キアヌ・リーブスのインタビュアーぶりを
観るのもなかなか楽しく。
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「サイド・バイ・サイド―フィルムからデジタルシネマへ」70点★★★★
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およそ100年間、
映画はすべてフィルムで撮影されていた。
しかしこの20年で
映画界にもデジタルが大きく普及。
いまや
一般の我々のカメラ事情と同じく
映画のフィルムも絶滅危惧種になりつつある・・・。
「そんな現状をどう思うか?」を
キアヌ・リーブスが企画製作&ナビゲートするドキュメンタリー。
まずは
名だたる監督たち
マーティン・スコセッシやジョージ・ルーカス、
デヴィッド・フィンチャーやジェームズ・キャメロン、
クリストファー・ノーランやスティーブン・ソダーバーグ、
ラース・フォン・トリアー・・・らが
ザクザク登場するのがスゴイ。
“撮影監督”の役割について大きく取り上げたのも出色だし、
監督たちが
フィルム、デジタルへの想いを語ることで
おのずと彼らの「映画作り」への姿勢が見えてくるという。
これ、けっこう面白いですよ。
デジタルの簡便さと機動性が生むよさがあり、
フィルムには粒状性や黒に宿る深みがあり、ファジーな表現力がある。
どちらがいいか?ではなく
「どっちもあり」な世の中を望む、というスタンスで作られているので
別に議論とかではないです。
にしても
デジタル推進派が多いのは意外だったなー。
それでも
「ツリー・オブ・ライフ」「戦火の馬」「ダークナイト・ライジング」
「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」そして「ハンガーゲーム」(!)と、
大作系ながら番長評価が高いものは
やっぱりフィルムなのか!と
自分の無意識下の選別を知ってビックリしたり(笑)
決着の付け方も
まさにその通り!という。
映画好きも、映画を志す人も、
すべて映画に関わる人、観てソンはないと思います。
★12/22(土)から渋谷アップリンク、新宿シネマカリテほか全国順次公開。
「サイド・バイ・サイド―フィルムからデジタルシネマへ」公式サイト