どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

おらおらでひとりいぐも、鑑賞

2021年11月07日 18時07分00秒 | 映画
WOWOW放送を録画していたもので。

原作者・若竹千佐子さんによるバリバリ南部弁で綴られているため、映画化に際してはキャストに対しても方言指導は徹底されるものと期待していた。

...が...しかし、主演の桃子役である田中裕子さん・蒼井優さんからして、そのクオリティは決して高いものとは言えず、正直ガッカリしてしまった...。

私自身が岩手県盛岡市出身のため、ネイティブ発音が脳の芯から擦り込まれているため、これまでの映画やドラマで俳優が南部弁を発話する際、その真贋を聞き分けることができる。

たいていの場合、方言指導は適当で、なんとなくそれっぽい方言で済まされているのだが、本作についてはストーリー以上に先ずは言葉によるホンモノ感を重視してほしかったなと。

桃子の祖母が妄想的に出現するシーンが何度かあるのだが、その発話だけ(それでもニアリーイコールだった)が、良い感じだった。

それもそのはず、演じたのは大方斐紗子さん!そう、なんと「太陽の王子ホルスの大冒険」主役・ホルスの声をあてた人\(^o^)/

大方さんは福島県出身だったので、なるほどなと感じた次第。

あとは「寂しさ」というこれも妄想で出現する3人組の中の一人、宮藤官九郎さんが宮城らしいので、イイ線いってた感があった。

主演は仕方ないにしても、せめて先立たれた夫とかさ、東北出身者にしてほしかったなぁと。

先日も書いた「ALWAYS 三丁目の夕日」のロクちゃんを演じた堀北真希さんは青森出身という設定で、三部作を通してセリフは南部弁...堀北さんは東北出身者ではなく、もちろん発話もネイティブではないのだが、不思議と聞いていて嫌な感じがしない。

もちろん映画のテーマからして、そこを期待する作品ではないから、こちらも緩めで聞いているせいなのかもしれないけど、堀北さんの役に向き合う姿勢と、方言指導が良かったんじゃないかなと思う。

田中さんも蒼井さんも決して手を抜いたとは言わないけど、発話に対しては明らかに力点を置いてはいない。

まぁ...これは監督はじめ製作側の問題なんだろうなとも感じた。

作品自体も2時間17分と長尺で、テンポも良くなくて、いろんな意味で辛い作品だった。

ただテーマや作品性とは別だが、ロケ地が所沢市内だったようで、桃子の住居や通う病院や図書館が馴染みのあるものだったのが面白かったなと(^_^;




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