私的美遊空間

美しく愛しいものたちへのつぶやき

*翅を広げたヤママユガのオス*その大きさにびっくり!そして儚い一生を憐れに思って

2022年10月03日 | 虫のお話

昨日の朝、庭を見て
「なんじゃ~あれは~?」
ベージュ色で面積の広い物体が檜扇の葉に
くっついているじゃありませんか。

近くに寄って見て(近眼なので)
初めて蛾だと分かりました。




大きさは約12㎝(近くで計るともっと大きそう)
すっかり開帳したら14㎝はありそうです。



翅に半透明の眼状紋があり
向こうにある檜扇の葉の色が透けて見えています。
わあ~水中艇の窓みたい~♪

翅の下には一直線に黒とグレーの筋が走っています。
まあ~きちんと定規で引いたみたいね~




翅も体も毛むくじゃら
太い肢に触覚も立派です。

頭の上から左右にも
翅の上端にグレーの毛の筋が走っていて
見るからに分厚くて温かそう~



こんなに堂々たる姿なのに
調べてみると
成虫は体のわりに短命で
口は退化して食物をとらないのだそう。

メスは羽化後すぐに交尾して
産卵し、あまり飛び回ることなく死んでしまうのだとか。

これだけ頑丈な体をもらってきたのに
短く儚い一生なんですね。



ヤママユガ科は
蛾の中で最も翅の大きい種類で
日本には9種類いるらしい。

幼虫は丈夫な糸をはき、繭を作る。
昔はこの繭から糸をとったが
今はあまり利用されていないとのこと。

* * *

昨年は大型のカタツムリやクチバスズメ、ヤマナメクジなど
初めて見る大型の生き物に
立て続けに出会ったが
今年は
初めてヤママユガに出会った。
これも温暖化に関係があるのかなあ~
次はいったい
どんな大型生物に出会うのだろう。
いくらなんでも
ヘビやトカゲの大型はやめてもらいたい(^^;)


※参考、引用
原色学習ワイド図鑑 学習研究社









コメント (22)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 曼珠沙華 瞼の裏に 祖母のいて | トップ | *一縷の望み*の「縷」って... »
最新の画像もっと見る

22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ヤママユガ (イケリン)
2022-10-03 14:46:39
越後美人さん
定規を当てて撮影されているので、その大きさが良くわかりました。
緑色があまりにも鮮明なので、翅に穴が空いているのかと思ったら半透明なのですね。

その、頑丈そうな体つきの割には短命だというのも、なんでなの・・・と思いたくなりますが、
メスは子孫を残した後に、一生を閉じるようですから、まだ救われますね。
マユと名がつくのも、説明を聞いて納得できましたよ。
返信する
Unknown (fuyou)
2022-10-03 14:47:57
越後美人さま

まあ越後美人さまはまこと虫愛ずる姫君いえ立派な生物学者でいらっしゃいます
よくおしらべになって賢い方です
お蔭で私も智識を有難く吸収できます
私ならあんなにもおおきな蛾にであったら逃げてしまいますよ でもあんな蛾の繭から糸を紡いだなんて
私もへびやトカゲは困りますね
返信する
イケリンさんへ (越後美人)
2022-10-03 15:26:48
こんにちは。
定規は10センチほど離れたところから当ててみました。
実際に計ったらもと大きいのだと思います。
そうですよね~私も穴が開いているのかと思いました。
なぜこんな風に、小さい部分が半透明になっているのか不思議ですよね。

ただ子孫を残すだけに生まれて来たようなものですね。
こんな大きな蛾が、あちこちで飛んでいるのもちょっと怖いかも知れません。
繭から糸をとっていたとのこと、さぞ丈夫な糸がとれたでしょうね(^_-)-☆
返信する
越後美人さんへ (Dr.K)
2022-10-03 15:32:11
私は、この手の大きな蛾は苦手です(><)
近寄ったところ、急に飛び立ってきて、まとわりつかれたらと想像すると、とても近寄れません(><)
越後美人さんのお陰で、詳細を知ることができました(^_^)

山繭で作ったという美しい布を見たことがありますが、この蛾の幼虫が作った繭から作られたのですね! 想像出来ませんね(~_~;)
返信する
fuyouさんへ (越後美人)
2022-10-03 15:32:49
こんにちは。
虫もいろんな種類があって、こうして初見のものに出会うと嬉しくなります。
子供たちの図鑑が調べるのに役に立っています。
昨年から大型の生物に何度も出会っているので、益々面白く感じています。
この蛾の糸でしたら、ずいぶん丈夫でしょうね。
ヘビやトカゲの大きいものに、出会わないよう祈るばかりです(^^;)
返信する
Dr.Kさんへ (越後美人)
2022-10-03 15:38:39
こんにちは。
このヤママユガは、どんなにカメラを近づけてもじっとしていました。
今朝見たら、いなくなっていました。
どこに飛んでいったのでしょう~
この大きな翅で飛んでいる姿を見てみたいです。
バサバサと音がしそうです。
この蛾の幼虫が作った繭を「山繭」と言うんですね。
私も聞いたことがありますが、布になったのを見たかどうかは
よく分りません。
一度しっかり見てみたいです(^_-)-☆
返信する
Unknown (ソングバード)
2022-10-03 15:53:56
こんばんは。
ヤママユガの仲間はどれも大きいですね。
蛾の仲間は苦手なのですが、ここまで大きいと、怖いもの見たさで見てみたい気持ちも!!
翅の緑色の紋がお洒落??
日本で一番大きな蛾はモスラの原型になったヨナグニサンだそうですが、比較してみたいものです。
次の大物?
どんな生き物に会えるか楽しみですね。
返信する
ソングバードさんへ (越後美人)
2022-10-03 16:14:43
こんにちは。
翅の緑は、半透明な部分から後ろにある植物の葉の色が透けたものです。
それだけ薄い部分なんですね。
何故、このような半透明な眼紋か不思議ですね。
ヨナグニサンもヤママユガ科の仲間ですね。
図鑑で見ましたら、このヤママユガの1.5倍ありました。
飛んでいたらバサバサと音がしそうです。
はい、次の大物はなんでしょう~
楽しみです(^_-)-☆
返信する
勉強になりました (チー子)
2022-10-03 16:43:00
凄く勉強になりました

定規もっていっても動かないのですね
凄い定規を当てて よく大きさが判ります
生物の授業です

翅に半透明の眼状紋  葉の色が透けて見えているのですね 水中艇 面白い

楽しい授業でした。
返信する
チー子さんへ (越後美人)
2022-10-03 16:58:14
こんにちは。
さすがに、定規は10㎝ほど空けて当てました。
ですから、全くこの数字が示している大きさではありません。
もっと大きいですから、実際にお伝え出来ないもどかしさはあります。
翅の透けて見える眼状紋が面白いですよね。
何故半透明にしなくちゃならなかったのか、不思議ですね~(^_-)-☆
返信する

コメントを投稿

虫のお話」カテゴリの最新記事