ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

和音君

2006-07-11 20:23:23 | 

孫が生まれた翌日、雨の予報であったが、起きてみると日差しが強く暑い。日差しを見るのは久しぶりだ。台風が南の風を巻き込んでフェーン現象になっているのだ。妻が長女から頼まれたといって、100円ショップで色々なものを買い揃えた後、待ちかねて○○産家へ向かう。自然分娩を希望していた長女は病院ではなく、産家で産んだのだ。

 

分娩室に入ると、いたいた。畳に敷いた布団の上で、娘の横に人形よりまだ小さい赤ちゃんが横たわっている。産着に包まっている。眠ってはいないようだ。赤ちゃん色というのであろうか、全体的に赤いが色艶は良い。一重で切れ長の眼をしている。髪の毛は多くもなく、少なくも無い。髪の毛が多い子は病弱だ、と聞いたことがあるので安心だ。ただ眉毛が殆どない。よく見ると産毛のような眉毛があるのだが、無いように思える。眼をつぶったり、薄目を開けたり、見えないはずだが周りを見渡しているような感じがする。予定日より3日遅れて、身長46.5cm、体重2490gで生まれた、和音君だ。思ったよりも造作が良い。決して猿顔ではない。しわも無いように思える。誰に似たのかな、と思いながら 「これから、よろしくネ」と挨拶。

 

午後には分娩室を出て、和室に移るとのことで、勝手知ったる妻は洗濯物の整理や片づけをしている。娘はおっぱいを含ませなければならない、と授乳の準備だ。さすがに見てはいけ無いだろうと談話室に出た。

 

 乳はまだ出ないのだが、含ませることで乳が出るようになるとのことだ。また赤ちゃんは3日分の栄養を携えて生まれてくるので、その間は何も飲まなくても良いのだそうだ。目安として、体重が10%減までは大丈夫らしい。母体の不思議を知った。

 

 昼を過ぎ,お腹も減ったのでパンを食べ、入院している父に見舞いかたがた、出産の報告に行くことにした。父はあいかわらず、横になっている。足腰がとみに衰えた。「長女が赤ちゃん産んだよ、男の子だったよ、ひまごなんだよ」と言っても反応がない。90歳を過ぎ、認知症がひどくなっている。時々笑うがそれも眼に精気が無いのが哀しい。

 

 洗濯物など、ひとしきり面倒を見て再度、産家へ。ちょうど娘婿のお父さん夫婦とお姉さん家族が来ていた。お父さん夫婦は生まれてすぐ駆けつけたと聞いていたので連日のお見舞いだ。3人の孫に恵まれてはいるが、すべて女の子なので男子誕生は嬉しいに違いない。二人の笑顔を見て、我が娘ながら、あらためてよく頑張ったと思った。こんなに、皆さんから祝福されて生まれてきたんだから、きっと幸せになるに違いない
コメント (27)
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