音楽モノのいい話系?と
正直、甘く見てたら、すごくよかった。

「Dearダニー 君へのうた」76点★★★★




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スター歌手のダニー(アル・パチーノ)は


もう何年も新曲を書いていない。

ステージは往年のヒット曲で盛り上がるが、
自身はマンネリにうんざりしている。

そんなとき、彼は
マネージャーで親友のフランク(クリストファー・プラマー)から
あるプレゼントを渡される。


それは崇拝するジョン・レノンが
かつて自分に宛てて書いてくれた手紙だった。

目を覚ましたダニーは
新曲を書き、疎遠だった家族とも向き合おうとするのだが――?!

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これはですね、脚本がいい!

アル・パチーノのチャーミングさが光る!


ジョン・レノンがある新人ミュージシャンに宛てた一通の手紙が
30年以上経って、本人に届いた――

実話を基に作られたフィクションで、
「ジョン・レノンからの手紙」というところは真実だけど
それ以外は受け取ったミュージシャンも、
彼の飛ばしてきたヒット曲もフィクション。
(いや「こんな曲あったっけ?」って思うくらい
架空のヒット曲もキャッチーでいいんですけど。笑


それだけに
史実うんぬんに引きずられることなく、
時に軽やかで、ユーモラスな
完全なるヒューマン&家族ドラマになっているのが
とってもよい。



最初は
「もうスター業も、だりぃ~」

ダメ中年ミュージシャン、アル・パチーノと、
クリストファー・プラマー演じるマネージャーとの
ベテランおやじ掛け合いの味を楽しんでいたんですが、
ジョン・レノンからの手紙をきっかけに転調し、
家族ドラマと、おやじの人生再生ストーリーになっていく展開が
実に見事で、引き込まれました。
人生投げてた人間が

目を覚ます瞬間がとても自然だし

しかし、そうたやすくはいかない、

ひねりがある。
それでもバッドエンドにならない工夫が
上手いんですわ~。

アル・パチーノ本人も
「自分が出た映画を見て、初めて泣いた」って
言ったそうですが

いや、マジそうかもしれんと思わせます。

来週発売の『週刊朝日』おなじみ「ツウの一見」で
あのLOVE PSYCHEDELICOのお二人が


この映画について語ってくださっているので
要チェック!

ボーカルのKUMIさんは
どちらかというと単館系、
ギターのNAOKIさんは
「一番、最近観たのは『ターミネーター:新起動/ジェネシス』」という(笑)
そんなお二人がマジで気に入ってくださってたので
けっこう幅広く、イケると思いますよ。

★9/5(土)から角川シネマ有楽町、YEBIS GARDEN CINEMAほか全国で公開。
「Dearダニー 君へのうた」公式サイト