子ナシが見てもおもしろく
出産経験者におすすめしちゃいました。
いい度胸?(笑)
「理想の出産」73点★★★★
**************************
フランス、パリ。
妊婦のバルバラ(ルイーズ・ブルゴワン)は
アパルトマンで暗~くなっていた。
数ヶ月前、ニコラ(ピオ・マルマイ)と恋に落ち
同棲→妊娠。
しかしニコラは
映画監督志望のフリーターで、経済的にも超不安。
バルバラは大学の助教授を目指して
論文を書かなきゃならんのだが、ホルモンバランスの乱れのせいで
全然集中できない。
それでも確実に
出産の日はやってきて――?!
**************************
独身&子ナシでもなぜか
共感できて笑えるフランス製・妊娠ムービー。
お国柄もあるんでしょう
描き方が“女女”してないし、
主人公のキャラもサッパリ。
軽やかで、笑いも多い。
しかし
どうしようもない女の生理だけはしっかり捉えているから
共感できるんでしょうね。
女性作家が自身の妊娠・出産経験を描いた
ベストセラー小説が原作だそうで
「妊婦って、マジ大変なのよ」の中身が
ここまでキチンと描かれた映画って初めてじゃないか?
しかも出産までの話じゃなく、
出産後がしっかり描かれているのが
ポイント高い。
「妊娠したの」っていうと
まー世の中って無条件に花柄のパステル~な感じで
「おめでとう!」ってなるけど
現実はちっともメルヘンじゃなく
ケンカばかりな母親とのギクシャクも
解消されるわけじゃなし、
仕事にも集中できず
キャリアまで台無しに――?のピンチ。
出産後は
赤ん坊中心の生活で母子一体化し
男(ダンナ)との関係がビミョーになったり(苦笑)
不感症になったり――とか
妊娠を描いた最近の本とか漫画にもよくあるもんね。
彼氏との出会いがビデオ屋だったり、
映画好きには「んふ(笑)」となるシーンもありました。
まあ男性におもしろいかは保障できないけど(笑)
女性にはおすすめできますねー。
やはり妊婦のホンネ満載の
「恋愛だけじゃダメかしら?」と連動企画で
どちらかを見て、半券を持ってくと
もう一方が1500円で見られるそうですよー。
★12/22(土)から新宿シネマカリテほか全国順次公開。
「理想の出産」公式サイト