「ハンナ・アーレント」監督×女優が再タッグ。
「生きうつしのプリマ」73点★★★★
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ドイツのクラブで歌うゾフィ(カッチャ・リーマン)は
ある日、父(マーティアス・ハービッヒ)に呼び出される。
父は切羽詰まった様子で
ネットのニュース記事をゾフィに見せる。
そこには1年前に亡くなった最愛の母に
生き写しの女性が写っていた。
彼女の名はカタリーナ(バルバラ・スコヴァ)。
有名なオペラ歌手だという。
「どうしても、彼女のことが知りたい」と父に懇願され
ゾフィはしぶしぶニューヨークへ飛び、
彼女の公演を見ることにするが――?!
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もはや伝説といえるほど
単館系久々の大ヒットとなった「ハンナ・アーレント」(2013年)。
その監督と、主演女優バルバラ・スコヴァが
再タッグを組んだ話題作です。
父親が偶然見つけた
死んだ母親に生き写しのオペラ歌手。
一体、彼女は何者なのか…?!
それを娘が探っていくという、実にそそられるミステリー。
まずは
バルバラ・スコヴァが歌い上げるオペラといい、
やはり歌手という設定の
娘役のカッチャ・リーマンといい、
主演二人の歌のうまさにびっくり!
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督は
けっこう独特のリズム感を持った人で、
本作もシーン変わりが唐突だったり、
いい意味でサバサバ、サクサクッとしてる。
ミステリーなので
あまりにサクッと進まれて
「え?シーンひとつ飛ばした?」くらいに
アタフタするところもありましたが(笑)
感傷的でなく引きずらない、という感じが好きでもある。
それに「ハンナ~」もそうだったけど
家やインテリアのセンス、空間使いがうまい!
引っ越したくなります。
それにしても
実はこの話、監督の実体験から来ているんだそうです。
ドラマチックだなあ。
★7/16(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
「生きうつしのプリマ」公式サイト