永観堂からさらに南に歩き、南禅寺にやってきました。
有名な三門です。とにかくびっくりするくらい巨大で、空にそびえるという表現がぴったりです。
石川五右衛門が「絶景かな」といったのはここということになっています。決して、QVCマリンのお立ち台ではありません。
この三門、上層に上ることができます。
東山の高台にあるため、京都市内が一望できます。
思わずこの言葉をつぶやいてしまいます。「絶景かな」。
法堂。これも巨大です。
南禅寺は敷地が大きく、寺院というより公園のようです。
その一角に水路閣があります。
京都では新しい明治の遺産ですが、開放的な南禅寺の境内でもこの周辺だけ雰囲気が違います。
異界への入り口というか。
水路閣の上に来ると、異界への道がありました。
この道を進んでみることにします。
折からの雨で道は悪く、水たまり、ぬかるみだらけです。
薄暗い水路沿いにしばらく歩くと、急に開けた場所に出ました。
ついに異界に来てしまいました。
異界の正体は蹴上発電所です。
琵琶湖からの疎水は蹴上で大きな落差をクリアする必要があり、船はインクラインで昇降し、水は落差を利用して発電に利用されました。この発電所は、100年以上たった今でもまだ電力を生み続けています。
ここから少し下がったところにインクラインが保存されています。
一週間前はさぞ桜がきれいだったでしょう。いまはほとんど人もいません。
インクラインの下にレンガのトンネルがあります。圧力を分散するために斜めにレンガを積んでいるのが特徴です。
異界から現代に通じるトンネルです。
現代に戻ってきました。蹴上駅から地下鉄で本日の宿に向かいます。
<その9に続く>