ロードカナロア史上初のスプリントGI３勝達成！次はもう一度海外挑戦だ！

2013年春のスプリント王決定戦・第43回高松宮記念（GI・芝1200ｍ 17頭立て）が24日、中京競馬場で行われました。昨年の最優秀短距離馬⑪ロードカナロアが史上初のスプリントGI３勝に挑み、２年連続同レース２着⑨サンカルロが「３度目の正直」を狙い、昨年の函館スプリントステークスでカナロアを破った⑫ドリームバレンチノ、現在３連勝中の上がり馬⑮サクラゴスペル、中京1200ｍレコードホルダー（１分８秒７）⑧マジンプロスパー、今年２着続きの⑰ダッシャーゴーゴー、４歳牝馬③エピセアローム、⑦スギノエンデバーなどが参戦しました。


直前の単勝のオッズは、ロードカナロアが単勝1.3倍と圧倒的１番人気に支持され、２番人気はドリームバレンチノ（9.4倍）。10倍以下はこの２頭のみで、３番人気以降はサンカルロ、サクラゴスペル、エピセアローム、ダッシャーゴーゴー、マジンプロスパー、⑦ツルマルレオンと続きました。
スタートで⑭メモリアルイヤーが好スタートを切ったが、すぐに⑬ハクサンムーンが先頭を奪い取る。ロードカナロアはやや遅れて中団よりやや後ろからのスタート。先頭はハクサン、２番手メモリアルイヤー、３番手に⑯アイラブリリ、プロスパーは４番手追走。ゴスペル、エピセアローム、ツルマルレオン、②ミキノバンジョーの４頭が５番手グループを形成。中団の９番手にダッシャーゴーゴー、その後ろにロードカナロアがいる。11番手に⑤シルクフォーチュン、12番手にバレンチノ、スギノエンデバー13番手。後方には14番手⑩フィフスペトル、その後ろにサンカルロ、⑥モンストール、①アドマイヤセプターが並走。
17頭が３,４コーナー中間点を回り、ハクサンムーンが先頭で引っ張り、サクラゴスペルとダッシャーが外に持ち出し、マジンプロスパーは最内を選び、カナロアは馬群の中。４コーナーから最後の直線に差し掛かり、ハクサンムーンが逃げ粘り、ゴスペル、メモリアル、プロスパーが必死に追い上げる。真ん中からロードカナロア、大外からダッシャーゴーゴーとドリームバレンチノもやってきた。残り200ｍ～100ｍでカナロアが伸びて来て、ゴール前でハクサンムーンをかわして先頭ゴールイン！これが世界№１スプリンターの底力！強烈差し切り勝ちでスプリントGI３連勝！



全着順＆払戻金
１着⑪ロードカナロア　　　　　　　１分08秒１
２着⑫ドリームバレンチノ　　　　　１馬身1/4
３着⑬ハクサンムーン　　　　　　　 ハナ
４着⑮サクラゴスペル　　　　　　　　1/2馬身
５着⑰ダッシャーゴーゴー　　　　 1/2馬身
６着⑧マジンプロスパー　　　　　　　　クビ
７着④スギノエンデバー　　　　　　　　アタマ
８着⑩フィフスペトル　　　　　　　　１馬身1/4
９着⑨サンカルロ　　　　　　　　　　　クビ
10着⑭メモリアルイヤー　　　　　　　3/4馬身
11着⑯アイラブリリ　　　　　　　　 アタマ
12着⑦ツルマルレオン　　　　　　　 ハナ
13着⑤シルクフォーチュン　　　　　 クビ
14着③エピセアローム　　　　　　　 ハナ
15着①アドマイヤセプター　　　　　 クビ
16着⑥モンストール　　　　　　　　 ３馬身
17着②ミキノバンジョー　　　　　　 ３馬身1/2

払戻金
単勝　 ⑪ 130円 　 　 　 　
複勝　 ⑪ 110円　 ⑫ 200円　 ⑬ 1230円
枠連　 ⑥－⑥ 480円 　 　 　
馬連　 ⑪－⑫ 470円
馬単　 ⑪－⑫ 560円　 　 　
ワイド　 ⑪－⑫ 240円　 ⑪－⑬ 2320円　 ⑫－⑬ 8340円
３連複 ⑪－⑫－⑬ 11340円 　 　 　 　
３連単 ⑪－⑫－⑬ 27200円


日本のスプリント界に偉大な記録が生まれました！ロードカナロアが史上初のスプリントGI３勝を達成しました。スタートでやや遅れてしまったものの、最後の直線で真ん中から突き抜け、逃げるハクサンムーンを差しての勝利でした。これでロードカナロアは昨年のスプリンターズステークスに続いての国内スプリントGI連覇、香港スプリントを含めると３連勝となりました。優勝タイム・１分８秒１は、中京1200ｍのコースレコードを更新！鞍上の岩田康誠騎手はJRAGI19勝目で、高松宮記念初勝利。管理する安田隆行調教師は、昨年のカレンチャンに続いての連覇、国内スプリントGI４連勝、今年はフェブラリーステークスでのグレープブランデーに続いてのGI２連勝です。
大外から追い込んだドリームバレンチノが２着、３着にはゴール前まで逃げ続けたハクサンムーンが入線。直線も粘っていたので、まさかの大金星かと思われましたが、最後の最後でカナロアにかわされました。３連勝中だったサクラゴスペルは４着、大魔神の馬・マジンプロスパーは６着、サンカルロは９着に終わりました。
いやいやいや、ロードカナロアには恐れ入りましたよ。やっぱり世界を制した馬は強いですね！これまでにサクラバクシンオー、アグネスワールド、カレンチャンなどが1200ｍ級のGIで２勝を挙げていましたが、カナロアが往年のスプリンターでも成し得なかったGI３勝の偉業を達成。今年に入ってからは、阪急杯で1400ｍの距離延長を苦にせず完勝、宮記念でもライバルを軽く一蹴して国内無敵を証明しました。次なる目標は、安田記念でマイルに挑戦するか、ヨーロッパに遠征して２つ目の海外GI制覇に挑戦してほしい。そしていつかは、デビューから負けなしの24連勝中の怪物スプリンター・ブラックキャビアとの対決が見たい！キャビアに土をつけるのはロードカナロアしかいないと思いますが…。


来週は阪神競馬場で産経大阪杯、中山競馬場でダービー卿チャレンジトロフィーが行われます。大阪杯にはオルフェーヴルが登場！2013年の初戦を勝利で飾り、逆襲の狼煙を上げられるか？オルフェの他にも、GI２着４回のヴィルシーナ、昨年の秋の天皇賞馬・エイシンフラッシュ、ダークシャドウ、ショウナンマイティ、ローズキングダムとGI前哨戦に相応しいメンバーが出走予定です。
そして、30日深夜には、ドバイ・メイダン競馬場で開催される「ドバイ国際競走」で、ジェンティルドンナとトレイルブレイザーの２頭が「ドバイシーマクラシック」に参戦します！ジェンティルに関しては、昨年のJCから約４か月の休み明け、初の海外遠征と不安だらけですが、持ち前の勝負強い走りで外国馬を蹴散らせるでしょうか？