どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

3000万

2024年11月24日 17時00分00秒 | TV
終始緊張感を伴う見応えある作品だった。

特に主演・安達祐実さんの女優としての成長を強く感じ取った。

どこか子役時代の影を引き摺って、キーキーとヒステリックな面が鼻についていたが、今作では大人になったなぁ...と実感できたのだ。

家族...とくに息子を守ろうとする母親の意思が本当によく伝わった...かなり歪んだものではあったが。

そのせいもあってか、ゲンナマを目にして感覚が狂い泥沼に沈んでいく様は「同情するなら金をくれ!」の現代版なのか...と思いながら見てもいたなと。

テーマも非常にタイムリーで、NHKだからこそ作れたドラマ。

だが犯人像に迫れば迫るほどリアリティが薄れていくのは意図的なものか...。

まぁ...センシティブになるのも仕方ないことだとは思うが。

本作はWDRプロジェクトという脚本開発で立てられた企画なのだという。

緊張感ある展開は複数の脚本家が共同でアイデア出ししながら進めた結果なのかと納得。

黒澤明さ作品隆盛のころ...その代表作「七人の侍」や「隠し砦の三悪人」などが同じ手法をとっていて、展開に多種多彩なアイデアが盛り込まれ、今なお色褪せることがない出来と感じる。

試みとしては成功していると実感した次第。



光る君へ、面白い(^_^)

2024年07月01日 20時30分00秒 | TV
今年の大河ドラマは平安時代中期を描いている。

貴族隆盛期、花開く国風文化...なんとなく漠然とした(ノンビリとした?)イメージしか無いのだったが、そんな中でも権力を巡っての政争があり、時に残酷な出来事もありで、時代の人物に血肉をあたえ活き活きと描写しているのが何とも心地良いのだ。

脚本・大石静さんも大きなチャレンジだろうけど、歴史的事実を踏まえ、その余白や行間をドラマで埋めていくのは大変な労苦だろうけど、楽しく展開させているのだろうなと見ていて伝わってくる。

三谷幸喜さん風に言えば、再現映像ではないのだから、起きた事実をキチンと踏まえ矛盾なれけば大いに遊んでいい、それがドラマの創作性というものだ。起きていないという記録が残っていなければ良いのだから。

その余白や行間、つまらなければショ〜モナイのだが、ここのセンスが秀逸なのだ(*^o^*)

今週の回であれば、主人公まひろを巡って、道長と宣孝の心の揺らぎや関係性がどうなっていくのか...。

まさに大きな見せ所だ。

続きは都知事選挙あるんで2週間後だってさ〜\(^o^)/



ビッシリな台本の書き込みに...(゜Д゜)

2024年06月30日 16時00分00秒 | TV
朝ドラ「虎に翼」で好演の俳優・滝藤賢一さんが土スタに出演。

これまで映像の中で演ずる姿しか見たことがないので、落ち着きのある話し方に感心。

だが、それ以上に驚いてしまったのが、番組中で見せてくれた彼の台本だ。

「虎に翼」のもので、自身が演じる多岐川幸四郎出番のあたりだと思われるが

台本の上に書かれたメモがビッシリ!

その上モデルとなった宇田川潤四郎の資料や関連写真の数々...。

ページを捲っても捲っても、すごい情報量だ(゜Д゜)

もちろん演者として役作りのため、研究するのは当たり前ではあるが、俳優として中堅からベテランの域に達しつつある人がこれほど役に打ち込む姿を他にみた記憶がない。

仕事に真摯に向き合う姿勢に、本当に心揺さぶられてしまった...(´д`)

滝藤さんは無名塾出身らしい...なんとなくだがこの勉強熱心さに納得のいくものがあった。

俳優とか役者と称する者(特に売れっ子やベテラン)には「特に役作りはしない、感じたそのまま自分なりに演じる」等と恥ずかしげもなく言う人もいる。

もちろん皆が皆、滝藤さんのようにするべきだとは言わないが、見習うべき要素は大きいだろうと思う。



作詞家の凄さ

2024年02月23日 18時39分00秒 | TV
NHKのドラマ「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」はなかなか秀逸な作品だった。

「スター誕生」の再現度もなかなかなもので、当時リアルタイムで見ていた自分の気持ちさえ蘇った。

ピンクレディーなんかもオーバーオール着て素朴な雰囲気で出てたよなぁ...とか。

昭和歌謡で大活躍した阿久悠さんが主人公という感じなのだが、その仕事っぷりが面白かった。

アニメ好きにとっては「宇宙戦艦ヤマト」にニヤリときたけど

それ以上にジャンルが全く違う作品を並行して創出していく超絶ぶり Σ(゜Д゜)

彼の凄さはそういうことでもあったのかと溜め息が出た次第。



宮﨑さん、想像以上のダメージ

2023年12月24日 16時38分00秒 | TV
完全に見逃してしまった...(×_×)

再放送、あるいは120分拡大SPとかやるんだろう?...と情報待ちしていたのだが、

絶望敵なコメントがポストされたので、仕方なくNHK+で視聴した...(´・ω・`)

凄い内容だった...「君たちはどいう生きるか」のメイキングだと思っていた(制作側も当初はそうだったのだろう)が、宮﨑駿さんの高畑勲さんへの思慕に溢れたドキュメンタリーだった。

高畑さんは「君たちは〜」制作中に亡くなり、その死が作品に影響するのだろうとは思っていたが、精神的ダメージがこれほどだったとは...。

ずっとず〜〜っと、その存在の大きさと嘆きがある意味で恨みも混ぜ合わさるように吐露している。

老年の枯れた想いではなく、非常に生々しい...というか青年のような生臭さそのままにというほどで...。

ちょっと演出過剰で、最早ドキュメンタリーと言えるかどうかスレスレな感じもしたけど、見て置いて良かったなと。

最後に(えげつなく意図的に?)写し出された「ナウシカ」のカットね(^_^;

作監として強引に引き抜いた本田雄さんを「庵野は恨んでいるだろうな」と宮﨑さんも鈴木さんもコメントしているが、まぁ...おそらくその仮を返すって事なんだろう。



衛星放送

2023年11月20日 18時10分00秒 | TV
...という言い方もだんだん古い感じになってるのかな?

当初は衛星第一、第二って言ってたが。

BS4Kの割当もあってなのか、BS1とBSPに統合し、単にBSとなるのだそう。

まぁ無駄にだぶついて垂れ流してる様な緩い編成内容だったし、1つで充分だよなって感じ。

だが録画予約をし直さなくてはならないって地味に面倒くだいなぁ...。

結構な量の録画予約数だし...(´д`)



プロジェクトX

2023年11月14日 18時50分00秒 | TV
懐かしい...というか今や田口トモロヲさんのナレ合わせてネタっぽい存在だが。

コンビニとかVHSの開発ストーリーは面白かった。

業務の裏で密かに研究・開発を行う「闇研」なんて言葉もこの番組がキッカケで知れ渡った。

新シリーズはバブル崩壊後のエピソードなのだという。

そう言えば旧シリーズはバブル以前の話しだったか...不況の時代に失われた自信を取り戻せみたいな感じで。

来年4月からか。

楽しみではある。



らんまん、その時代のシブヤ

2023年09月10日 17時22分00秒 | TV
明治時代の渋谷は東京市外の澁谷村で、街道筋の宿場町に過ぎなかった。

NHKで放送中の朝ドラ「らんまん」にて、寿恵子が新橋料亭女将の叔母から澁谷で商売をと勧められ、下見に訪れるというエピソード。

どんな風に当時の澁谷が描かれるのか楽しみだったが...。

あちゃ〜やっぱり狭っ苦しいスタジオ収録か〜(´д`)

ここは一つ、坂を感じさせる宿場町っぽい風景を野外ロケでやってほしかったものだが...。

まぁ...いろんな事情もあるんでしょうが...それを補うような演出が楽しい(^_^)

寿恵子を俯瞰に捉え、カメラが垂直に急上昇。



おおっ!がんばって当時の全景を再現しとる(*^o^*)

寿恵子は道玄坂に立ち、東の方向を向いていたワケね。

澁谷川に沿うように敷設された鉄道(現・JR線)と、今よりも恵比寿駅寄りにあった澁谷駅もちゃんと描写されて(^_^)

寿恵子が独自取材してまとめた手製の地図も面白い!

紹介された物件は円山町なのかな?後に百軒店として有名な繁華街に発展する地域ですな。

茶畑に囲まれた辺境の地、東京を追われた者の吹きだまり(^_^;

実際もこんなもんだし...(^_^;

そんな僻地で待合茶屋の出店計画は成功するや否や!

実際に渋谷出身の井上順さんを地元の有力者として出演させているのもニヤリポイント(^_^)

いよいよ終盤にかけてどんな展開になっていくか楽しみでございます\(^o^)/