WOWOWにて、この日はキューブリック祭り状態で、「シャイニング」(それもラストでウェンディがガイコツパーティを見ちゃうシーンがある長尺版でビックリ!)
思いっきりハードル低くして観たせいか、意外に面白かったです。
大人になったダニーが勤める療養施設の招き猫が良い味だしてましたね(^_^)
まぁ...キューブリックさんの造りだす映像の力に比べれば増とアリ、横綱と褌担ぎくらい違いますが、「シャイニング」の胸(世界観や背景など)をお借りして、B級(失礼(^_^;)ホラー映画を作ってみました的な感じで、生暖かい目で観たワケですよ。
大体「シャイニング」はホラー映画だと思っていなくて、主人公(?)ジャック・トランスがアル中とDVの過去を引き摺り、小説執筆が思うように進まず思い詰め、ユキに閉ざされたホテルの閉塞感で精神が病んでいき、凶行に及ぶ...そんなイメージなんですよね。なので、ホテルに巣くう幽霊みたいなものもノイローゼがくる幻覚であり、先住民の墓地や、グレイディの事件も怖さをジャックの妄想を強める味付け程度だと解釈していてね。
ダニーは特有の超能力みたいなものはあるんだろうけど、そこも必要以上に強調することもないってところも好きで(^_^)
観ていてなんとなく、大友克洋作「童夢」も思い起こしました。ダニーと並びもう一人の主人公が小学生の女の子ってこともあって、空中戦でもしちゃうんじゃないかと思ったけど、それはなかった(^_^;
本作はキューブリックさんが封じ手にしていたものを全てやってる感があってね、まぁそう描いちゃうよねと微笑ましくなった次第(*^o^*)
まぁラストは...S・キングさんの原作に寄せたってことなんでしょうかね。
貶すのも可哀想なくらい、比較に値しない(貶してるってことになるか(^_^;)、そして映画館ではなく、家のTVでみて丁度いいサイズ感の作品ではありました。