どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

王立宇宙軍

2022年07月15日 19時25分00秒 | 映画
4Kリマスター化され、今秋Blu-ray発売とリバイバル上映が予定されてますね(^_^)

特に印象深いのは作品冒頭、雪が積もる原野を一人ゆくシロツグのシーンに重なって語られるナレーション...。

良いことなのか、それとも悪いことなのか、わからない。
でも、多くの人間がそうであるように、オレもまた自分の生まれた国で育った。
そして、ごく普通の中流家庭に生まれつくことができた。
だから、貴族の不幸も貧乏人の苦労も知らない。別に知りたいとも、思わない。
子供のころは、水軍のパイロットになりたかった。ジェットに乗るには、水軍に入るしかないからだ。
速く、高く、空を飛ぶことは何よりもすばらしく美しい。
でも、学校を卒業する2ヶ月前、そんなものにはなれないってことを成績表が教えてくれた。
だから、宇宙軍に入ったんだ。


至極名文!d(^_^)

80年代に20代だった我々世代の気分を代弁してくれている様で、概ね暗誦できるくらい大好きな一文です(*^o^*)

ガンダムでお馴染み安彦良和さんと、ガイナックスに関わり深く、本作にも携わった樋口真嗣さんの対談が本音炸裂で面白い。

樋口 何も知らない若造が、アニメ業界が何十年で構築してきたプロフェッショナルのシステムを全部、無視してやろうという気概でつくった映画でした。
安彦 『オネアミス』以降、アニメを知らない人は、あんなふうにやってほしいというんだ(笑)。ああいう緻密すぎる作画は病気みたいなものだから、引き合いに持ち出さないでくれと。

──週刊文春エンタ+より

これは本当に判りきったことで、アニメ業界は(今もなお)コストを極限まで切り詰めて業界として成り立っていたところに、樋口さんも言うように全く採算度外視で超絶なものを作ってしまった。宮崎駿という巨大な存在に加え、「うとましいニュータイプみたいなこいつら」まで出現し、すっかり心が折れ業界を去るキッカケになってしまったと想像に難くない...。

その空気感は当時もなんとなく感じていたし、流れはそっちになっていくんだろうなという...まぁターニングポイント的な作品ではあったかなと。

まぁ...それはともあれ(^_^;、今回の4Kリマスター化を期してシロツグ・ラーダット役・森本レオさん新録ナレーションが素晴らしいです。

コメントもまた良い(^_^)

森本さん独特の飄々とした個性が本当に良い味付けになっていたんだなぁ...と改めて感じ入った次第(*^o^*)

15年ほど前...当時も迷いに迷って買った(^_^;Blu-rayボックスもありますし、今回は購入するかは正直微妙...でも10月末予定の上映は大きなスクリーンで是非味わいたいなと思ってます!

立川シネマシティで極爆上映やってほしい!やってくれたら絶対観に行くぞ(^_^)




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