ワシにはちょっとよさがわかんなかったなー。
「黒衣の刺客」57点★★★
****************************
中国の8世紀後半、唐王朝の時代。
幼いころ親元を離れ、女道士に預けられた
陰娘(=イン・ニャン)(スー・チー)は
凄腕の暗殺者になっていた。
彼女の使命は
朝廷に刃向かう勢力の重鎮である
李安(チャン・チェン)を暗殺すること。
だが、彼女と李安は
かつて許嫁同士だった――。
****************************
ホウ・シャオシェン監督×リー・ピンビン撮影。
第68回カンヌ国際映画祭<監督賞>を受賞した
静かなる“任侠映画”。
冒頭がとてもよかった。
まずモノクロームの数カットからなるシーンが
すごく魅力的で
ちょっと黒澤映画みたいなイメージ。
このままいってもよかったのに……とか(笑)
そのモノクロ世界が、
血のように赤い夕日と川のショットで、パッとカラーに変わる。
その美しさにも、ぐわんとする。
でもですね、そこからが、うーん。
セリフもほとんどなく
普段ならば、それは別にいいんですが
時代設定が8世紀、唐の時代なので
サクサクッといく説明について行けず、
敵味方の背景もうーん、わからない・・・(苦笑)
ドラマも戦いも
あえて音を立てないような静けさ、平板さにしてあって
戦っても、お互い倒れずに去る――みたいな様式が多いんです。
それはそれで面白いのだけど
話の筋に入れないと
どうも、入り込めなかった。
妻夫木聡氏と、忽那汐里氏が出演しているんですが
うーん、もっともっと、出してもよかったんじゃない?(笑)
★9/12(土)から全国で公開。
「黒衣の刺客」公式サイト