昨年までなら
この時期に、寒々しくて白い花器は使えなかったのですが
今年はいつまでも暖かい日があって
白い貴船菊に合わせて使うことが出来ました。
*~貴船菊(キブネギク)~*
別名 秋明菊(シュウメイギク)
一重咲きの基本種は中国原産
この花は、白くて大きくて(花径5~7㎝)、平開する上に
茎が細くて長いので、他の花と活けるのは難しいと敬遠していました。
ですが、今回は藤袴がたくさん咲いてくれたので
それに埋もれるように活けたらいいかも・・・
そんな風に思って合わせてみました。
*~ 藤袴(フジバカマ)~*
こちらも中国原産で、奈良時代に渡来。
薬として使われたほか
茎葉は芳香があり、半乾品を匂袋や入浴料などに使用されたとか、
漢名が「香草」「香水蘭」というのもうなずけます。
*~ 嫁菜(ヨメナ)~*
こちらは本州中部以南、特に関西に多く
日本の特産種 代表的な野菊。
優し気な花で愛おしさを感じます。
一晩明けてみると
貴船菊の幾つかは散って数が減り、藤袴は花開いたものが増えて
花姿が変わりました。
日毎に姿が変わるのも、生きた花の面白いところですね。
※参考 原色茶花大辞典 淡交社