「三輪 湯河原」は、沼津でホテルグループを展開するミワグループが2019年にオープンした宿で、何度か宿泊したことがある、「オーベルジュ 湯楽」と同じ系列の宿になります。
かねてから泊まってみたいと思っていた宿です。
湯河原までは、渋滞がなければ車で3時間くらいです。チェックインには少し早い時間に湯河原に到着したので、「ちぼり湯河原スイーツファクトリー」でお茶と買い物をしてから宿に向かいます。
湯河原温泉街のメインの通りを右折し、車がすれ違うのがやっとの細い曲がりくねった急坂を登っていきます。この辺は理想郷という別荘地で、歴史のありそうな広大な別荘、宿などが斜面に建ち並びます。有名人の別荘もあるようです。
別荘地の細い道を登っていくと徐々に道幅が狭くなり、ついに車が通り抜けるのがやっと、の細い道となり、その先に「三輪 湯河原」があります。この別荘地の最上部にあります。
駐車場から見る宿の建物はかなりインパクトがあります。
黒一面の壁で窓はなく、入口の上だけが金色になっています。
玄関を入るとフロントとロビーがあります。ロビーの大きい窓から見える新緑が気持ち良いです。
CMみたいな世界です。
冷たいお茶と桃のパウンドケーキ。このお茶、すごくおいしいです。
ロビーの一角にあるバーコーナー。夕食後の20時から利用可能になります。宿泊者は一杯無料となります。
ロビーでチェックインした後、部屋に向かいます。
「三輪 湯河原」の建物は三階建て、ロビーがあるのが二階になります。
客室は17室、スイートが一室ある以外はすべてツインルームで、同じ広さとなっています。なので実質お二人様専用と言ってよいと思います。
大浴場、ライブラリー等はありません。ロビーにフリードリンクの準備もありませんが、部屋でゆっくりすることを主眼に置いている宿になります。
廊下は駐車場側、外から見たとおり窓はないので、通路はかなり暗いです。
今回は3階のツインルームでした。
宿が別荘地の高台にあるため、3階だとなかなかの眺望です。交通量の多い通りからも離れているので、車の音も聞こえません。
聞こえてくるのは、木々が風で擦れる音とウグイスの鳴き声のみです。
部屋はかなりスタイリッシュにまとめられています。広さは40m2、ツインルームとしては十分な広さです。ベッドも大きく、快適です。
見た目によらず構成はシンプルな部屋で、必要なところは仕切られ、必要ないところは広く使え、段差もなく、動線に無駄がない、使いやすい部屋です。
クローゼットの半分はコーヒーマシン、グラス、カップが収納されています。
下の冷蔵庫に入っているミネラルウォーター、お茶、オレンジジュース、ビールは無料で、スパークリングワインだけは有料になります。
各2本ずつありますが、追加は有料とのこと。我々には十分ですが。
部屋に置かれていたお菓子。
館内に売店や自販機はなく、買い物にも行きにくい場所にあるので、おつまみ系があってもよいかな、とは思いました。
クローゼットを使うには、ベッドとの隙間に入らなければならず、使い勝手はよくありません。一番下に金庫がありますが、のぞき込まないと使えません。
食事、バー利用も浴衣でOKですが、浴衣は非常に上質で気持ち良いものでした。
ソファーは独特の形状、腰掛的な感覚で使用するものと理解しました。テレビとソファーの配置を入れ替え、クローゼットもこちらに移動したほうが使い勝手が良いような気が。
デザイン重視の部屋は居心地がどうなのか、と思っていましたが、全く問題なく、ものすごく快適でした。床や扉に使用された無垢の木材、窓から見える緑が、居心地の良さを演出していると思いました。
脱衣場兼洗面所。広くて使い勝手が良い洗面台です。
奥にはシャワーブース。椅子と風呂桶があるのがうれしいところです。
そして露天風呂。一人用で、浴槽は浅め、寝そべるような体勢で入ることになります。
横に釜がついていて、0.5度単位で温度を調整することができます。なので温度調整のため加温、加水はあるものの、源泉かけ流しです。
浴槽が大きくないため、一杯になるのも早く、入浴のたびにお湯を変えるのもそれほど時間がかかりません。お湯を抜く方が時間がかかりますが。
お湯は、さすが湯河原、非常に気持ち良いお湯です。良く温まり、疲れも体調不良も抜けていくようです。房総あたりの温泉とは、温泉の格が違います。
ここに来る途中、「人を癒して1200年 湯河原」の看板を見かけましたが、確かにものすごく癒されるお湯ではあります。
さて、今回、5月末が結婚記念日なので、アニバーサリーステイ、というプランで申し込みました。
通常のプランに比べ一人+3000円、食事の前にスパークリングワインと、ホールのケーキがつきます。
ホールのケーキはチェックイン後か食後が選べます。食後だと満腹で食べきれなくなることは予想できたので、チェックイン直後の時間を選択しました。
少し小ぶりで、外はふわふわ、中はプリンのようなケーキです。甘さ控えめ、上品でおいしいケーキでした。
<その2に続く>