ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

サイド・バイ・サイド―フィルムからデジタルシネマへ

2012-12-24 22:31:55 | さ行

キアヌ・リーブスのインタビュアーぶりを
観るのもなかなか楽しく。

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「サイド・バイ・サイド―フィルムからデジタルシネマへ」70点★★★★


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およそ100年間、
映画はすべてフィルムで撮影されていた。

しかしこの20年で
映画界にもデジタルが大きく普及。

いまや
一般の我々のカメラ事情と同じく
映画のフィルムも絶滅危惧種になりつつある・・・。

「そんな現状をどう思うか?」を
キアヌ・リーブスが企画製作&ナビゲートするドキュメンタリー。

まずは
名だたる監督たち
マーティン・スコセッシやジョージ・ルーカス、
デヴィッド・フィンチャーやジェームズ・キャメロン、

クリストファー・ノーランやスティーブン・ソダーバーグ、
ラース・フォン・トリアー・・・らが
ザクザク登場するのがスゴイ。



“撮影監督”の役割について大きく取り上げたのも出色だし、

監督たちが
フィルム、デジタルへの想いを語ることで
おのずと彼らの「映画作り」への姿勢が見えてくるという。

これ、けっこう面白いですよ。


デジタルの簡便さと機動性が生むよさがあり、
フィルムには粒状性や黒に宿る深みがあり、ファジーな表現力がある。

どちらがいいか?ではなく
「どっちもあり」な世の中を望む、というスタンスで作られているので
別に議論とかではないです。

にしても
デジタル推進派が多いのは意外だったなー。


それでも
「ツリー・オブ・ライフ」「戦火の馬」「ダークナイト・ライジング」
「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」そして「ハンガーゲーム」(!)と、

大作系ながら番長評価が高いものは
やっぱりフィルムなのか!と
自分の無意識下の選別を知ってビックリしたり(笑)

決着の付け方も
まさにその通り!という。

映画好きも、映画を志す人も、
すべて映画に関わる人、観てソンはないと思います。


★12/22(土)から渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほか全国順次公開。

「サイド・バイ・サイド―フィルムからデジタルシネマへ」公式サイト
コメント
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