17日に今季初の首位に躍り出た福岡ソフトバンクホークスですが、19日の北九州市民球場でのオリックス戦に敗れ、わずか2日で首位陥落してしまいました…。一夜明けた20日は、本拠地・福岡ヤフオクドームでオリックスと対戦。最下位・オリックス相手に連敗だけは許されません。
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(遊)今宮健太 (三)西野真弘
2(右)中村晃 (遊)安達了一
3(中)柳田悠岐 (右)糸井嘉男
4(左)内川聖一 (一)カラバイヨ
5(指)李大浩 (左)T-岡田
6(三)松田宣浩 (指)中島裕之
7(一)明石健志 (二)平野恵一
8(二)川島慶三 (中)駿太
9(捕)谷裕亮 (捕)伊藤光
(投)中田賢一 (投)バリントン
ソフトバンク・中田VSオリックス・バリントンの先発で始まったこの試合。1回にホークス先発・中田がオリックス先頭・西野に四球を与えると、1死後に糸井にレフト前ヒットを許し、1,3塁と先制のピンチ。この場面で4番・カラバイヨに甘い変化球を弾かれ、レフト前タイムリーヒットを浴びて先制点を許す。またもや立ち上がりに失点してしまった。
1点を追うホークスは1回裏、先頭の今宮が2塁打を放つと、中村もヒットで無死1,3塁のチャンス。しかし、柳田が1塁ゴロ→今宮本塁アウト。内川三振で2死後2,3塁の場面で、5番・イデホがオリックス先発・バリントンのスライダーを上手く捉え、センター前タイムリーヒット。ランナー2人が生還して、ホークスが2-1と逆転に成功します。
3回、中田がオリックス上位打線を3者凡退に打ち取り、その裏に今宮の2塁打、柳田の四球で1死1,3塁と追加点のチャンスに、内川が初球を叩いてレフト前タイムリーヒットを放ち1点追加。この後、イデホが四球を選んで1死満塁としますが、松田が併殺打に倒れて1点止まり。しかし、3-1とリードを2点に拡げました。
ホークス先発・中田は、4回に2死を取った後中島に死球、平野に四球を与え、さらに自らの暴投で2,3塁とピンチを招いたが、駿太を2塁ゴロに打ち取り0点に抑える。5回には連打を浴びて無死1,2塁とされたが、後続を打ち取り、またもピンチを凌いだ。
6回、中田が1死から中島と平野に連続四球を与えると、駿太のレフト前ヒットで満塁とされる。9番・伊藤のとろこで、ホークスは中田に代えて、右の中継ぎ・二保旭を2番手に送り込む。二保は伊藤を3塁ゴロに打ち取ったが、併殺崩れで1点返される。なおも2死1,2塁という場面で、今度は森福允彦を投入。3番手・森福は左の西野を2塁ゴロに打ち取り、オリックスの反撃を封じた。
終盤に入り、7回に4番手・五十嵐亮太が死球の走者を出したが、T-岡田を空振り三振に斬り取り無失点。8回、5番手・バリオスが先頭の中島にヒットを浴び、1死2塁と得点圏に走者を背負う。しかし、駿太を見逃し三振に仕留めると、伊藤の代打・竹原直隆を直球で空振り三振に退け、オリックスに得点を与えません。9回は守護神・サファテが登場し、上位打線を相手に2つの三振を奪いゲームセット!継投でオリックスの追撃を振り切ったホークス、3-2で前夜の雪辱を果たしました。
◇パ・リーグ 2015年5月20日 (水)
ソフトバンク-オリックス11回戦
(ソフトバンク7勝4敗、ヤフオクドーム、30,638人)
Bs 100 001 000 2
Sh 201 000 00× 3
▽勝 中田 7試合3勝2敗
▽S サファテ 21試合2勝10S
▽敗 バリントン 9試合2勝3敗
いやぁ~辛くも勝ちましたね。初回に中田投手が先制点を献上するも、その直後のホークスの攻撃でイデホ選手の2点タイムリーですぐさま逆転。3回にも追加点が入りました。中盤以降はオリックスが反撃を仕掛けるも、継投で乗り切り1点差で勝利。相手の拙攻に助けられたって感じかな。王貞治球団会長の75歳の誕生日を勝利で飾ったホークス、首位・西武がロッテに敗れたため、首位返り咲きです。今度こそは一日天下ではなく、がっちり首位固めしてほしいですね。
先発の中田賢一投手は、6回途中(5回1/3)まで投げて被安打6・2奪三振・5四死球・2失点で今季3勝目。5月8日の楽天戦以来、実に中11日でのマウンドでしたが、登板間隔が開いたのが影響したのか、3回以外は毎回ランナーを出しました。自身2連勝も「調子があまりよくなかった。先発の仕事が果たせてない」と反省しきりの様子でした。
この日のヒーローとなったのは、8回に5番手で登板したバリオス投手。先頭打者にヒットを許し、一打同点のピンチを招きましたが、2者連続三振で無失点。これで2005年に藤川球児投手(当時阪神。最近レンジャーズから戦力外通告を受けたばかり。)が記録した17試合連続ホールドに並びました。プロ野球記録に並んだバリオス投手、ここまで来たら前人未到の20試合連続ホールドまで行ってほしい。
打線の方はチーム全体で7安打。初回に2点タイムリーヒットを放ったイデホ選手は、来日最長の16試合連続ヒット。5月に入ってからは無安打の試合はなし。最近ホームランが無いけど、バッティングの勢いは止まりません。3回に3点目のタイムリーを放った内川選手は、この試合2安打1打点。4番に座りながらも不振に苦しんでいましたが、19日の試合で久しぶりのホームランを放つなど3安打の猛打賞。2試合連続で打点を挙げたので、ようやくヒットマン復活といったところでしょうか。