この人がいなければ
「ターミネーター」も「眺めのいい部屋」も生まれていなかった!


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「ハリウッドがひれ伏した銀行マン」70点★★★★




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1980年代、
「パラマウント」や「20世紀フォックス」などの
メジャースタジオでなく



貧乏な

現在も受け継がれている映画作りの仕組みを作った
オランダ人銀行家フランズ・アフマン氏のドキュメンタリー。

もともと映画好きだった氏は

「プリセールス」という
作品の配給権を完成前に販売し、その対価を事前に受け取り、
それを制作費に当てることで、
お金のない小さなスタジオでも、映画が作れる!

システムを開発したんです。


これによって
「ターミネーター」(84年)や
「ランボー/怒りの脱出」「眺めのいい部屋」


「薔薇の名前」「プラトーン」(86年)など
名作が生まれることになったんですね。

まさに“ハリウッドがひれ伏す”


氏はそれでもずっと
品行方正な“いちビジネスマン”であり続けた。


そんな“すごい人”の人生を
彼が50歳のときに生まれた娘が

記録した映画なんです。

映画は父へのインタビューで始まるんですが、
センチメンタルさはなく、
対象へのと距離がしっかりある。

尊敬できる“成功したビジネスマン”の顔を客観的に写し取っていて
とてもいい。


どうしたって
砂田麻美監督「エンディング・ノート」を思わせますしねえ。

ハリウッドの裏側って
金や欲望


その渦中にいて、ずっと自分のスタンスを持ち続け、
誰もに「品がある人物だ」と言われるのって
限りなく、カッコイイなあと。


映画関係者に限らず、
働く人たち誰もに「こうありたい」と思わせる
お手本かもしれません。


★7/16(土)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
「ハリウッドがひれ伏した銀行マン」公式サイト