仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




先日、治療に訪れた皮膚科の待合室で、少し離れた椅子に座っている老夫婦の会話が耳に入ってきました。
ご主人が診察を受けに来られているようでしたが、奥様がこんな風に話しかけていました。


「お父さん、そこはハゼにでも負けちゅうがやき、なんぼ痒うたち、つついたらいかんぞね」
どうも、農作業をしていてハゼか何かにかぶれたようで、そこが痒くて仕方がなく、掻きむしっているようです。


「負けちゅうがやき」・・負けたのだから、「痒うたち」・・痒くても、「つついたら・つつく」触るという行為よりもさらに進んで、積極的にいじる、動かす、もてあそぶなどの行為。


「~ぞね」はその前の言葉を強調する接尾語です。
龍馬伝などでは盛んに「~ぜよ」が使われていますが、一般的に女性が言うときは「~ぞね」、「~ぜよ」は男性が使うようです。
かつて、やくざ映画の中でお姐さんが「なめたらいかんぜよ」と啖呵を切っていましたが、男勝りということを表したのでしょう。


最近、土佐弁を聞くことが少なくなりました。若い世代は標準語が当たり前になってきていますが、古い土佐の言葉も伝えていって欲しいものです。

[Photo : Nikon D700 + TAMRON 180mm]

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