完全に洗脳されました。
そうかシェイクスピアって別人だったのか・・・。

「もうひとりのシェイクスピア」71点★★★★




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史上最高の劇作家シェイクスピアは、
自筆の原稿を何一つ残していない。

実は彼のほかに、本当の作者がいたのではないか――?!

という説に基づいたお話。
16世紀末のロンドン。
売れない劇作家ベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)は
ある男から奇妙な依頼を受ける。
その男とは
由緒ある伯爵家のエドワード(リス・エヴァンス)。


彼は自分の書いた芝居を、
ベンの名で上演して欲しいという。
わけもわからず引き受けたベンだが
彼の芝居は一般大衆に大当たりする。



しかし作者として名乗り出たのは
しがない役者である
ウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)だった――。

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「シェイクスピア別人説」は
フロイトやチャップリンも支持したとされ、かなり信憑性あるそうです。

しかし
まったく知らなかったんで
いや~すっかり洗脳されました(笑)


「インデペンデンス・デイ」などの
ローランド・エメリッヒが監督でけっこう意外な感じですが、
監督は10年前にこの説に出会って、
ずっと温めていたそう。
まあとにかく
話が見事に作られてるんですよ。

ただし、
やたら込み入っているので、最初の1時間は
正直退屈です。

本物のシェイクスピア、その媒介役、さらにいままでシェイクスピアとされてきた男……と
三重のウソを構成する登場人物たち。



そこに
エリザベス女王の政治と情事の秘密が絡まるという、
めちゃくちゃ手の込んだストーリーなんですね。

時代背景の知識も多少は必要だし、
なにより、とにかく人物整理がひと苦労だった(笑)

しかし、あまりわからなくても
ラストまで頑張れば

まさしくシェイクスピアかギリシャ悲劇か!

カタルシスに満ちた物語が味わえることは保障します。
最初の「??」を乗り越えられるかが勝負ですね。


しかし
これ、ホントなんだよねえ・・・。←信じてる。

★12/22(土)からTOHOシネマズシャンテほか全国で公開。
「もうひとりのシェイクスピア」公式サイト