日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ムーアの代打・藤岡康太、逆転ホームラン!ナミュールが念願のGⅠ初制覇!

2023年11月19日 | 競馬

秋のマイル王者決定戦・第40回マイルチャンピオンシップ(GⅠ・芝1600m 16頭立て)が19日、京都競馬場で行われました。4年ぶりの京都開催となる今年は、昨年覇者⑪セリフォスをはじめ、⑥ダノンザキッド、⑨シュネルマイスター、①ソウルラッシュ、⑤ジャスティンカフェといった昨年のメンバーが多数参戦。さらには毎日王冠で古馬撃破⑦エルトンバローズ&④エエヤンの3歳世代、富士ステークスで復活勝利⑯ナミュール、昨年の3歳マイル王③ダノンスコーピオン、⑫レッドモンレーヴなども出走しました。



単勝オッズは、1番人気シュネルマイスター(2.5倍)、2番人気セリフォス(3.2倍)、3番人気ソウルラッシュ(5.8倍)、4番人気のエルトンバローズ(7.5倍)まで10倍以下。その後はナミュール、ダノンザキッド、ジャスティンカフェ、レッドモンレーヴ、⑧ソーヴァリアントと続きました。

スタート前にシュネルマイスターがゲート内で立ち上がるハプニングが起きる。注目のスタートで、⑮イルーシヴパンサーと⑬セルバーグの2頭が絶好の飛び出しを見せ、シュネルマイスターは後方から。先行争いで、セルバーグが前に出るも、⑩マテンロウオリオンと⑭バスラットレオンも先団に加わり、バスラットが先手を奪い取った。4番手集団にセリフォス・ソーヴァリアント・エエヤンが並び、7番手ダノンスコーピオン、8番手エルトンバローズ、9番手②ビーアストニッシド、10,11番手の位置にソウルラッシュとレッドモンレーヴが並走。その後ろの12番手ジャスティンカフェ。後方勢は13番手イルーシヴパンサー、14,15番手にナミュールとダノンザキッドがいて、シュネルマイスターは最後方追走。
外回り3コーナーの坂の下りで、バスラットとセルバーグの2頭が飛ばし、ソーヴァリ3番手、セリフォス5番手、エルトンは中団の外側、ソウル・モンレーヴ・ジャスカは中団より後ろ。キッド・ナミュール・シュネルはまだ後方。
4コーナーを回りラストの直線へ。バスラットレオンがまだ先頭だが、内からマテンロウオリオン、エエヤン、ソーヴァリアント、外からセリフォスが接近。後続からはソウルラッシュも来ている。シュネルマイスターは全然来ない。残り200mでセリフォスが先頭に立つが、内からソウルが伸ばす。さらにジャスティンカフェが間を割って襲い掛かる。エルトンバローズやナミュールも追い上げる。残り100mでソウルが先頭だが、大外からナミュールが襲い掛かり、ゴール前でソウルとジャスカを抜き去ってゴールイン!大外突き抜けたナミュール、待望のGⅠ初勝利!




【マイルCS 全着順】
1着⑯ナミュール
2着①ソウルラッシュ
3着⑤ジャスティンカフェ
4着⑦エルトンバローズ 
5着⑥ダノンザキッド
6着⑮イルーシヴパンサー
7着⑨シュネルマイスター
8着⑪セリフォス 
9着⑫レッドモンレーヴ
10着④エエヤン 
11着②ビーアストニッシド
12着⑧ソーヴァリアント 
13着③ダノンスコーピオン
14着⑩マテンロウオリオン
15着⑭バスラットレオン 
16着⑬セルバーグ 

【払戻金】
単勝 ⑯ 1,730円
複勝 ⑯ 510円 ① 250円 ⑤ 590円
枠連 1⃣-8⃣ 3,530円
馬連 ①-⑯ 4,440円
馬単 ⑯-① 10,490円
ワイド ①-⑯ 1,820円  ⑤-⑯ 5,140円  ①-⑤ 1,780円
3連複 ①-⑤-⑯ 30,930円
3連単 ⑯-①-⑤ 176,490円



春のマイル女王・ソングライン不在の中で行われた今年のマイルCSは、単勝5番人気のソングラインが、大外一気の追い込みで鮮やかに差し切って優勝。GⅠ競走8度目の挑戦で悲願の初制覇を果たしました。2着には3番人気のソウルラッシュ、3着にはジャスティンパレスが入りました。
4連勝中だったエルトンバローズは4着。前回優勝のセリフォスは残り200mで一度は先頭に立ったものの、すぐに馬群に沈んで8着。勝てば父・ダイワメジャー(2006年&07年V)との「父子同一GⅠ連覇」の快挙だったんですが、その夢は破れました。1番人気のシュネルマイスターは、ゲート内で暴れたのが影響したのか7着という結果に。最後方を追走し、直線追い上げるも7着まで。クリストフ・ルメール騎手はGⅠ4連勝はならず。

勝ったナミュールは、前走の富士ステークスに続いての2連勝で、重賞3勝目をマーク。鞍上の藤岡康太は2009年NHKマイルカップのジョーカプチーノ以来、14年ぶりのJRA・GⅠ勝利を手にしました。もともとはライアン・ムーア騎手が乗るはずでしたが、2レースで落馬負傷してしまい、その後のレースに騎乗できず。ムーア騎手から藤岡康太騎手に乗り替わった途端、単勝オッズが前日の「9.5倍」から「17.3倍」まで急落。しかし、康太騎手が低評価を覆す快心の騎乗を見せました。当日騎乗変更の騎手がGⅠを勝利したのは、おそらく史上初ではないかと思います。ちなみに、ムーア騎手は来週のジャパンカップでヴェラアズールに騎乗予定で、本人曰く「痛くないから大丈夫だよ」と前向きでした。
ナミュールはこれまでGⅠに7度挑戦しましたが、阪神ジュベナイルフィリーズでは1番人気になりながらも4着、桜花賞でも1番人気でしたが10着大敗。その後、オークスで3着、秋華賞2着と健闘するも、今年に入ってからはヴィクトリアマイル7着、安田記念で16着と着外が続いてました。今回はメンバー唯一の牝馬、大外枠に加え、突然の騎手変更といった不安要素がありましたが、ついにGⅠタイトルを掴み取りました。それにしても、ナミュールと藤岡騎手が来るとは思いませんでしたねえ。
今年の古馬マイルGⅠは、ともに牝馬が勝利。初代「JRA最優秀マイラー」争いはソングラインが一歩リードで、「最優秀4歳以上牝馬」との2冠が濃厚かもしれません。




3歳牝馬はリバティアイランドだけじゃない!ブレイディヴェーグがエリ女でGⅠ初制覇!

2023年11月12日 | 競馬

秋の最強牝馬決定戦・第48回エリザベス女王杯(GⅠ・芝2200m 15頭立て)が12日、京都競馬場で行われました。4年ぶりの京都開催となった今年は、前回覇者⑦ジェラルディーナ、昨年3着⑪ライラック、府中牝馬ステークスを勝った⑥ディヴィーナ、重賞2戦連続2着②ルージュエヴァイユ、⑭マリアエレーナ、⑬サリエラなどの古馬勢、オークス2着③ハーパー、ローズステークス2着①ブレイディヴェーグ、⑧シンリョクカの3歳世代3頭が参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ブレイディヴェーグ(2.4倍)、2番人気ジェラルディーナ(4.6倍)、3番人気ハーパー(6.2倍)。4番人気以降はライラック、ルージュエヴァイユ、サリエラ、マリアエレーナ、ディヴィーナと続きました。


スタートでジェラルディーナが出遅れ、ブレイディヴェーグも内に寄れた。スタンド前でのポジション争いで、アートハウスが先手を奪い、④ローゼライト、⑫ゴールドエクリプス、ハーパーも先団につける。ブレイディヴェーグ5番手あたり、ルージュエヴァイユとシンリョクカは中団。ライラック9番手、サリエラ11番手、ディヴィーナとジェラルディーナは後方でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に差し掛かるところで、アートハウスとローゼライトの2頭が飛ばす。前の2頭から離れた3番手にハーパー、外側4番手にゴールドエクリプス、ブレイディヴェーグはその後ろの5番手を追走し、マリアエレーナ6番手。スタート出遅れたジェラルディーナは7番手まで押し上げ、8番手にルージュエヴァイユ。9番手シンリョクカ、10番手⑩ククナ、11番手ディヴィーナ、12番手ライラック、13番手⑤イズジョーノキセキ、14番手サリエラ、最後方に⑮ビッグリボンとつづく。
外回り3コーナーで、前を行くアートとローゼの2頭と、3番手以降の差が徐々に縮まる。ハーパー3番手、エレーナ5番手、ブレイディ6番手、7番手のジェラルが残り600mで早めに仕掛ける。後続ではディヴィが大外をぶん回す。サリエラとエヴァイユはまだ後方。
4コーナーを回って最後の直線コース。アートハウスがまだ逃げ続ける。外からハーパー、馬場の真ん中からブレイディヴェーグが追い上げる。大外からジェラルディーナとディヴィーナも猛追し、ブレイディの内からルージュエヴァイユもやってきた。残り200mでアートのリードが無くなり、ラスト100mでブレイディがアートをかわして先頭!内からエヴァイユ、外からハーパー、さらにはライラックも襲い掛かるが、ブレイディヴェーグ先頭でゴールイン!3歳馬ルージュエヴァイユが、古馬を退けて重賞初制覇!!



【エリザベス女王杯 全着順】
1着①ブレイディヴェーグ
2着②ルージュエヴァイユ
3着③ハーパー 
4着⑪ライラック
5着⑦ジェラルディーナ
6着⑬サリエラ 
7着⑥ディヴィーナ 
8着⑤イズジョーノキセキ 
9着⑧シンリョクカ 
10着⑩ククナ 
11着⑮ビッグリボン 
12着④ローゼライト 
13着⑨アートハウス 
14着⑫ゴールドエクリプス 
15着⑭マリアエレーナ 

【払戻金】
単勝 ① 240円
複勝 ① 130円  ② 290円  ③ 180円
枠連 1⃣-2⃣ 570円
馬連 ①-② 1,580円
馬単 ①-② 2,210円
ワイド ①-② 630円  ①-③ 380円  ②-③ 1,160円
3連複 ①-②-③ 2,910円
3連単 ①-②-③ 9,780円



3冠女王・リバティアイランドに次ぐニューヒロインが誕生です!1番人気の3歳馬・ブレイディヴェーグが、直線差し切って優勝。デビュー5戦目で秋の女王の座に就きました。3歳馬がエリザベス女王杯を制したのは、2017年のモズカッチャン以来です。2着だったルージュエヴァイユは、エプソムカップ、府中牝馬Sに続き、またしても2着惜敗。3番人気のハーパーも直線追い上げたけど3着。オークス2着、秋華賞3着、今回も馬券圏内に来たけど、GⅠタイトルが遠い・・・。連覇を狙った2番人気のジェラルディーナは、スタートでの出遅れが響き5着。3コーナー辺りでブレイディより先に仕掛けたんですが、直線伸びてきませんでした。
勝ったブレイディヴェーグは、デビュー5戦目で古馬GⅠ制覇。イクイノックスに並ぶ最少キャリアタイ記録だそうです。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は秋GⅠ3連勝。エリ女では通算3勝目を飾りました。ブレイディを管理する宮田敬介調教師は、厩舎開業4年目でJRA・GⅠ初勝利を達成しました。
ブレイディヴェーグは昨年8月の新馬戦2着の後、未勝利戦と1勝クラスで連勝。4戦目のローズステークスでは1番人気に支持されながらも2着に敗れました。今回のエリ女は、実質2勝クラス、重賞未勝利にもかかわらず1番人気になってるので、過剰人気だと思いましたが、本当に強かったです。
「リバティアイランド1強」と言われている3歳世代の牝馬ですが、このレースでブレイディ1着、ハーパーも3着に入っているからレベル的には高いのではないかと思います。来年のドバイか大阪杯あたりで、リバティアイランドVSブレイディヴェーグの対決が実現してほしいですね。





12年ぶりの天覧競馬で芝2000mの世界レコード!イクイノックス秋天連覇でGⅠ5勝目!

2023年10月29日 | 競馬

秋の最強古馬決定戦「第168回天皇賞(秋)」(GⅠ・芝2000m 11頭立て)が29日、東京競馬場で行われました。今年の秋の天皇賞は「競馬法100周年記念競走」として行われ、天皇・皇后両陛下も観戦されました。令和初の天覧競馬は、「ロンジンワールドベストホースランキング」1位の⑦イクイノックス、2022年日本ダービー馬③ドウデュース、春の天皇賞馬⑥ジャスティンパレス、大阪杯の勝ち馬⑪ジャックドール、札幌記念圧勝の⑨プログノーシス、無冠返上を目指す④ダノンベルーガ、⑤ガイアフォース、⑧ヒシイグアスなどが参戦しました。


単勝オッズは、イクイノックスが断然の1番人気(1.3倍)、2番人気ドウデュース(4.3倍)。3番人気以降はプログノーシス、ダノンベルーガ、ジャックドール、ジャスティンパレスと続きました。


1コーナー奥ポケットでのスタートで、ドウデュース、イクイノックス、①ノースブリッジが良い飛び出しを見せる。先行争いでガイアフォースとジャックドールの2頭が前に出て、ジャックドールがレースを引っ張る。イクイノックスは早め3番手から!ドウデュースは6番手を追走し、ダノンベルーガとジャスティンパレスは後方から、プログノーシスは最後方。
向正面に入り、ジャックドール先頭、ガイアフォース2番手、3番手の位置にイクイノックスが控える。その後ろの4番手グループにはノースブリッジ、ヒシイグアス、ドウデュースの3頭が並ぶ。ドウデュはイクイノをマークする作戦だ。7番手集団は②エヒト・⑪アドマイヤハダル・ダノンベルーガの3頭。後方には10番手ジャスティンパレス、11番手にプログノーシス。
3コーナーを通過して、先頭のジャックは前半1000mを57秒7で通過!ハイペースの展開に場内がどよめく。3,4コーナー中間で、ジャックとガイアが軽快に逃げ、イクイノはまだ3番手、4番手イグアス、5番手のドウデュはどこで仕掛けるか?ダノベル7番手、ハダルは外に持ち出し、ノーシスとジャスパレはまだ後方だ。
4コーナーを回り、勝負は最後の直線コースへ。残り400mのところでガイアフォースがジャックドールをかわすが、外からイクイノックスが持ったままガイアを抜いて先頭に躍り出る。3番手からドウデュース、真ん中からダノンベルーガ、さらにプログノーシスとジャスティンパレスも追い込んでくる。残り200mでイクイノが完全に抜け出し、ドウデュは後退。ラスト100mでジャスパレが2番手に上がり、イクイノとの差を縮めにかかる。しかし、イクイノックスが余裕でFINISH!世界最強・イクイノックスが秋の天皇賞2連覇達成!そしてGⅠ5連勝です!


【天皇賞・秋 全着順】
1着⑦イクイノックス    1分55秒2
2着⑥ジャスティンパレス   2馬身1/2
3着⑨プログノーシス     1馬身1/4
4着④ダノンベルーガ     アタマ差
5着⑤ガイアフォース     2馬身1/2
6着⑪アドマイヤハダル
7着③ドウデュース 
8着②エヒト 
9着⑧ヒシイグアス
10着①ノースブリッジ
11着⑪ジャックドール

【払戻金】
単勝 ⑦ 130円
複勝 ⑦ 110円  ⑥ 340円  ⑨ 200円
枠連 6⃣-6⃣ 1,250円
馬連 ⑥-⑦ 1,330円
馬単 ⑦-⑥ 1,500円
ワイド ⑥-⑦ 550円  ⑦-⑨ 280円  ⑥-⑨ 1,650円
3連複 ⑥-⑦-⑨ 2,180円
3連単 ⑦-⑥-⑨ 6,960円


12年ぶりの天覧競馬で、イクイノックスが世界ランク1位の実力を大いに発揮!残り400mで先頭に立つと、ほぼムチ1発入れただけで後続を突き放し、2着に2馬身半差の完勝で天皇賞2連覇を果たしました。このレースで2連覇したのは、シンボリクリスエス、アーモンドアイに次いで史上3頭目です。
勝ちタイム1分55秒2は、2011年の秋天で記録したトーセンジョーダンの1分56秒1を0.9秒上回るJRAレコード。それどころか、芝2000mの世界新記録を更新してみせました!(従来の記録:1999年 クリスタルハウス 1分55秒4@チリ )イクイノのタイムを破ったり、迫ったりする馬はこの先現れないでしょうねぇ。

2着にはジャスティンパレスが入り、3着にはプログノーシス。ジャスパレとノーシスは向正面では後方にいましたが、最後の直線で追い上げてきました。特にジャスパレは春の天皇賞馬の意地を見せたと思います。悲願のGⅠ制覇を狙ったダノンベルーガは4着。
2番人気のドウデュースは7着に沈みました。左前肢跛行明け、京都記念から8か月ぶりの実戦でしたが、武豊騎手が5R終了後の検量室前で馬に蹴られて負傷。急遽戸崎圭太騎手に乗り替わり。レースではイクイノックスの後ろにつけていましたが、ハイペースについて行けず直線でバテてしまいました。11月のジャパンカップで巻き返せるでしょうか。

秋天連覇のイクイノックスは、これでGⅠ競走5連勝。クリストフ・ルメール騎手は秋の天皇賞5勝目。今年の春もジャスティンパレスとのコンビで勝っていて、春秋合わせると通算8勝目!こりゃ凄すぎる。
イクイノックスの現在のレーティングは129ポンドなんですが、今回レコード勝ちで圧勝したから、レーティングが「130ポンド台」に上がると思います。現状維持じゃおかしいでしょう。
今後の状態が良ければ、次走はジャパンカップに向かう予定。JCでは三冠牝馬のリバティアイランドとの直接対決が実現するかもしれません!?今の勢いならJCも有馬も楽勝して「秋の古馬三冠」も行けるでしょう。イクイノックスのGⅠ連勝はどこまで続くかも楽しみでもあり、その馬をGⅠの舞台で負かす馬が出てきてほしいですね。


未勝利戦から怒涛の5連勝!ドゥレッツァがダービー馬&皐月賞馬を撃破し、ラスト1冠奪取!

2023年10月22日 | 競馬

2023年3歳牡馬クラシックの最終戦・第84回菊花賞(GⅠ・芝3000m 17頭立て)が22日、京都競馬場で行われました。3年ぶりの京都開催となる今年は、皐月賞馬⑭ソールオリエンスとダービー馬⑦タスティエーラが共に参戦。皐月賞馬VSダービー馬の対決は実に23年ぶりだそうで。2強以外では、祖父・ディープインパクト、父・サトノダイヤモンドに続く親子3代菊花賞制覇に挑む⑪サトノグランツ、ダービー3着⑫ハーツコンチェルト、⑮ファントムシーフ、4連勝中の上がり馬⑰ドゥレッツァ、神戸新聞杯2着⑧サヴォーナ、札幌記念2着①トップナイフなどが参戦しました。



単勝オッズは、1番人気ソールオリエンス(2.7倍)、2番人気タスティエーラ(4.7倍)、3番人気サトノグランツ(5.0倍)、4番人気ドゥレッツァ(7.3倍)、5番人気ハーツコンチェルト(9.3倍)までが10倍以下でした。

スタートでトップナイフと⑩マイネルラウレアが出遅れ。1周目3コーナーに向かっての先行争いで、⑤パクスオトマニカが先頭に立ち、⑥リビアングラスが2番手を追走するが、ドゥレッツァが3番手から一気に先頭を奪った。4,5番手に④ダノントルネードとファントムシーフが並び、その後ろの6番手にハーツコンチェルトが控え、7番手⑨ノッキングポイント、8番手タスティエーラ、9番手⑯ショウナンバシット、10番手③シーズンリッチ。11番手サトノグランツ、ソールオリエンスは11番手につけ、13番手サヴォーナ、14番手⑬ナイトインロンドン、15番手マイネルラウレア、16番手②ウインオーディン、最後方にトップナイフ。
最初のスタンド前に差し掛かり、先頭のドゥレッツァは1000mを60秒4で通過。ハーツコンチェルト4番手、ファントムシーフ6番手、タスティエーラは9番手、サトノグランツとソールオリエンスは中団追走でゴール板を過ぎて行った。
1コーナーのところで、タスティとオリエンスとグランツの3頭が接近し、最後方にいたナイフがポジションを押し上げていく。向正面に入ってすぐに、先頭はドゥレからオトマニカに交代。リビアン3番手、4番手ダノトル、ハーコン5番手。6番手集団にはノッキング・ファンシー・ナイフの3頭が固まり、サヴォーナが中団から早仕掛け。10番手グループにはバシット・タスティ・ナイトイン・リッチがいて、オリエンスは14番手、グランツも15番手に下がる。後方はラウレアとウインオーが並んでいる。
2度目の外回り3コーナーに突入し、下り坂でオトマニカとリビアンの2頭が先頭を争い、ドゥレ・ナイフ・サヴォーナの3頭が3番手集団を形成。ハーコンとファンシーは中団より前の位置。中団では外に出したオリエンスがタスティより先に動く。後方からグランツとウインオーも捲って来た。
17頭が4コーナーを回り、最後の直線コースへ!先頭はリビアングラスだが、盛り返したドゥレッツァが並びかける。後続勢は馬場の真ん中からタスティエーラ、外からサヴォーナ、ファントムシーフ、ソールオリエンス、ウインオーディンと横に拡がる。残り200mでドゥレが抜け出すと、タスティが2番手に上がり、大外からオリエンスも猛追。しかし、残り100mでドゥレッツァがタスティエーラを突き放し、そのまま先頭でゴールイン!タスティエーラは2着、ソールオリエンスは3番手争い。



【菊花賞 全着順】
1着⑰ドゥレッツァ C.ルメール
2着⑦タスティエーラ J.モレイラ
3着⑭ソールオリエンス 横山武史
4着⑥リビアングラス 坂井瑠星
5着⑧サヴォーナ 池添謙一
6着⑫ハーツコンチェルト 松山弘平
7着⑩マイネルラウレア 岩田望来
8着⑬ナイトインロンドン 和田竜二
9着⑮ファントムシーフ 武豊
10着⑪サトノグランツ 川田将雅
11着⑯ショウナンバシット M.デムーロ
12着③シーズンリッチ 角田大河
13着②ウインオーディン 三浦皇成
14着①トップナイフ 横山典弘
15着⑨ノッキングポイント 北村宏司
16着④ダノントルネード 西村淳也
17着⑤パクスオトマニカ 田辺裕信

【払戻金】
単勝 ⑰ 730円
複勝 ⑰ 210円  ⑦ 160円  ⑭ 120円
枠連 4⃣-8⃣ 1,050円
馬連 ⑦-⑰ 1,980円
馬単 ⑰-⑦ 4,210円
ワイド ⑦-⑰ 660円  ⑭-⑰ 400円  ⑦-⑭ 260円
3連複 ⑦-⑭-⑰ 1,570円
3連単 ⑰-⑦-⑭ 12,380円


皐月賞馬・ソールオリエンスとダービー馬・タスティエーラの一騎打ちかと思われた菊花賞でしたが、大外枠のドゥレッツァが2強を退けて最後の1冠を手にしました。スタート直後に先頭につけると、2度目の向正面で一旦3番手に下がりましたが、ラストの直線で再び先頭に躍り出て、2着に3馬身1/2の差をつけての圧勝を飾りました。未勝利戦から5連勝、しかも重賞初挑戦でGⅠホースとなりました。
2番人気のタスティエーラは猛追するも2着。日本ダービーからの直行で不安もありましたが、ソールオリエンスより先着したのでダービー馬の意地は見せたと思います。1番人気で3着に終わったソールオリエンスは、タスティに1馬身半差もつけられ、勝ち馬とは5馬身差の完敗。無敗で皐月賞を勝った後、ダービー2着、セントライト記念で2着、今回3着。前走も14番枠で差をつけられて負けたから、外枠だと厳しいですね。5番人気のハーツコンチェルトは6着、史上初の親子3代菊花賞制覇に挑んだサトノグランツは伸びを欠いて10着に終わりました。
優勝したドゥレッツァは、美浦・尾関知久厩舎に所属し、父・ドゥラメンテ、母・モアザンセイクリッド。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、菊花賞3勝目。尾関調教師はクラシック競走初勝利で、JRAのGⅠ競走勝利は2017年のスプリンターズステークスのレッドファルクス以来6年ぶりです。今年の菊花賞は関東馬が1~3着を独占、牡馬クラシックは全て関東馬が勝利という結果に終わりました。栗東勢にとっては屈辱の年ではないでしょうか。

ドゥレッツァは昨年9月の新馬戦で3着に敗れた後、11月の2戦目の未勝利戦で初勝利。ここからクラシックに向かっていくのかと思われましたが、皐月とダービーは不出走。3戦目の葉牡丹賞で2勝目を飾ると、6月のホンコンジョッキークラブトロフィー と8月の日本海ステークスで古馬を相手に勝利。未勝利から破竹の4連勝で菊花賞に挑み、先行策からの圧勝で5連勝を果たしました。大外枠から逃げの手を打ったルメール騎手の奇策がズバリはまったのもあるし、古馬に勝った経験が大きかったですね。
今年の3歳世代のドゥラメンテ産駒といえば、リバティアイランドが史上7頭目の牝馬3冠を達成しましたが、牡馬にも世代トップの馬が現れました。今までは「ソールオリエンス>タスティエーラ」でしたが、菊花賞の結果を受けて「ドゥレッツァ>タスティ≧オリエンス」といったところでしょうか。12月の香港国際競走にも登録済だそうで、香港ヴァーズなら勝てる見込みありそう。年末の有馬記念でも見たい気がするけど・・・。


来週は東京競馬場で秋の中距離王者決定戦・天皇賞(秋)が行われます。世界ランキング1位のイクイノックス、昨年のダービー馬・ドウデュース、春天覇者・ジャスティンパレス、大阪杯優勝・ジャックドール、昨年の2冠牝馬・スターズオンアース、ダノンベルーガ、札幌記念を勝ったプログノーシスなどが出走予定。イクイノックスとドウデュースが顔を合わせるのは、昨年の日本ダービー以来。イクイノが世界ランク1位の意地を見せるのか、デュースが返り討ちするか。好メンバー揃いの秋天は一体どうなる!?











リバティアイランド史上7頭目の牝馬3冠制覇!川田将雅はバースデーV!

2023年10月15日 | 競馬

2023年の牝馬三冠の最終戦・第28回秋華賞(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が15日、京都競馬場で行われました。3年ぶりの京都開催となる今年は、春の桜花賞とオークスの2冠を達成した⑥リバティアイランドが、2020年のデアリングタクト以来史上7頭目の牝馬三冠制覇に挑戦しました。リバティ以外にも、ローズステークスでレコード勝ち⑦マスクトディーヴァ、紫苑ステークスで差し切り勝ち⑧モリアーナ、クイーンステークスで古馬撃破⑤ドゥーラ、オークス2着②ハーパー、桜花賞2着④コナコースト、⑮ヒップホップソウル、2冠牝馬に唯一土をつけた⑬ラヴェルなどが参戦しました。



単勝のオッズは、リバティアイランドが単勝1.1倍の圧倒的1番人気。2番人気はハーパー、3番人気マスクトディーヴァ、その後はコナコースト、ドゥーラ、ヒップホップソウル、モリアーナと続きました。

スタートで⑱エミューが少し遅れた以外は、揃った飛び出し。スタンド前の先行争いで、コナコーストと⑨ミシシッピテソーロ、ラヴェルと⑰ソレイユヴィータが先手を主張。リバティアイランドとハーパーは中団より前のポジションにつけ、ヒップホップソウルとドゥーラは11,12番手、マスクトディーヴァは13番手あたり。モリアーナは後方でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、コナコーストが単独先頭、ミシシッピテソーロ2番手、外側3番手ラヴェル、内側4番手① フェステスバント、5番手ハーパー、6番手ソレイユヴィータ、リバティアイランドは7番手を追走する。中団グループには③マラキナイア・ドゥーラ・⑫ドゥアイズ・⑯ピピオラの4頭が並んでいる。12番手⑭コンクシェル、13番手にマスクトディーヴァ、14番手モリアーナ。後方勢は15番手ヒップホップソウル、16番手⑩グランベルナデット、17番手⑪キタウィング、エミューが最後方。
内回り3コーナーに差し掛かり、コナが先頭、ミシシッピ2番手、ラヴェル3番手は変わらず。ハーパーは4番手集団の中、ドゥーラ7番手。そしてリバティは3,4コーナー中間で進出を始めると、4コーナー手前で先頭集団に追いつく。エミューとマスクトも中団まで押し上げて来た。
4コーナーを回り、リバティアイランドが早くも先頭に立ち、3冠へラストスパート!コナコーストとラヴェルが2番手を争い、最内からフェステスバント、真ん中からハーパー、後続からドゥーラが追い上げるが、リバティが突き放して独走だ!残り100mでハーパーが2番手に上がり、大外からマスクトディーヴァが追い込んできた。ゴール前でマスクトがリバティに迫ったが、リバティアイランドがそのまま先頭でゴールイン!リバティアイランド秋華賞も快勝し、牝馬3冠達成!


【秋華賞 全着順】
1着⑥リバティアイランド
2着⑦マスクトディーヴァ
3着②ハーパー
4着⑤ドゥーラ
5着⑧モリアーナ
6着③マラキナイア
7着⑱エミュー
8着④コナコースト
9着⑮ヒップホップソウル
10着⑫ドゥアイズ
11着⑬ ラヴェル
12着⑪ キタウイング
13着⑨ミシシッピテソーロ
14着⑯ピピオラ
15着⑩グランベルナデット
16着①フェステスバント
17着⑰ソレイユヴィータ
18着⑭コンクシェル

【払戻金】
単勝  ⑥ 110円
複勝  ⑥ 100円  ⑦ 230円  ② 170円
枠連  3⃣-4⃣ 390円
馬連 ⑥-⑦ 560円
馬単 ⑥-⑦ 700円
ワイド ⑥-⑦ 310円  ②-⑥ 240円  ②-⑦ 1,090円
3連複 ②-⑥-⑦ 1,210円
3連単 ⑥-⑦-② 3,240円


リバティアイランドが史上7頭目の牝馬3冠達成!京都競馬場が改修工事直前の2020年にデアリングタクトが無敗で三冠制覇を果たし、リニューアル初年度にリバティが三冠制覇って、なんか運命を感じますね。向正面では7番手を追走すると、3,4コーナーで動き始め、最後の直線に入る前に先頭に躍り出ると、ノーステッキで後続を引き離しました。残り50mあたりで流してたように見えました。オークスの時の圧勝も凄かったけど、秋華賞も強い内容でした。単勝オッズが1.1倍の数字なら「勝って当然」でしょう。
2着のマスクトディーヴァは大外から猛追し、リバティに1馬身差まで詰めました。上がり3ハロンはリバティより0.1秒も速いタイム、特にラスト1ハロンの伸び脚はすごかったです。ローズステークスをJRAレコードで勝った実力は本物でしたね。エリザベス女王杯なら上位人気になりそうだし、マイルチャンピオンシップでも見てみたいですね。3着争いはハーパーとドゥーラが並びましたが、ハーパーが先着し、ドゥーラはハナ差の4着でした。
勝ったリバティアイランドは、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズからGⅠ4連勝。鞍上の川田将雅騎手と中内田充正調教師は秋華賞初勝利。三冠ジョッキーの仲間入りを果たした川田騎手は、3歳GⅠ競走完全制覇を達成。今年だけでJRAのGⅠ4勝目を挙げ、来週の菊花賞ではサトノグランツとのコンビで秋GⅠ3連勝を狙います。

父のドゥラメンテが2015年のクラシックで2冠を達成した後に骨折して三冠の夢が絶たれ、祖母のアドマイヤグルーヴも秋華賞で2着に敗れ、同期のスティルインラヴの三冠を阻止できず。さらに曾祖母のエアグルーヴは第1回の秋華賞で大敗した後に骨折・・・。リバティアイランドはこの秋華賞で、父が果たせなかった三冠の夢を叶えたのと同時に、曾祖母と祖母の雪辱に成功しました。そういえば10月15日は、川田騎手の38歳の誕生日であると同時に、アドマイヤグルーヴの命日でしたね。
次走はまだ決まってないけど、ジャパンカップ参戦も期待されています。過去の三冠牝馬であるジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクトも秋華賞からJCに向かってるので、リバティも続くでしょうか?「イクイノックスVSリバティアイランドVSタイトルホルダーVSドウデュース」の対決が見られたら最高だなぁ。














ソダシの妹・ママコチャが新スプリント女王に!盛岡では南関東三冠馬・ミックファイアが7連勝!

2023年10月01日 | 競馬

2023年も10月を迎えましたが、「秋はどこなの?」と思うような暑さが残っています。10月1日は中山競馬場で秋のスプリント王決定戦・第57回スプリンターズステークス(GⅠ・芝1200m 16頭立て)が行われました。2年前の覇者③ピクシーナイト、重賞6勝⑧メイケイエール、昨年の高松宮記念を勝った④ナランフレグ、昨年の2才マイル王⑫ドルチェモア、キーンランドカップを勝った①ナムラクレア、今年のサマースプリントシリーズチャンピオン⑬ジャスパークローネ、ソダシの妹⑥ママコチャ、セントウルステークスで波乱を起こした②テイエムスパーダ、ロケットスタート⑯モズメイメイ、「短距離王国」安田隆行厩舎所属⑩アグリ、芝の右回りでは強い⑩マッドクールなどが秋のスプリント王座獲りに挑みました。



注目スタートで、モズメイメイがポンと飛び出したが、ジャスパークローネが先手を奪う。テイエムスパーダが押しながら2番手に上がり、モズメイメイ3番手、マッドクール4番手。5番手グループにはナムラクレア・ママコチャ・メイケイエールの牝馬3頭が並ぶ。ピクシーナイトはその後ろの8番手を追走。9番手⑤ウインマーベル、10番手ナランフレグ、外側11番手ドルチェモア、後方勢は12番手⑦オールアットワンス、13番手アグリ、14,15番手の位置に⑮キミワクイーンと⑭エイシンスポッターが並び、⑪ジュビリーヘッドが最後方。
3,4コーナー中間を過ぎて、クローネが先頭、ママコチャが2番手に浮上、エールが大外に持ち出し、マッド最内6番手、クレアは7番手あたり。ピクシーとマーベルは中団馬群、アグリは後方4番手。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、ママコチャがジャスパークローネに並ぶが、クローネまだ頑張る。その間からマッドクールが接近。ナムラクレア4番手、メイケイエール5番手、大外からアグリが猛追するが届きそうにない。残り100mを切ってママコチャが先頭だが、内からマッドが伸びてくる。クレアも外から上がって来るが、最後はママコチャとマッドクールの2頭が並んでゴール!ナムラクレアは3番手、メイケイエールとジャスパークローネが4,5番手争い。

秋のGⅠシリーズ開幕戦は、6番人気・マッドクールと3番人気・ママコチャの2頭の叩き合いとなりましたが、早め先頭のママコチャが接戦を制しました。イン差しを狙ったマッドクールはハナ差及ばず2着。1番人気のナムラクレアは3着に終わりました。4着には4番人気のジャスパークローネ、メイケイエールは5着。ナムラクレアとメイケイエールはGⅠタイトルが遠いですなぁ。2番人気のアグリは大外猛追も7着、復活を狙ったピクシーナイトは8着でした。
秋のスプリント女王に輝いたママコチャは、5度目の重賞挑戦で初制覇。栗東・池江泰寿に所属し、父・クロフネ、母・ブチコ。マイルGⅠ3勝のアイドルホース・ソダシを姉に持っています。ブチコは現役時代にゲートを破壊する暴れっぷりを見せましたが、繁殖入り後はGⅠ馬を2頭も出す立派なお母さんになりましたね。
鞍上の川田将雅騎手は、2018年のファインニードル以来となるスプリンターズステークス2勝目。今年に入ってGⅠ3勝目の川田騎手、2週間後の秋華賞ではリバティアイランドを牝馬3冠に導けるでしょうか?池江泰寿調教師は、昨年のジャンダルムに続き、同レース2連覇を達成。馬主の金子真人ホールディングスは1999年のブラックホーク以来、24年ぶりの同レース勝利となりました。
デビュー当初からソダシの妹と言われていたママコチャは、昨年6月の1勝クラスから3連勝でオープン入り。前走の北九州記念で初めてのスプリント戦に臨み、ジャスパークローネの2着でした。重賞では上位人気になりながらも惜敗が続いてましたが、やっと勝つことができました。しかし、GⅠ制覇の喜びも束の間、姉のソダシが脚部不安により引退を発表。これからは姉の分まで活躍しないといけなくなりました。姉妹対決を一度は見たかったです。





一方、盛岡競馬場では「秋の地方3歳王者決定戦」第36回ダービーグランプリ(ダート2000m・7頭立て)が行われ、無敗で南関東クラシック3冠を達成した⑦ミックファイア(大井)が登場。ミック以外にも史上7頭目の道営3冠馬①ベルピット(門別)、ケンタッキーダービーに挑んだ⑥マンダリンヒーロー(大井)、羽田盃3着⑤サベージ(大井)などが参戦しました。
スタート後の先行争いで、ミックファイアが早くも先頭。マンダリンヒーローが2番手につけ、②ルーンファクター(岩手)3番手、③タイガーチャージ(大井)4番手。ベルピット5,6番手でゴール板を通過。
1,2コーナーを過ぎて向正面のところで、ミックファイア先頭、2番手マンダリンヒーロー、3番手タイガーチャージ、4番手ルーンファクター、5番手ベルピット、6番手④ニシケンボブ(門別)、サベージが集団から大きく離されて最後方。
3コーナーを回り、2番手のマンダリンが前のミックに並ぶ。ベルピットが3番手に上がり、タイガー4番手。最後方にいたサベージも5番手に浮上。4コーナー手前でマンダリンが前に出かけるが、ミック譲らない。ラストの直線に入ってもミックファイアとマンダリンヒーローの叩き合いが続き、ベルピットが最内3番手。残り200mでミックが盛り返して、マンダリンを突き放す。サベージが4番手に上がったが、ミックファイア先頭でゴールイン!ミックファイアこれでデビューから7連勝!

3歳ダート王者・ミックファイアが3か月ぶりのレースで完勝!3コーナーでマンダリンヒーローに並ばれ、直線でもマッチレースが続きましたが、二枚腰でマンダリンを振り落として勝負あり。慣れない長距離輸送と左回りでのレースでしたが、やっぱりミックは強かったですね。マンダリンヒーローはアメリカから帰国後、3戦連続の2着。マンダリンも力はあるんだけど、生まれた時代が悪かったとしか言えません。
ミックファイアが左回りと輸送を経験し、それで勝てたのは今後に向けて大きな収穫だと思います。12月のチャンピオンズカップ参戦も期待したくなりますね。強力な中央の古馬勢をなぎ倒すところをファンは期待しているのですが・・・。






いざ全米制覇へ!ウシュバテソーロが復帰戦の日本テレビ盃を完勝!

2023年09月27日 | 競馬

ダート交流重賞・第70回日本テレビ盃(GⅡ・1800m 11頭立て)が27日、船橋競馬場で行われました。秋から冬にかけてのダート戦線を占うこのレースに、今年3月のドバイワールドカップを制した④ウシュバテソーロが参戦!ドバイ以来半年ぶりの実戦を勝利で飾れたのか、ウシュバ以外にも、3歳馬⑧ミトノオー、①テンカハル、⑪セキフウも出走。地方勢は⑦スワーヴアラミス(大井)、2022年の北海道2冠馬②シルトプレ(門別)、地元船橋の⑩エイシンデジタルなどが参戦しました。



正面スタンド前のスタートで、ウシュバテソーロが好ダッシュを見せるも、ミトノオーが先頭を奪う。後続からスワーヴアラミスと⑨マイネルヘリテージ(金沢)が追走し、ウシュバテソーロは最内の4番手から。シルトプレは6番手、セキフウとテンカハルは中団グループにつけて1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入り、ミトノオー先頭、2番手スワーヴアラミス、3番手にウシュバテソーロが追走し、4番手マイネルヘリテージ。その後にシルトプレ、テンカハル、エイシンデジタル、セキフウ、⑤ブレイヴコール(愛知)、⑥ビヨンドボーダーズ(川崎)と続き、③サイファリス(笠松)が最後方。
3,4コーナー中間のところで、アラミスとミトノオーの2頭が競り合い、ウシュバは3番手。後続ではシルトプレ4番手、テンカ5番手で追いかける。4コーナー手前で、外に回したウシュバがアラミスとミトノオーに並んだ!
最後の直線で、ウシュバテソーロが堂々と先頭!残り200mでアラミスが2番手に上がり、シルトプレが最内から上がって来る。さらにセキフウとテンカハルも追い込み、ミトノオーは後退。残り100mでウシュバが後続を引き離し、持ったままでゴールイン!2着にはテンカハル、アラミス3番手入線。ウシュバテソーロが横綱相撲で日本テレビ盃を制しました。



【日本テレビ盃 全着順】
1着④ウシュバテソーロ
2着①テンカハル 
3着⑦スワーヴアラミス
4着⑪セキフウ 
5着②シルトプレ 
6着⑧ミトノオー 
7着⑩エイシンデジタル
8着⑥ビヨンドボーダーズ
9着⑤ブレイヴコール 
10着⑨マイネルヘリテージ
11着③サイファリス

【払戻金】
単勝 ④ 160円
複勝 ④ 100円  ① 310円  ⑦ 300円
枠複 1⃣-4⃣ 1,620円
枠単 4⃣-1⃣ 2,000円
馬複 ①-④ 1,730円
馬単 ④-① 2,100円
ワイド ①-④ 530円  ④-⑦ 470円  ①-⑦ 2,370円
三連複 ①-④-⑦ 3,980円
三連単 ④-①-⑦ 10,300円


さすがドバイ王者!力が違いました。ウシュバテソーロの秋初戦は、2着に2馬身半の差をつけての完勝を飾りました。向正面は3番手を追走すると、4コーナーで先頭に立ち、直線ではノーステッキで後続との差を拡げました。これでウシュバテソーロは昨年から6連勝となりました。
2着には5番人気のテンカハル、3着には大井所属の8歳馬・スワーヴアラミスが入りました。3番人気のセキフウは4着。2番人気のミトノオーはスタート直後から逃げを打ちましたが、直線で失速して6着に終わりました。
ウシュバはこの秋にアメリカ競馬の祭典・ブリーダーズカップクラシックに参戦を予定。半年間の休み明けのレースで快勝し、BC制覇に弾みをつけたと思います。ドバイワールドカップとBCクラシックを制した馬は過去に5頭いますが、同一年でのダブル制覇はまだありません。もしBCクラシックを勝ったら、ドバイWCの勝利がフロックじゃないことが証明されるし、「真のダートホース世界一」として認められると思うので、是非とも頑張ってほしいです!
今年11月3~4日にサンタアニタパーク競馬場で開催される「ブリーダーズカップデー」は、日本からはシャフリヤールが「BCターフ」に参戦し、マイルGⅠ2連勝中のソングラインも「BCマイル」を目指す予定。そして「BCクラシック」はウシュバテソーロとデルマソトガケが登録しています。今年も日本馬のブリーダーズカップ制覇のニュースが聞けるといいですねぇ。





第105回全国高校野球選手権大会決勝 慶応高校が107年ぶりの優勝を果たす!

2023年08月23日 | Sports

今月6日から阪神甲子園球場で行われた第105回全国高校野球選手権大会は、23日に決勝戦がありました。今年の決勝の組み合わせは、昨年の優勝校・仙台育英(宮城)と103年ぶりの決勝進出を果たした慶応義塾高校(神奈川)。この両校は今年3月の選抜高校野球大会の1回戦で対戦し、延長10回タイブレークの末、仙台育英が2-1でサヨナラ勝ちを収めました。仙台育英が勝てば史上7校目の夏連覇、慶応が勝てば107年ぶりの優勝となります。



両チームのスタメン
  【慶応】
1番(中)丸田 湊斗
2番(遊)八木 陽
3番(捕)渡辺 憩
4番(一)延末 藍
5番(右)加藤 右悟
6番(左)渡辺 千之亮
7番(三)福井 直睦
8番(二)大村 昊澄
9番(投)鈴木 佳門
 
  【仙台育英】
1番(中)橋本 航河
2番(遊)山田 脩也
3番(三)湯浅 桜翼
4番(右)斎藤 陽
5番(捕)尾形 樹人
6番(左)鈴木 拓斗
7番(一)住石 孝雄
8番(投)湯田 統真
9番(二)登藤 海優史


全国3,486チームの頂点を決める一戦はいきなり動きます。1回、慶応先頭の丸田が、仙台育英先発・湯田の5球目を捉え、ライトへ飛んだ打球はぐんぐん伸びてスタンドへ!丸田の先頭打者ホームランで慶応が先制!この後、2死1,2塁の場面で渡辺千が2球目を打ち上げ、遊撃フライで3アウトかと思いきや、打球が風に流されてセンター前にポトリ。ラッキーなタイムリーヒットで2点目を奪います。
慶応は2回に1死2塁と追加点のチャンスを作り、前の打席でホームランを放った丸田が湯田の初球を叩き、詰まりながらもライト前タイムリーヒット。仙台育英先発・湯田から2回までに3点を奪います。
3点を追う仙台育英は、2回裏に4番・斎藤のヒット、5番・尾形も2塁打。中軸の連打でチャンスを作り、住石の内野ゴロの間に1点を返す。3回には2死2,3塁で4番・斎藤のところで、慶応先発・鈴木が暴投して3-2と1点差に詰め寄る。
4回、仙台育英は先頭の尾形がまたも2塁打で出塁。2死2塁で、8番・湯田→代打・寺田賢生を送り、鈴木の3球目を引っ掛けるが、悪送球でセーフ。2死1,3塁と一打同点のチャンスを迎えたが、登藤が空振り三振に倒れて2者残塁。
5回表、仙台育英は高橋煌稀投手が2番手で登板。同点のピンチを凌いだ慶応は、先頭打者が出塁した後、2死1塁で福井直睦が高橋の3球目を弾き返し、レフト線への2塁打。ボールが転がる間に1塁走者が一気に生還し、4-2と再び2点差。なおも2死1,2塁で鈴木の代打・安達英輝が左中間へのタイムリー安打で5点目を奪うと、続く丸田が外野フライ→仙台育英の左翼手と中堅手が重なり落球→この間にランナー2者生還で7-2。さらに山羊のライト前タイムリーも飛び出し、慶応はこの回育英2番手・高橋から5点を挙げ、8-2と点差を6点に広げました。
慶応は5回裏から2年生エースの小宅雅己が2番手で登板し、育英の上位打線を3者凡退に抑えると、6回も完璧なピッチングで反撃を許しません。なんとか一矢を報いたい育英は、7回に代打・斎藤敏哉が2塁打を放つも、後続が凡退。8回には2死から斎藤陽、緒方の連打で1,3塁と攻め立てるも、得点を挙げられず。
9回表、慶応は清原和博氏の息子・清原勝児が代打で登場。かつて甲子園を沸かせたレジェンドの息子の登場にスタンドから歓声が上がる。その清原は四球で出塁。この後、無死1,2塁のチャンスを得たが、無得点に終わる。
9回裏、慶応2番手・小宅が5イニング目のマウンドへ。先頭打者に内野安打を許すと、自らの悪送球で無死2塁。続く斎藤敏にはファウルで粘られながらも、最後はストレートで見逃し三振を奪う。そして2死を取り、橋本をレフトファウルフライに打ち取りゲームセット!慶応高校が8-2で仙台育英を降しました!


決勝 8/23(水)14:00 甲子園
仙台育英VS慶応
慶|210 050 000|8
仙|011 000 000|2
(慶)鈴木 佳門、小宅 雅己-渡辺 憩
(仙)湯田 統真、高橋 煌稀、田中 優飛-尾形 樹人
<本塁打>丸田 湊斗1号(慶)



春のセンバツの再戦となった決勝戦は、慶応高校が序盤に仙台育英の先発・湯田投手から3得点を挙げると、5回には打者一巡の猛攻で5点を挙げて突き放しました。投げては鈴木投手と小宅投手の2年生コンビの投手リレーで逃げ切り、1916年の第2回大会以来、実に107年ぶり2度目の優勝を果たし、3486チームの頂点に立ちました。
神奈川県勢の夏の甲子園優勝は、2015年の東海大相模以来8年ぶり8度目。関東勢では2017年の花咲徳栄(埼玉)以来となります。
慶応高校が前回優勝した107年前は豊中グラウンドで行われ、出場校は12校。甲子園球場での優勝は悲願と言えるでしょう。2016年に作新学院(栃木)が優勝した時は「54年ぶり」でしたが、その記録を大幅に上回る最長ブランク優勝。全世界のスポーツにおいて「100年以上ぶりの優勝」というのは恐らくないと思います。

決勝戦のヒーローとなった丸田選手は、この試合2安打2打点。初回に放った先制ホームランは、夏の甲子園決勝戦で史上初の先頭打者本塁打!あの一発はチームに大いに勢いを与えましたね。5回には2点タイムリーエラーで出塁し、その次の打者のタイムリーで生還しています。他にも、福井選手も3安打の猛打賞を放てば、八木選手と加藤選手も2安打を記録しています。
投手陣では、先発の鈴木投手が4回まで被安打3・4奪三振・2失点と踏ん張りました。3回には投手ゴロを取った後、自ら1塁ベースを踏んで3アウトにすれば、4回には3つのアウトを全て三振で奪いました。5回から2番手で登板した小宅投手は5イニングを投げて無失点の好投。小宅投手は1回戦の北陸(福井)戦で7回無失点、準決勝の土浦日大(茨城)戦で完封勝利を挙げ、5試合登板して防御率は0.64でした。小宅選手に故障や不調がなければ、来年のドラフトの目玉になると思います。
あと、慶応の応援団の熱気がもの凄かった!三塁側のアルプス席とレフト席が慶応一色でしたなぁ。系列校の生徒とOB、さらには慶大生も来てたと思います。得点を挙げた時の「若き血」が何度流れた事か・・・。仙台育英の選手たちも、応援の圧にやられちゃいましたねぇ。応援の熱気、野球部の強さ、まさに「陸の王者」の名にふさわしい戦いぶりでした。慶応高校野球部の皆さん、優勝おめでとうございました。



いざ実りの秋へ!プログノーシス札幌記念を圧勝!

2023年08月20日 | 競馬

夏競馬唯一のGⅡレース・第59回札幌記念(GⅡ・芝2000m 15頭立て)が20日、札幌競馬場で行われました。毎年GⅠ級のメンバーが集結するこのレース、今年は春の大阪杯でGⅠ初制覇を果たした⑤ジャックドールが連覇に挑み、香港ヴァーズ覇者②ウインマリリン、2021年日本ダービー馬④シャフリヤールのGⅠ馬3頭に加え、ドバイターフ2着④ダノンベルーガ、香港GⅠ2着⑬プログノーシス、重賞2勝①ソーヴァリアント、古豪⑫ヒシイグアス、メンバー唯一の3歳馬⑩トップナイフなどが参戦しました。


単勝オッズは、1番人気ジャックドール(2.3倍)、2番人気プログノーシス(5.1倍)、3番人気ダノンベルーガ(6.3倍)、4番人気ソーヴァリアント(7.9倍)、5番人気シャフリヤール(9.1倍)まで10倍以下でした。


スタートは15頭横一線に飛び出し、正面スタンド前のポジション争いで、ジャックドールが先手を取るかと思ったら、⑮ユニコーンライオンが先頭を奪う。さらに⑨アフリカンゴールド2番手、ウインマリリンが3番手につけ、ジャックドールは4番手から。シャフリヤールは5番手、⑧マテンロウレオ8番手、⑪ラーグルフ9番手、ソーヴァリアント10番手、ダノンベルーガ11番手、プログノーシス14番手でゴール板を過ぎていった。
1コーナーを回り、ユニコーンライオンが先頭、2番手にアフリカンゴールド、3番手ウインマリリンと先行勢3頭が後続との差をつける。離れた4番手の位置にジャックドール、5番手集団にトップナイフ・シャフリヤール・⑦ヤマニンサルバムの3頭が並ぶ。プログノーシスが8番手まで押し上げ、9番手グループに③ウインマイティー・ソーヴァリアント・マテンロウレオ。12番手ダノンベルーガ、13番手ラーグルフ、14番手ヒシイグアス、最後方に⑭イズジョーノキセキという展開。
3,4コーナー中間のところで先頭争いが激しく変化。ナイフが最内を突いて先頭に浮上。レースを引っ張ったユニコーンとアフリカンは後退。マリリンとプログが外に持ち出し、4番手のジャックドールは大外に回る。ダノベルも内ラチ沿いから進出開始。後方のイグアスもスパート。シャフリは後方に下がる。
4コーナーから最後の直線に入り、トップナイフがまだ先頭だが、2番手に上がったプログノーシスが馬場の真ん中から末脚を伸ばし、残り200mで先頭に立った!3番手争いではダノンベルーガ、ソーヴァリアント、ジャックドール、ヒシイグアスの4頭が叩き合う。先頭のプログは残り100mで一気に突き放し、そのまま1着ゴールイン!トップナイフが2着で粘り、ソーヴァリアントが3番手入線。



【札幌記念 全着順】
1着⑬プログノーシス   2分01秒5
2着⑩トップナイフ     4馬身
3着①ソーヴァリアント   3馬身
4着⑥ダノンベルーガ    3/4馬身
5着⑬ヒシイグアス     クビ差
6着⑤ジャックドール
7着⑭イズジョーノキセキ
8着⑪ラーグルフ 
9着②ウインマリリン
10着⑦ヤマニンサルバム
11着④シャフリヤール 
12着⑨アフリカンゴールド
13着③ウインマイティー 
14着⑧マテンロウレオ
15着⑮ユニコーンライオン

【払戻金】
単勝 ⑬ 510円
複勝 ⑬ 200円  ⑩ 800円  ① 300円
枠連 6⃣-7⃣ 4,580円
馬連 ⑩-⑬ 13,680円
馬単 ⑬-⑩ 18,640円
3連複 ①-⑩-⑬ 28,200円
3連単 ⑬-⑩-① 168,930円
ワイド ⑩-⑬ 3,730円  ①-⑬ 940円  ①-⑩ 4,300円


真夏のスーパーGⅡは、単勝2番人気のプログノーシスが直線突き抜け、2着に4馬身差の圧勝を飾りました。トップナイフは最内を上手く利用して一度は先頭に浮上、プログノーシスにかわされるも2着と健闘。3着のソーヴァリアントは2走前の中山記念で9着、前走の鳴尾記念で12着でしたが、2走連続の凡走が嘘のような走りを見せました。3番人気のダノンベルーガは4着でした。
GⅠ馬3頭ですが、1番人気のジャックドールは6着に終わり、2連覇ならず。ウインマリリンは9着、シャフリヤールは11着とみんな掲示板を外しました。ジャックドールは稍重の馬場に苦戦したと思います。3,4コーナーで馬場の良い外側から追い上げを狙いましたが、最後に沈みました。これで札幌記念の1番人気馬は12連敗です。シャフリヤールはレース後の検査で「喉頭蓋エントラップメント(喉鳴りの一種)」という喉の病気が判明し、近く手術を受ける事が発表されました。過去にはグランアレグリアやシーキングザパールが喉の手術を受けた後にGⅠを勝っているので、シャフリも復活してもらいたいところですが・・・。

優勝したプログノーシスは、今年3月の金鯱賞に次ぐ重賞2勝目。鞍上の川田将雅騎手はこのレース3勝目で、中内田充正厩舎は初勝利。前走は香港GⅠのクイーンエリザベス2世カップに出走しましたが、ロマンチックウォリアーに敗れて2着でした。
今回は、最初のスタンド前では後方2番手につけますが、向正面ではインコースから中団まで押し上げ、3コーナーで外寄りに進路を変え、直線で抜け出した後は差をどんどん拡げました。GⅠ馬が3頭いて、前日の雨の影響が残る馬場で4馬身差をつけての完勝。秋のGⅠ戦線へ弾みをつけたでしょう。「香港ヴァーズ」が目標みたいなことを言ってますが、今回の内容なら「香港カップ」に向かっても良さそう。できればザック・パートンではなく、川田騎手とのコンビでロマンチックウォリアーにリベンジしてほしいですね。



ジャパンダートダービー2023  ミックファイアが無敗のまま南関東三冠達成!

2023年07月12日 | 競馬


3歳ダート王決定戦・第25回ジャパンダートダービー(GⅠ・ダート2000m 11頭立て)が12日、東京・大井競馬場で行われました。来年度から「3歳ダート三冠」が始まることに伴い、「ジャパンダートダービー」のタイトル、さらに現行の「南関東クラシック三冠」も今年が最後。そのラストイヤーで、デビューから無傷の5連勝で羽田盃と東京ダービーを制した⑥ミックファイア(大井)が、無敗での南関東三冠に挑みました。対するJRA勢は、兵庫チャンピオンシップを圧勝した⑦ミトノオー、川田将雅騎手とのコンビで3連勝⑤ユティタム、JBC2歳優駿を制した⑧ゴライコウ、全日本2歳優駿2着⑨オマツリオトコ、⑪キリンジ、③テーオーリカード、④オーロイプラータの7頭が参戦。無敗の三冠馬誕生か、それとも中央の意地が勝るのか?


スタートでオーロイプラータが躓き、後方からの競馬を強いられる。ミトノオーとミックファイアは好スタート。スタンド前の先行争いで、ミトノオーが先手を奪う。テーオーリカードとユティタムとミックファイアが2番手を争い、オマツリオトコとキリンジとゴライコウは中団辺り。オーロイプラータは最後方でスタンド前を通過。
1コーナーを回ったところで縦長となり、向正面でミトノオーが先頭、テーオーリカード2番手、3,4番手のところにユティタムとオマツリオトコが並び、その後ろの5番手にミックファイアが追走し、内側6番手にゴライコウ。7番手グループにはキリンジ・②ライズゾーン(川崎)・⑩ドラケン(大井)がいて、後方2番手に①ブルマリンシェール(大井)、オーロイプラータが依然として最後方。
外回り3コーナーを過ぎて、ミトノオーが後続を突き放しにかかる。リカード2番手、ユティタム3番手、ミックが4番手で追いかける。キリンジが大外に持ち出し、ゴライコウ最内で追う。
4コーナーから最後の直線に差し掛かって、ミトノオーが独走態勢!ミックファイアとユティタムが一緒に猛追し、ミトノオーとの差を詰めていく。残り200mを切ってもミトノオーが先頭だが、ユティタムを振り切ったミックが徐々にミトノオーに迫る。そして残り100mでミックファイアがミトノオーをかわしてついに先頭に躍り出る。大外からキリンジがやって来たが、ミックファイアが先頭でゴールイン!ミックファイアが3歳ダートの頂点に立ち、6連勝で南関東クラシック三冠制覇を果たしました!



【ジャパンダートダービー全着順】
1着⑥ミックファイア   2分02秒4
2着⑪キリンジ       2馬身1/2
3着⑦ミトノオー      クビ差
4着⑤ユティタム      3馬身1/2
5着④オーロイプラータ   1馬身1/2
6着⑧ゴライコウ
7着⑩ドラケン 
8着①ブルマリンシェール
9着⑨オマツリオトコ
10着②ライズゾーン 
11着③テーオーリカード

【払戻金】
単勝 ⑥ 200円
複勝 ⑥ 120円  ⑪ 300円  ⑦ 150円
枠連 6⃣-8⃣ 1,910円
枠単 6⃣-8⃣ 1,590円
馬連 ⑥-⑪ 3,660円
馬単 ⑥-⑪ 4,480円
ワイド ⑥-⑪ 670円  ⑥-⑦ 200円  ⑦-⑪ 670円
3連複 ⑥-⑦-⑪ 1,940円
3連単 ⑥-⑪-⑦ 15,410円



「南関東クラシック」&「ジャパンダートダービー」最後の年に、無敗の三冠馬が誕生!単勝1番人気のミックファイアが、逃げ粘っていたミトノオーを残り100mで差し切り、最後は2馬身半差をつけて1着。JRA勢を一蹴し、3歳ダート界の頂点に立ちました。2着争いではキリンジとミトノオーが並んでゴールしましたが、ゴール手前でキリンジが2番手に上がり、ミトノオーは3着。ミトノオーは3コーナーで後続との差を拡げ、直線でもリードを保って逃げ続けましたが、残り200mで脚色が止まりました。5着のユティタムも残り200mで失速していて、どちらも距離に泣く結果となりました。
ダートGⅠ初制覇のミックファイアは、これでデビューから6戦6勝。無敗での南関東三冠馬は、2001年のトーシンブリザード以来22年ぶり。当時は羽田盃、東京王冠賞(2001年廃止)、東京ダービー、JDDの4冠を達成しました。鞍上の御神本訓史騎手はJDD初勝利で、ダートGⅠは3勝目。レース後には「御神本コール」も発生。地方の競馬場で騎手のコールを聞いたのは初めてだと思います。
ミックファイアは昨年の2歳戦で3戦3勝を挙げましたが、今年に入り裂蹄(蹄にヒビが入る疾病)の影響で5カ月休養。クラシック初戦の羽田盃で復帰しますが、そこで6馬身差の圧勝。2戦目の東京ダービーでは1番人気に支持され、そこでも6馬身差で勝利。今回のJDDでも直線で突き抜けて快勝しました。デビューから5馬身、5馬身、3馬身、6馬身、6馬身、2馬身半と完勝続きです。
秋にはJBCクラシックまたは中央GⅠ・チャンピオンズカップの挑戦予定だそうです。古馬が相手だと、これまで以上に厳しいレースになるだろうけど、ミックなら古馬GⅠも勝てるんじゃないかと思います。それに、中央の舞台で走るところも見てみたいですね。ミックファイア関係者の皆様、南関東クラシック三冠達成おめでとうございます。


来年からはJRA&他地区も参戦できる「3歳ダート三冠」がスタート。羽田盃と東京ダービーが「統一GⅠ」に昇格し、ジャパンダートダービーは「ジャパンダートクラシック」に名称変更と共に、10月上旬に移行されることになります。3レースとも大井競馬場で開催されるとのことですが、東京ダービーとJDCが同じ距離なのは正直どうなのかと思う。3レースとも異なった距離、中央にも1レースあっても良かったんじゃないかなって思ってます。「3歳ダート三冠」が芝クラシックのように盛り上がるか楽しみです。