日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

藤田菜七子がJRA女性騎手の年間最多勝利の新記録樹立!富士ステークスはエアスピネル完勝。

2017年10月21日 | 競馬

全国的に雨の一日だった21日は、東京競馬場でマイルチャンピオンシップの前哨戦・富士ステークスが実施。新潟競馬場では、女性ジョッキー・藤田菜七子騎手がまたしても快挙を成し遂げました!



2週間前にJRA女性騎手として20年ぶりの年間10勝を達成し、先週は女性騎手の年間最多勝利記録に並んだ藤田菜七子騎手は、この日は新潟で4鞍に騎乗。
1鞍目の3R・サラ系3歳以上500万下(ダート1200m)で⑫エイドローンに乗って10着。
2鞍目の5R・サラ系2歳未勝利戦(芝1200m)では⑥ブルベアカラシナで15着。
3鞍目の7R・サラ系3歳以上500万下(ダート1200m)5番人気の⑪ウインアンビションに騎乗したが、結果は12着でした。

ここまで3鞍乗って全て2ケタ着順に終わり、最後の騎乗となる11R・飛翼特別(芝直線1000m、18頭立て)では⑫ベルモントラハイナに騎乗。
スタートでしっかり飛び出した後、外側に進路を取って4,5番手あたりを追走。前を行く⑮レッドラウダと⑪ソレイユフルールを見続けます。
ゴール残り400mを切り、レッドラウダが単独先頭。2番手のマジックシャトルが内から並びかける。ベルモントラハイナは外ラチ沿いにつける。残り100mを切り、先頭を行くラウダがこのままゴールするかと思われたが、ラハイナがゴール前でマジックシャトルをかわして2番手に上がり、最後はラウダと並んでゴールイン!見た目は微妙だったが、ゴール板のカメラでは、ベルモントラハイナが先着!菜七子騎手の好騎乗で見事に1着となりました!

藤田菜七子騎手やりました!新潟メインレースで今年12勝目を挙げ、JRA女性騎手の年間最多勝利記録を20年ぶりに更新しました!しかも女性ジョッキーで初めてのメイン競走勝利です。ベルモントラハイナは単勝でも10番人気とあまり人気がありませんでしたが、ゴール前で馬群の間をスッと抜き去ると、早めに抜け出したレッドラウダを差し切りました。斤量の差を活かした事以上に、菜七子騎手の好騎乗が冴え渡った感じでした。2ケタ順位が続いていたので、記録更新は翌日以降にお預けかなと思われましたが、最後の騎乗で決めましたね。
菜七子騎手の師匠である根本康広調教師も「何か持っているんだろう」と絶賛。得意の新潟直線1000mのメイン競走で、人気薄の馬で勝って新記録を達成したんですから、もう凄いことですよ。今年は現時点で中央で12勝、地方で6勝。22日も新潟で5鞍に騎乗予定、さらなる記録更新に期待したいですね。




東京のメイン競走・第20回富士ステークス(GⅢ・芝1600m 15頭立て)は、⑮イスラボニータと①サトノアレスのGⅠ馬2頭のほかに、皐月賞2着⑤ペルシアンナイト、京都金杯を勝った⑥エアスピネル、⑪グランシルク&④ガリバルディの京成杯オータムハンデ組、さらには⑧ロードクエスト、⑬クルーガー、⑨ジョーストリクトリなどが参戦しました。
スタートは15頭大きな出遅れはなし。先行争いで⑦マイネルアウラート、②レッドアンシェル、ジョーストリクトリ、⑩クラリティシチーの4頭の中から、マイネルアウラートとレッドアンシェルが前に出る。3番手集団には、ジョーストリクトリ・エアスピネル・クラリティシチー・ペルシアンナイト・イスラボニータと5頭が一団となる。8番手ロードクエスト、9番手サトノアレス、10,11番手の位置にグランシルクと⑫ミュゼエイリアン。12番手ガリバルディ、13番手⑭ダイワリベラル、14番手③ブラックムーン、最後方にクルーガーという展開。
3,4コーナー中間のところで、アウラートが単独先頭、アンシェルとクラスカが2,3番手で並ぶが、エアスピが4番手からアウラートとアンシェルの間を割って入り、4コーナーのところで早くも先頭に浮上しそう。ボニータは6番手から外に持ち出す。ペルシアンとアレスは馬場の悪い内側を通り、ロークエは馬場の真ん中、グラシルは中団より後ろの馬群。
最後の直線コース、残り400mを切り、レッドアンシェルが最内で頑張るが、外からエアスピネルが追い込む。イスラボニータは3番手。ラスト100mを切ってエアスピが先頭に立ち、ボニータが2番手に上がったが、エアスピネルが先頭でゴールイン!エアスピネルが不良馬場で快勝し、今年の重賞2勝目です!

GⅠ馬2頭を含む重賞ウィナー10頭が出走した富士ステークスは、単勝1番人気のエアスピネルが完勝。2着には4番人気のイスラボニータ、3着には11番人気のクルーガーが入りました。ボニータは大外枠&不良馬場でも2着に持ってきた辺りは、まだまだ力があるなと思いました。レッドアンシェルが3歳勢最高の4着、2番人気・ペルシアンナイトは5着、もう1頭のGⅠホース・サトノアレスは6着。3番人気のグランシルクは9着でした。
エアスピネルは今年1月の京都金杯以来の勝利で、重賞3勝目をマーク。この日は好位を追走し、3コーナーで4番手につけ、4コーナー手前で早くも先頭。最後の直線では馬場の良い外側を選択し、最内で粘るレッドアンシェルとの追い比べを制し、2着に2馬身差をつけてゴールしました。不良馬場を味方につけましたね。前走の札幌記念ではルメール騎手とのコンビで挑みながらも5着。今回は武豊騎手とのコンビで勝利。エアスピにはユタカさんが合ってると思う。
それにしても今年の安田記念組は、好走が相次いでますね。安田3着だったレッドファルクスがスプリンターズステークスで優勝したのを皮切りに、毎日王冠ではサトノアラジン2着、グレーターロンドン3着。この日の富士ステークスでもエアスピネルとイスラボニータが1,2着に入りました。今度の秋の天皇賞では、アラジン、グレーター、ステファノスが登録しているので、馬券&掲示板圏内に入る可能性もあるだろう。



10月22日は京都競馬場で牡馬三冠の最終戦・菊花賞があります。単勝の前日オッズでは、⑫ミッキースワローが4.8倍で1番人気、⑬キセキが2番人気(5.0倍)、皐月賞との2冠を狙う⑯アルアインが3番人気(5.7倍)と続いています。
今年の菊花賞は、日本ダービーの1~3着馬が不在ということで、例年にない大混戦と言われています。さらに当日は大雨になる恐れがあり、波乱に拍車をかけそうな予感がします。はたして最後の1冠を手にするのはどの馬か?








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