丸山穂高が日本中からバッシングされている。
メディアは総じて、丸山穂高の「戦争発言」と称している。
中にはもっと踏み込んで「戦争を容認するような主旨の発言」とまで言っている。
すると世論も「けしからん」の大合唱である。
ボクにはそうした風潮というか傾向の方が百倍恐ろしい。
丸山穂高は決っして「戦争を容認する」とは言っていない。
「戦争で島を取り返すのは賛成ですか反対ですか」
「戦争しないとどうしようもなくないですか」
と言っているに過ぎない。
つまり「戦争しないと島は取り返せませんが、戦争してでも取り返したいですか。」と言っているのであって、言外に匂わせているのはむしろ「日本は戦争などできないのだから島は戻ってこないと諦めた方が良い」ということだと解釈できる。
そう解釈。
昔の人は良いことを言う。
「事実などなく、解釈だけ」
これは多くの日本人が思っている事ではないのか。
北方領土が戻ってくると、どれだけの日本人が信じているのか。
もう70年以上経っていると言うのに。
識者も言っている。
「領土問題は戦争でしか解決しない」と。
戦争で奪われたものは戦争で取り返す。
それが歴史の事実であるらしい。
だとしたら、余程プーチンがお人好しでない限り北方領土は戻ってこない。
で、プーチンはお人好しではない。
多分。
恐らく多くのセンセイたちも、そんな甘い夢は見ていない。
でもそれは言ってはいけない正論なんだろう。
「それを言っちゃあおしまいよ!」というヤツ。
メディアもそう。
そんなことは口が裂けてもいえない。
だから揃って丸山穂高を血祭りに上げる。
「けしからん!」と。
政治もメディアも、そして世論も一斉に靡く風潮。
これって何かに似ていませんか?
いつか通ったあの道。
そう昭和の、あの戦争の時代に我が日本が辿った悲劇の道行きに。
桑原、くわばら・・・