主の藤田晋氏は東京大賞典初勝利であります。

今年のフォーエバーヤングは、中東遠征から始まり、2月のサウジダービーでは先行する馬をゴール前差し切って優勝、3月のUAEダービーでは2馬身差の快勝し、デビューから5連勝。5月にはアメリカのケンタッキーダービーに挑戦し、先に抜け出たミスティックダンを懸命に猛追し、シエラレオネとミスティックダンに並んでゴールするも、3着惜敗。日本馬初のケンタッキーダービー制覇まであと一歩届きませんでした。
その後、復帰戦のジャパンダートクラシックで快勝し、再びアメリカに渡ってブリーダーズカップクラシックに挑むも3着に終わりました。今年最後の東京大賞典は2番手追走から直線突き抜けて勝利。ウシュバテソーロ、ウィルソンテソーロの強豪を破り、国内では敵なしとなりました。
2025年は再び中東遠征を行い、「サウジカップ」をステップに「ドバイワールドカップ」に参戦予定。相性の良い中東の地で自身初の海外GⅠ勝利を挙げてほしいですし、秋には「日本馬初のBCクラシック制覇」の夢も叶えてほしい。





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2025年のクラシックの主役へ!クロワデュノールが3戦無敗でホープフルS制覇!

2024年12月29日 | 競馬

2024年のJRA最終開催日となった28日は、中山競馬場で2歳中距離王決定戦・第41回 ホープフルステークス(GI・芝2000m 18頭立て)が行われました。GⅠ昇格後はサートゥルナーリア、無敗3冠馬・コントレイル、さらには先日の有馬記念を制したレガレイラとGⅠ馬を輩出しているこのレース、今年は2連勝で東京スポーツ杯2歳ステークスを勝った⑥クロワデュノールをはじめ、札幌2歳ステークス覇者⑫マジックサンズ、⑱マスカレードボール&⑮ピコチャンブラックの「アイビーステークス組」、京都2歳ステークス2着①ジョバンニ、母はアパパネ⑰アマキヒ、中央GⅠ完全制覇に王手の武豊騎乗⑦ヤマニンブークリエなどが参戦しました。



正面スタンド前でのスタートで、クロワデュノールが絶好の飛び出しを見せるが、⑬ジュンアサヒソラがハナに立つ。③ジェットマグナム2番手、ピコチャンブラックが3番手につける。クロワデュノールは4,5番手あたり、マジックサンズとヤマニンブークリエとジョバンニは中団、アマキヒはやや後ろのポジションでゴール板を通過する。
1,2コーナーから向正面に入るところで、ジュンアサヒソラが先頭、2番手ジェットマグナム、3番手ピコチャンブラック、4番手②ショウナンマクベス。5番手④クラウディアイ、外側6番手にマジックサンズが並ぶ。7番手⑯ジュタ、8,9番手の位置にクロワデュノールとジョバンニ並走。その後ろの10番手に⑩アスクシュタイン。11番手ヤマニンブークリエ、12番手⑤レーヴドロペラ、大外から⑪ファウストラーゼンが一気に上昇。後方勢はアマキヒ・⑧デルアヴァー・マスカレードボールがいて、レーヴドロペラが後方に下がり、後方2番手⑭リアライズオーラム、最後方に⑨アリオーンスマイル。
3,4コーナー中間地点で、前を行くファウストとアサヒソラが後続を引き離し、クロワが3番手に浮上。ジュタが外に回り、ピコチャン中団に下がる。マジサンとマスカレードとブークリエも後ろの位置。
4コーナーから最後の直線に入ってすぐにファウストラーゼンが先頭に立つ。まさかの大金星か!?しかし、残り200mで外から追うクロワデュノールがファウストを抜き去った。残り100mでジョバンニが2番手に上がり、さらにはジュタも追い込んでくるが、クロワデュノールが快勝でゴールイン!2番手にジョバンニ、ファウストラーゼンが3着と粘りました。



【ホープフルステークス 全着順】
1着⑥クロワデュノール
2着①ジョバンニ
3着⑪ファウストラーゼン 
4着⑯ジュタ 
5着④クラウディアイ
6着⑩アスクシュタイン 
7着③ジェットマグナム 
8着⑤レーヴドロペラ 
9着⑧デルアヴァー 
10着②ショウナンマクベス
11着⑱マスカレードボール
12着⑬ジュンアサヒソラ 
13着⑮ピコチャンブラック
14着⑦ヤマニンブークリエ
15着⑭リアライズオーラム
16着⑫マジックサンズ 
17着⑰アマキヒ 
18着⑨アリオーンスマイル

【払戻金】
単勝 ⑥180円
複勝 ⑥120円   ①280円   ⑪3,810円
枠連 1⃣-3⃣ 1,160円
馬連 ①-⑥1,100円
馬単 ⑥-①1,310円
ワイド ①-⑥ 450円 ⑥ー⑪ 15,600円 ①-⑪ 47,860円
3連複 ①-⑥-⑪ 140,500円
3連単 ⑥-①-⑪ 293,380円



今年最後のGⅠレースは、1番人気のクロワデュノールが直線突き抜け、2着に2馬身差をつける快勝。デビューから負けなしの3連勝で2歳中距離王の座に就きました。2着のジョバンニは2戦目の野路菊ステークスから3戦連続2着。3着のファウストラーゼンは、単勝17番人気のブービー人気で、オッズも303.3倍がつきました。向正面で動き出すと、3コーナーで先頭に追い付き、直線で一番前に出た時は大波乱が起きるかと思われました。残り200mでクロワに抜かれた後も良く粘りましたね。17番人気が来たことで、3連単で29万円台の高配当。
その他の上位人気ですが、4番人気のマスカレドボール11着、3番人気のピコチャンブラックは13着、2番人気のマジックサンズは16着。デビュー2年目の佐々木大輔騎手も上位人気馬でGⅠを勝つには厳しかったか。ヤマニンブークリエは14着に終わり、武豊騎手の中央GⅠフルコンプリートは来年以降に持ち越し。
優勝したクロワデュノールは、栗東・斎藤崇史厩舎に所属し、父・キタサンブラック、母・ライジングクロス。鞍上の北村友一騎手は、クロノジェネシスで制した2020年の有馬記念以来4年ぶりのGⅠ制覇。2021年5月に落馬負傷で1年以上も長期離脱。背骨を8本折る重傷を負いました。騎手生命の危機を乗り越え、涙のGⅠ勝利。来年は自身初のクラシック制覇となるでしょうか。
クロワデュノールは6月の新馬戦で2着に2馬身半差の完勝を果たすと、2戦目の東スポ杯ではサトノシャイニングとの叩き合いを制して2連勝。この日のホープフルは初めての右回り&距離延長でしたが、難なくクリア。出入りの激しいレースでも力を存分に発揮。3戦3勝で2025年のクラシックに名乗りを上げました。東スポ杯とホープフルを連勝したのは、コントレイルと同じ。今からクロワの「無敗三冠」を期待したくなっちゃいます。果たして今後、クロワの強力なライバルは現れるのだろうか?



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64年ぶりの快挙だ!3歳牝馬のレガレイラが有馬記念制覇!

2024年12月22日 | 競馬

2024年の中央競馬を締めくくるドリームレース・第69回有馬記念(GⅠ・芝2500m)が22日、中山競馬場で行われました。ファン投票歴代最多得票を獲得し、今回がラストランのはずだった②ドウデュースが、20日に右前肢破行を発症して出走取消。主役不在で混戦ムードに変わった今年の有馬記念は、2024年ダービー馬①ダノンデサイル、菊花賞馬③アーバンシック、大阪杯を勝った⑤ベラジオオペラ、昨年末のホープフルステークスを勝った⑧レガレイラ、昨年2着⑦スターズオンアース、エリザベス女王杯を勝った⑬スタニングローズ、宝塚記念に続くグランプリ春秋連覇へ④ブローザホーン、2021年ダービー馬⑯シャフリヤール、2023年春の天皇賞馬⑪ジャスティンパレスのGⅠ馬9頭に加え、ブリーダーズカップターフ2着⑥ローシャムパーク、海外GⅠ2着2回⑩プログノーシス、白毛馬初の有馬参戦⑮ハヤヤッコ、4年連続の有馬⑨ディープボンドなど15頭が出走しました。



単勝オッズは、1番人気アーバンシック(2.8倍)、2番人気ダノンデサイル(4.0倍)、3番人気ベラジオオペラ(7.1倍)と10倍以下は3頭。その後、レガレイラとジャスティンパレス(ともに10.9倍)、プログノーシス、ローシャムパーク、スターズオンアースと続きました。


スタートでアーバンシックとプログノーシスが出遅れる。1周目3コーナーでの先行争いで、ベラジオオペラが前に出るが、ダノンデサイルが思い切って先頭を奪う。父・横山典弘の奇襲攻撃に、長男・和生も驚いた!?スターズオンアース3番手につけ、レガレイラ5番手、アーバンシック7番手、ジャスティンパレス外側8番手、シャフリヤールも中団待機。後方はハヤヤッコは一番外を回り、⑭ダノンベルーガ最後方。
1周目スタンド前に差し掛かり、ダノンデサイル先頭、2番手ベラジオオペラ、3番手集団にスターズオンアース・ディープボンド・レガレイラの3頭。6番手スタニングローズ、7番手アーバンシック。8番手グループにブローザホーン・ジャスティンパレス・シャフリヤール。11番手ハヤヤッコ、12番手ローシャムパーク、13番手⑫シュトルーヴェ、14番手プログノーシス、ダノンベルーガがポツンと最後方でゴール板を通過。
1コーナーを回り、先頭のデサイルは最初の1000mを62秒9のスローペースで通過。向正面で、ベラオペ2番手、ボンドが3番手、ハヤヤッコが4番手に浮上。5番手スターズ、6番手レガ、7番手スタニングと牝馬勢が続き、中団グループにはシャフリ8番手、9番手グループにアーバン・ジャスパレ・ローシャムの3頭。12番手シュト、13番手ブローザ、14番手プログ、最後方にダノベル。
2周目3コーナーを過ぎて、まだデサイルが先頭キープ。ベラオペ・ボンド・ハヤヤッコと4頭変わらず。レガが内側5番手、シャフリが外から捲るように上昇。さらにスタニング、ローシャムとこの辺りはサンデーレーシングだらけ。アーバンとジャスパレは10,11番手。スターズはズルズルと後退していく。
15頭一団で4コーナーから最後の直線へ。先頭のダノンデサイルは少し差を拡げる。2番手ベラジオオペラも粘るが、外からシャフリヤールが追い上げ、レガレイラも連れて上がって来た。アーバンシックは5番手争い。残り200mを切ってもデサイルが頑張るが、ラスト100mを切ったところでシャフリとレガがデサイルを捕らえ、最後はレガレイラとシャフリヤールが並んでゴール!ダノンデサイルは3番手、ベラジオペラ4番手、アーバンシックは6番手あたりでゴールしました。


【有馬記念 全着順】
1着⑧レガレイラ
2着⑯シャフリヤール
3着①ダノンデサイル
4着⑤ベラジオオペラ
5着⑪ジャスティンパレス
6着③アーバンシック
7着⑥ローシャムパーク
8着⑬スタニングローズ
9着⑭ダノンベルーガ
10着⑫シュトルーヴェ
11着⑩プログノーシス
12着④ブローザホーン
13着⑨ディープボンド
14着⑦スターズオンアース
15着⑮ハヤヤッコ
取消②ドウデュース

【払戻金】
単勝 ⑧ 1,090円
複勝 ⑧ 320円  ⑯ 540円  ① 210円
枠連 4⃣-8⃣ 6,980円
馬連 ⑧-⑯ 20,470円
馬単 ⑧-⑯ 33,100円
3連複 ①-⑧-⑯ 20,850円
3連単 ⑧-⑯-① 196,520円
ワイド ⑧-⑯ 4,450円  ①-⑧ 720円  ①-⑯ 1,900円


今年の有馬記念は、3歳牝馬・レガレイラと、2021年ダービー馬・シャフリヤールのマッチレースは写真判定に縺れ込みましたが、レガレイラがハナ差で勝利しました。3歳牝馬の有馬記念制覇は、1960年の第5回のスターロッチ以来64年ぶりの快挙です。テイエムオーシャン、ファインモーション、ウオッカやダイワスカーレット、ブエナビスタといった名牝でさえ成し得なかった事をレガレイラが果たしました。同世代の牡馬、さらには古馬勢を退ける「歴史的下剋上」と言えるでしょう。
2着のシャフリヤールは、勝っていれば約3年半ぶりの国内勝利でした。大外枠が嫌われて単勝オッズでは10番人気と低かったんですが、外側から脚を伸ばしてきました。ダノンデサイルをかわした時は勝ったかと思ったけど・・・。それでもベテランの意地は見せたし、負けてなお強い競馬をしました。
3着のダノンデサイルは、まさか逃げに打って出るとは思いもしませんでした。横山典弘騎手も思い切ったことをしたし、うまくスローペースに持ち込んだのも良かったですね。1番人気のアーバンシックは、スタートで出遅れたのが大きく響いて6着に終わりました。最優秀3歳牡馬争いは、デサイル優勢かもしれません。
優勝したレガレイラは、昨年のホープフルステークス以来となるGⅠ2勝目。鞍上の戸崎圭太騎手は、2014年のジェンティルドンナ以来10年ぶり2度目の有馬記念勝利。写真判定の結果で1着と分かった瞬間、検量室前で大きなガッツポーズが出ました。木村哲也調教師は2022年のイクイノックスに次いで2勝目。今年の木村厩舎はチェルヴィニアがオークスと秋華賞の牝馬2冠を果たし、レガレイラが有馬記念で優勝。木村厩舎の時代は来年も続きそうです。
スワーヴリチャード産駒も有馬初勝利。現役時代は2度挑戦しながらも勝利できませんでしたが、初年度産駒でグランプリホースを輩出。今のところハーツクライの後継種牡馬の中で一番の実績を残しているけど、これから種牡馬デビューするドウデュースとの「ハーツクライ後継種牡馬争い」が楽しみですね。
今年のレガレイラは、春は牡馬クラシックに挑み、皐月賞では落馬負傷中のルメール騎手から北村宏司騎手に乗り替わり、1番人気になるも6着。日本ダービーも5着に終わりました。秋になってからもローズステークスで5着、エリザベス女王杯でも5着と1番人気を裏切り続けました。今回は戸崎騎手と初コンビを組み、勝負根性で5戦ぶりの勝利を挙げました。苦しい一年でしたが、暮れの中山の舞台で再び輝きを放ちました。この1勝は来年の飛躍に繋がるはずです。


有馬記念は終わりましたが、28日は2歳中距離王決定戦のホープフルステークス、29日は大井競馬場でダート競馬頂上決戦・東京大賞典が行われます。2024年の競馬はまだまだ続きます。


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レモンポップがチャンピオンズカップ連覇!国内ダートGⅠ6連勝で現役生活に別れを告げる。

2024年12月01日 | 競馬

12月に入り、2024年も残すところあと1か月。12月1日は中京競馬場で秋のダート頂上決戦・第25回チャンピオンズカップ(GⅠ・ダート1800m 16頭立て)が行われました。前回覇者でダートGⅠ5勝を誇る②レモンポップはこれが引退レース。砂の現役最強馬が連覇で有終の美を飾れるのか?レモンポップの他にも、佐賀のJBCクラシックで念願のGⅠ初制覇⑧ウィルソンテソーロ、フェブラリーステークスを制した③ペプチドナイル、昨年の南関東3冠馬⑬ミックファイア(大井)、2022年ホープフルステークス優勝⑥ドゥラエレーデ、メンバー唯一の3歳馬⑫サンライズジパング、コリアカップ2連覇①クラウンプライド、GⅠでは善戦続き⑯ガイアフォース、③ハギノアレグリアスなどが参戦しました。


スタートでレモンポップが完璧に決めた一方で、ミックファイアが後手踏む。レモンポップが好スタートからそのまま先手を取りにいこうとするが、外から⑪ミトノオーが迫る。ペプチドナイル3番手グループ、サンライズジパングとウィルソンテソーロは中団馬群、ガイアフォースはやや後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、先頭レモンポップ、2番手ミトノオー、3番手クラウンプライド、4番手ペプチドナイル。5番手グループには⑤ペイシャエス・⑮グロリアムンディ・ハギノアレグリアス。中団の8番手集団はドゥラエレーデ・ウィルソンテソーロ・⑧テーオードレフォン・⑭スレイマン・サンライズジパングと5頭が横並び。13,14番手の位置に⑧セラフィックコールとガイアフォース、後方2番手ミックファイア、最後方⑩アーテルアストレア。
3コーナーを過ぎて、レモンが淡々と逃げ、ミトノオー2番手、ナイル3番手。外からサンジパが4番手に上がる。クラプラ5番手、ガイアが一番外に持ち出し、ウィルソンとハギアレは中団馬群。16頭が一団で4コーナーから直線コースへ。
最後の直線に入り、レモンポップがラストスパートをかけて後続を突き放していく。2番手からペプチドナイルが懸命に追いかけ、さらに外からウィルソンテソーロも猛追。残り200m、レモン先頭、ウィルソンが3番手に上がる。ドゥラエレーデが最内を突いてやってきている。レモンがこのまま逃げ切るかと思いきや、残り100mでウィルソンがナイルをかわして2番手に上がると、レモンとの差を詰め、最後は2頭並んでゴール!レモンポップが逃げ切って2連覇か、ウィルソンテソーロが最後に逆転したか!?





【チャンピオンズカップ 全着順】
1着②レモンポップ 
2着⑧ウィルソンテソーロ
3着⑥ドゥラエレーデ 
4着③ハギノアレグリアス
5着④ペプチドナイル 
6着⑫サンライズジパング
7着⑩アーテルアストレア
8着⑤ペイシャエス 
9着⑮グロリアムンディ
10着⑪ミトノオー 
11着①クラウンプライド
12着⑧セラフィックコール
13着⑬ミックファイア 
14着⑨テーオードレフォン
15着⑯ガイアフォース
16着⑭スレイマン

【払戻金】
単勝 ② 220円
複勝 ② 140円  ⑧ 180円  ⑥ 560円
枠連 1⃣-4⃣ 520円
馬連 ②-⑧ 840円
馬単 ②-⑧ 1,190円
ワイド ②-⑧ 390円  ②-⑥ 1,520円  ⑥-⑧ 2,200円
3連複 ②-⑥-⑧ 7,410円
3連単 ②-⑧-⑥ 18,050円


スタートから先頭を走り続けた単勝1番人気のレモンポップと、外から襲い掛かった2番人気・ウィルソンテソーロの一騎討ちは、写真判定の末、レモンポップがハナ差抑えて1着。前身のジャパンカップダート時代のトランセンド(2010&2011年)以来史上2頭目の連覇を果たし、引退の花道を飾りました。ウィルソンテソーロは追い上げ及ばず2着でしたが、負けてなお強しといった印象を受けました。3着には9番人気のドゥラエレーデが入りました。その上位3頭ですが、なんと昨年のレースと同じ順位。平地のGⅠ競走では初めての珍事となりました。
その他、フェブラリーステークス馬のペプチドナイルは5着、メンバー唯一の3歳馬・サンライズジパングは6着、地方から参戦のミックファイアは13着という結果でした。
優勝したレモンポップは、中央&地方を合わせてダートGⅠ6勝目。鞍上の坂井瑠星騎手と田中博康調教師もこのレース2連覇です。昨年は大外枠から逃げ切り勝ち、内枠に入った今年は、スタートでバッチリ決めた後は先頭を譲らず。昨年同様、ウィルソンテソーロの追撃を凌いで逃げ切りました。
デビュー当初は短距離馬のイメージがありましたが、マイルや中距離のGⅠで優勝。今年はサウジカップで12着と大敗した後、再起戦のさきたま杯、マイルCS南部杯、チャンピオンズカップとGⅠ3連勝。通算成績18戦13勝、国内では連対率100%、さらに昨年の根岸ステークスから国内7連勝。間違いなくダート界の歴史に残る名馬であり、怪物でありました。本当にお疲れ様でした。



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