夕食は、目星をつけていた店があったのですが、思ったより遠かったので、この近辺で探すことにしました。
この近辺、ちょっと歩いただけでなかなか魅力的な店が何件もあります。迷いましたが、「ryuen」という店に入ることにしました。中華料理店のような名前ですが、イタリアンです。
古い町屋をリノベーションしたと思われる店内はなかなか雰囲気があります。テーブルが4卓程度、カウンターも数席の小さな店です。ガイドブック等にはほとんどのっていないので、地元の客が中心で、この日は満席にはなりませんでしたが、常に数組入っている状態でした。
料理は、一言でいうと和食系イタリアン、ですが、かなり個性的です。
まずは、京鴨のハツの炙り アンチョビソース。
鴨のハツを食べるのは初めてです。食感は柔らかく、臭みはありません。味付けは濃いめ、にんにくも唐辛子もよく聞いています。
酒飲みにはたまらない一品です。
この店の面白いところは、グラスの日本酒がメニューにあること。
常温の日本酒が三種類だけあるとのことなので、竹鶴の酸味一体というのを注文してみました。
これもなかなか個性的で、かなりクセのある酸が効いています。古酒を思わせる熟成感があるので、調べてみるとやはり2~3年熟成してから出荷しているようです。
この店の濃厚な料理には合うのかもしれませんが、ダメな人はだめかもしれません。個人的には古酒も好きなので大丈夫なのですが、濃い料理には軽めの日本酒がほしくなるタイプなのでちょっと重いかな、という印象です。
ここはワインは種類が豊富なようで、グラスワインもお任せで注文しました。ワインは詳しくないのですが、こちらは酸は強めですがさっぱりした感じでした。
パンはフォカッチャとじゃが芋パン。
オリーブオイルが瓶ごと出てきます。出汁のような味があり、これだけつけても充分においしいです。
焼き筍 ヘシコと黒オリーブのソース。
ヘシコをソースにするのがなかなか斬新だと思います。木の芽の味が香ばしく、和食のようですが、ソースにはバジルがきいており、イタリアンではあります。結構ボリュームがあります。
本日の野菜料理というメニューがあったので注文してみました。
以外にもわかめと新玉葱の和え物でした。わかめに渋みがあるのがちょっと残念でしたが。
京都山城産 鴨モモ肉 太ネギとマッシュルームソース。
これは良かったです。スパイスが効いて濃いめの味付けとネギのバランスがちょうどよいです。
この店の料理、一品の量が多く、味付けも濃いめなのでこれでもうおなかいっぱいです。パスタも食べてみたかったのですが。
もっと大人数の方が楽しめるかもしれません。
この店の料理は正統派のイタリアンではありません。独特の個性があります。これはこれで悪くはありませんが、個性が強すぎて、料理によっては外している部分があるのが残念なところでした。個人的には十分満足でした。
店を出て、しばらく周辺を散策した後、伊右衛門サロンで一休みします。
ここは、喫茶店であり、ご飯屋であり、飲み屋でもあるちょっと不思議な店です。
こちらは抹茶ラテ。
こちらは何のセットかは忘れました。春限定のお菓子だったと思います。
ここの食事もおいしそうでした。次に来ることがあれば利用してみたいと思います。
伊右衛門サロンの後、再び六角堂にやってきました。
ライトアップされたしだれ桜は雰囲気が違います。
宿に帰り本日の予定終了。よく歩きました。
<2日目に続く>