どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ゴジラ -1.0、鑑賞

2023年11月03日 21時55分00秒 | 映画
初日で。

ららぽーと冨士見、DOLBY ATMOS上映。

客入りはまぁまぁ、老若男女バランスよく。

小学生低学年くらいの子連れもいたが、退屈そうだった。トーンが暗いドラマに耐えられないという感じで。

まだまだこれからなのでネタバレ的に詳細は避けるが、まぁまぁ無難にまとめたなというところか。

予告をみて、嫌な予感がしてたが、ちょっとその通りな感じではあった。

凄いシーンはほぼ見せちゃってて、意外性は薄く、衝撃はあまりなかった。

ゴジラ・ザ・ライドな乗りだったが、あまり好みな撮り方ではなかったし。

本作が「シン・ゴジラ」よりも前なら印象が変わってたかもしれないが、インパクトに欠けてしまったなぁと。

やはりこの監督は映画会社の言うことをよく聞く、優等生なんだなぁ。

会社は満足だろう。

「シン・ゴジラ」が異質すぎたのだ。

好みが分かれるとも言えるけど。

神木&浜辺の主役ペアは、朝ドラ「らんまん」と重なり、親しみはもてたが、展開に疑問は残る。

う〜む...映画作りってのは難しいもんだなぁと、あらためて考えさせられた。

弟や友人ともう一度観る機会もある。

細かい感想はまた後日にでも書こうかなと思う。



SHOULDERS OF GIANTS

2023年10月30日 17時30分00秒 | 映画
小津安二郎さんの体躯と精神みたいなのもの端的にあらわす、とても良いキャッチコピーかと(^_^)

学生時代に柔道で鍛えたその肩幅は逞しく、身長云々以上に大きく見えた人だったという。

それはともかく、今年生誕120年没後60年、そして東京国際映画祭において、まだなお凄まじい存在感を醸す映像の数々...。

そのカット、どのシーンを見ても、一発で小津さんのものと認識できる巨大な存在感とその個性。

俳優・役所広司さんによる抑揚をおさえたナレーションも素晴らしい。

退屈だと思っていた。
同じ事の繰り返しに過ぎないと思い込んでいた
それが大きな間違いだと気づいた時
巨大な宇宙が目の前に現れた

同じ事の繰り返しの中に
小さな波紋を感じたその時
その波紋はそのまま私の心を揺らした

まるでまだ誰もが眠っている早朝の霧の中の美しい池に
小さな石が落ちたように
そしてその波紋は永遠に続いている

SHOULDERS OF GIANTS

小津安二郎の恐ろしさは
一つの作品でそれを成し遂げただけでなく
同じような映画を作り続けることで
人生をかけて
美しき波紋を作り上げてきたことだ

映画は宇宙だ
その事を小津は教えてくれている

SHOULDERS OF GIANTS

巨人の肩にのって
映画の未来をみてみよう


中学生の時に出会い、ファーストインパクトでグサリと突き刺さったあの時の感想は「昔の映画って変」だった。

でもその認識は次第に間違っていたことに気づく。

「昔の映画って変」なのではなく、「小津安二郎の映画って変」だったのだ。

その「変」は私の中で、年数をかけて徐々に大きくなり、いまや虜となって抜け出せない沼のような存在になってしまった。

「SHOULDERS OF GIANTS」をみて、あらためて溜め息だ...(´д`)



ゴジラ-1.0、驚きのキャスティング(^_^;

2023年09月05日 16時11分00秒 | 映画
いや〜まさか朝ドラ主演のペアをそのままぶつけてくるとは...。

朝ドラ「らんまん」良いドラマなんすよ(*^o^*)

その万太郎とすえちゃんの物語が終わり、ロスに陥ったところで11月公開なんて...。

NHKから駆けつけました〜って感じの二人ですな(*^o^*)

朝ドラファンも参戦で、映画館は大変なことになるのも...\(^o^)/



君たちはどう生きるか、最高な感想

2023年08月20日 17時15分00秒 | 映画
「この世界の片隅に」で著名な漫画家・こうの史代さんも鑑賞し、ブログにコメントされていた。

短いながらも3つの要点、もうこれが最高(*^o^*)

特に3つ目がこうのさんらしくて秀逸!

自分も作品観ながら、「このインコ表現、こうのさんはどう思うだろう...」と心の片隅でボンヤリ考えていた気がするので。



物凄い数のインコが出てきて、表現の善し悪しは別として「おほ〜♡たまらん!」の連続だったのではないかと推察...(^_^;



君たちはどう生きるか、パンフ購入

2023年08月12日 16時35分00秒 | 映画
公開後、約一ヶ月経って異例なリリース。

写真はその裏表紙...まぁ表は見飽きた感のあるサギ男どアップなので(^_^;

なんとなくそんなタイミングで出すんだろうなと思ってはいたが、勿体つけた割には薄い内容で。

キャラの紹介や制作関連者などのインタビューなど一切なし。

簡単なシノプシスと、宮﨑駿さんによる初期企画案、イメージボード数点、そして本編シーンから抜いたカット数点。

非常に素っ気なく、読み物として期待すればガッカリ...(´д`)

まぁ...そういうの欲しけりゃ「文藝春秋」とか「SWITCH」買ってね〜と鈴木敏夫さんの声が聞こえてくるようだ(^_^;

宮﨑さんの初期企画案って、7年ほど前にNHKで放映された「終わらない人 宮﨑駿」でバッチリ語られてる。

もっとも嫌うコンピューター生成の映像にウンザリした宮﨑さんは「手描き」の大切さを再認識。

なんとなく困ったような顔の鈴木さんに誘導されているような気もしないではないけどね...(^_^;

で、ジャカジャカっと勢いで書いた企画メモを提示する。


同じ書面がパンフにも掲載されている。


東映動画時代からの盟友・保田道世さんの死もバネになったようだ...。

この時点では存命だった高畑勲さんの死も影響したことだろう。

この番組を見た時、正直いって自分も無理だろうと思っていたものだ。

しかし、宮﨑さんは当初の倍以上の期間と80代の大台を越え、見事やり遂げた。

映画作品としての内容はともかく、本当にスゴイ人だなと思わされている。

噂され始めているけど、もしかしたらもう一作くらいはイケちゃうかもしれない(^_^;



夏が来れば思い出す...。

2023年08月07日 17時50分00秒 | 映画
それは黒澤明監督作品「野良犬」のワンシーン。

ベテラン刑事役の志村喬さんがピストル屋のヒモ役千石規子さんを取り調べているのだが、これがまた実に秀逸で。

志村さんの分厚い口でアイスキャンディーをベロベロと舐り、

一服つける...。

アイスクリームではない、あくまで棒にくっついたアイスキャンディーでなくてはならない!

バタバタと扇子を扇ぎ、汗臭いであろう室内の空気感まで伝わってくる。

この組み合わせが絶妙で本当に美味そうで、夏の暑い盛りのこの時期、自分も同じようにしてしまう(*^o^*)

奥の方で新米刑事役の初々しい三船敏郎さんが困惑の表情で二人の様子を見ているのも良い味だしているんだよなぁ...。



君たちはどう生きるか、反応さまざま

2023年08月05日 21時20分00秒 | 映画
80代に達して、ここまで世間をザワザワさせる作品を見せてくれるってだけでも、ある意味スゴイのかも。

新聞には三人の評者が意見を寄せているけど、哲学者・谷川さんが結局のところ的を射ているのかも。

箱だけをドンとだし、中身は見せない。

見せてくれないから欲求が高まる。

結果、面白い・つまらない、わかる・チンプンカンプン...様々な感想と、このキャラはアノ人コノ人とネットをざわつかせている。

プロデューザー・鈴木敏夫さんのニヤリ顔が目に浮かぶばかりだ(^_^;



君たちはどう生きるか...宮﨑版「夢」なのか

2023年07月17日 16時00分00秒 | 映画
鑑賞してから数日...あぁ...やっぱりコレなんだろうなと。

黒澤明監督作「夢」、80歳の時のもの。

宮﨑駿さんも今年82歳...同じ境地に立ち「こんな夢をみた」と語りかけてくるような作風だったし。

巨匠も長寿に達すれば、自伝的というか...人生を振り返る作品を作りたくなるものなのだろう。

非常に観ていて同じ感触があった。

誰しも年を重ねると過去を振り返ることが多くなるし、ましてや黒澤さんや宮﨑さんレベルともなれば幼少期に感じ取った夢か現かの曖昧な境界域を増幅させて、ファンタジーとして作り上げたくなるものなんだなと。

これはもう...作品として良し悪し云々するもんじゃないんだろう。

作画は日本のアニメ界を牽引するスーパーアニメーター勢揃いな布陣で、どのシーンどのカットも素晴らしい。

だが...活き活きとしているかと言えば、そうは感じられなかった。

走馬燈のように巡る想いを老人が語り、「それってこんな感じ?」と他者が描いてみせ「まぁ...そんな感じかな」と確認しあっているだけで。

その絵は100%上手く描かれていて文句はつけられないが、想像以上の120%な期待はできない。

「これはアートだ」と褒め言葉を添えている人もいるが、それって既にアニメーションの語源である生命感が失われていることを上手く回避している言い方に思えてくる。

かつて宮﨑さん自身に感涙させられた躍動するダイナミックな動きも表現も、もうそこにはない。

先輩・同輩...そして歯ごたえのあった後輩はすでに金門の向こうに逝ってしまい、1人残された宮﨑さんは「ワレヲ學ブ者は死ス」と書きそえてその門を固く閉ざし、番人となって生きながら籠もろうとしている...。

そんなイメージばかりが去来して切なさばかりがこみ上げてくる作品だった。



君たちはどう生きるか、鑑賞

2023年07月14日 17時30分00秒 | 映画
ネットとかでネタバレっぽい事は見聞きしたくなかったので、ほぼ最速上映でサッサと観てきた。

TOHOシネマズららぽーと冨士見、DOLBY ATMOS だ。

初日だし、平日朝だし、内容もわからずなので、年齢高めで往年のファンって感じの人が多い感じ。

郊外にしては客入りは良い感じだったんじゃないかな?

で...内容については...触れないでおこう。

2時間タップリ、飽きずに楽しめることはできた。

なにしろどんな作品なのか全くわからないままだったので、冒頭からエンディングまで新鮮な気持ちで観ることはできた。

こんな感覚で観るのは久しぶりなのかもしれない。

相変わらずアニメーションとしてのクオリティは凄まじいし、動きの精緻さ、描き込みの多さも、10年のギャップは感じさせない。

まぁでも...自分の好みな方向では無かったかなぁ...。

あ、そうそう...食いものとそれを食べる描写は改めて上手いなぁと思えた。

シチュウとか、バター・ジャムがタップリのパンを齧りつく...誰もが想像しやすくツボを抑えた描写力!

朝イチなにも食べないで鑑賞していたので、余計に響いたのかもしれないけどね(^_^;

現時点での鑑賞後感としてはお腹いっぱいな感じで、2回3回と繰り返し観たいという気持ちはないかな。

難解みたいな感想もチラホラ見かけたが、特にそうは思わなかった。

わかりやすい方じゃないかな。

でもちょっと不満なのは、あの時代を描いているのに核心部分は避けて、綺麗に納めちゃってること。

高畑勲さんみたいに正面から逃げることなく清濁を描ききれず、逃げているようにみえてしまう。

「風立ちぬ」も同じように感じていて、10年を経て、引退撤回までして作り上げたにしては...とどうしても思わずにはいられなかった。

因みにグッズはこの程度。

ポスター・ポストカード・クリアファイルの3種。どれもサギの度アップだ。

購入はせず。

パンフくらいは買いたいと思ったが...なんと後日になるという...(´д`)



ゴジラ-1.0、特報

2023年07月12日 19時00分00秒 | 映画
これはとても期待できそう(*^o^*)

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで情緒もタップリな昭和の東京を見せてくれた山崎貴さんだからねぇ...期待せずにはいられない。

この時ちょこっとだけ見せてくれたシーンに心躍り、いつしか山崎版昭和ゴジラをやってくれと夢想すること15年超...ようやく...やっと目にすることができるとね...(´д`)

11月3日、楽しみ〜♪