ジャニーズ事務所と報道の在り方が問われているが、結局は常に報道・マスコミにつきまとう永遠のテーマなのだなと感じている。
昨年暮れに「
エルピス-希望、あるいは災い-」という面白いドラマが放映されていたが、その中で起きていた事件と報道の扱いが、今現実として騒がれているジャニーズ案件と全く同じ構図になっていて興味深い。
(1)
冤罪を訴える死刑囚→
性被害者
(2)
大物政治家と結びつく真犯人→
エンタメ系に絶大な影響力のある性加害者
(3)
真実を究明・報道したいエンタメ側→
真実を究明・報道したい報道局
(4)
癒着により報道を阻止したい報道局→
癒着により報道を阻止したいエンタメ側
(5)
苦々しい結果の報道局→
苦々しい結果のエンタメ側
各項目、「
ドラマで描かれている事」→「
今回の案件」という関係。
(1)は苦しんでいる人、(2)は事件の真実が表沙汰にならない原因...。
そして今回の問題は(3)(4)(5)が半転...つまり、新聞やTV放送局内でのエンタメ側と報道局の立場が逆ってだけなワケで、利害関係にある側は必死になって表沙汰にしないように動く...結果は世の力学に応じて左右されるってことでね。
まぁ言っちゃえば忖度が支配する世界なのだが、事件が表に出るかどうかは、いつの世もどんな類いのネタも、外圧に加え、内部のせめぎ合い次第なんだよなと。
報道の忖度...それは新聞社内や放送局内における力関係で成されるもの。
解禁されたかのようなマスコミはこぞって派手に報道合戦に突入している...自分たちの所業は棚に上げてね。自分たちに矛先が向けられないよう保身に走り、本ネタから派生する攻撃先探しに躍起だ(^_^;
日本のジャーナリズムってのは、無難だし、弱い者いじめだし、横並びで予定調和的だし、内部に敵が存在しない時にだけ発動されるんだなと、あらためて感じ入った次第...(´д`)
マスゴミとはよく言ったもんだ。