時間になったので受付に戻ります。
受付で参加者の札をもらい、雨の中しばし待たされ、まずは雨の中簡単な説明があります。参加者のほとんどが女性で、男性は数名ほど。
その後、通常非公開の庫裡から建物内に入り、簡単な説明の後、こちらも通常非公開の書院に向かい、ここで昼食になります。
昼食は、妙心寺御用達の精進料理店「阿じろ」の松花堂弁当です。座敷に椅子席と低めのテーブルのセッティングで、見ただけで上品な感じを受けます。
中はこんな感じです。見た目でも春を感じます。
食事の後、しばし自由時間となります。この間に書院の奥にある囲いの席を見学します。これはかくれ茶室で、その昔茶道が禁じられた時代に、ひそかに茶道を楽しむために作られたということで、扉を閉めると一見壁のように見える様になっています。
方丈の前の庭園を見たりしているうち、案内の人がやってきました。
次は、先ほどの庭園を通り抜け、一番奥にある茶席に向かいます。ここで抹茶をいただきます。
茶菓子は退蔵院特製の瓢鮎菓子、干菓子ときんつばの中間という感じです。
この茶席の前にも立派なしだれ桜があります。雨の中、ひらひら舞い落ちる花びらを見ながらの一服。
しだれ桜の横の百日紅も満開です。色の対比が見事です。
ここで自由解散となり、あとは一般拝観者に混ざって方丈を見学します。
方丈は日本最古の水墨画、国宝の瓢鮎図がありますが、現在ここにあるのはレプリカとのことです。
方丈の障子の把手部分には紅葉が漉きこまれた和紙が使用されています。
元信の庭です。
生きた襖絵になるように計算されているとのことなので、襖絵風にしてみました。
妙心寺退蔵院の昼食付特別拝観プラン、料金的にも手頃で、かなり満足度が高買ったです。朝と夜のコースの設定もあり、こちらは一般拝観時間外なので、より静かに拝観できるものと思います。
拝観後、再び北門に向かいます。
京都の街中にあるとは思えない雰囲気で、空気もきれいなように感じます。
久々の京都ですが、なんか楽しくなってきました。
<その5に続く>