ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

ツバメの子育て

2006-05-30 20:32:56 | 平々凡々
写りが悪いがツバメが3羽。最右端が口をあけている
今朝、トイレの前を通りかかると頭の上をツバメが飛び交っている。今年もツバメの子育てが始まったらしい。コンクリートの壁面を見上げると今年作ったらしい真新しい巣でツバメの赤ちゃんが3羽、大きな口をパクパクさせて親の帰りを待っている。巣の下には糞が落ちないように総務課の人が木の受け皿を取り付けるのだが、付いていないので今年の巣だろう。
 何ヶ月で巣立つのか分からないが、かなり大きくなっているように見える。羽はまだまだ。全身が産毛に覆われている。この頃の成長は驚くほど早いみたいだ。成長ホルモンに促されて、細胞分裂が活発なのだろう。それに見合うエネルギーが必要だろうから、親のえさ集めは大変だろう。幸い、我が社は海沿いで、田畑も近くに散在しており、えさには困らないだろうとは思うが、それにしても3羽を育てるために1日中、駆けずり回っているんだろうなと思う。
 ツバメは慣れているんだろうが、人が通るのにはお構いなしに飛び交っている。寿命は何年かは知らないが、昨年子育てしたツバメもいるだろう。社内には全部で20箇所くらい巣があるという噂を聞いたことがある。それぞれに同伴者とせっせと子育てしているのだろう。何がそうさせるのか、動物の本能だろうが興味深い。最近報道される子殺し、親殺し事件を聞くたびに索漠とした社会になったものだと考える。
私達夫婦もはまっていた韓国ドラマ「チャングムの誓い」がヒットしたのは、復讐話や出世話もさることながら、親や目上の人を敬う儒教の教えでストーリーが展開されているからで、とうに失った我が国の基本的思想が韓国にはまだまだ充分に残っているということかなと思う。
最近、教育基本法の改正が話題になっている。愛国心がテーマと思うが、誰でもサッカーなどの国際大会では日本国を応援しているはずだ。ただ、この愛国心は一過性のもので、熱狂的応援が終わると消えてしまう。国を愛すると言うのは、生まれ育った山河を愛すると云うことだと思う。ウサギ追いしかの山、小鮒釣りしかの川だ。その意味で大都会で育った若者には日本人の原風景である里山をイメージできないもどかしさがあるのではないかと思える。
でも、盆、正月の日本人の大移動はまだまだ捨てたものではないとも考える。じいちゃん、ばあちゃんが温かく迎えてくれる居場所があることは、何にも増して幸せなことだ。これからは人口も減る一方だし、自然を破壊するよりも自然と親しむ方向で物事を考えたほうが良いと思う。

今日は書き出したら筆の流れが思わぬ方向へ進んでしまった。要はツバメが無事に子育てを果たし、来年もまた、再来年も変わらぬ環境で戻ってきて欲しいと願うだけだ。

コメント (14)
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