植野美枝子料理・菓子スタジオの毎日

料理・菓子研究家奮闘の毎日を綴るブログ
著書:作りおき・使いまわしおかず365日他 

第2話・三ツ星レストラン・ロオジエへ ☆

2007-12-10 09:54:55 | 美味しかったお店とテイクアウト

 
第2話
 (写真撮影に関しては、事前にレストランに許可を得て、ブログに掲載しています。)
*CREME DE TOPINAMBOUR、ROYALED'OURSIN

キクイモのスープと生雲丹のロワイヤル

 昨日まで、ロオジエ出席者との個別反省会が延々と続き、電話でコメントしてしてくださった人・直接お菓子スタジオまで足を運んで感想を言ってった人などなど、昨日ブログがアップできなかった理由です。
皆さんの意見をまとめると、「三ツ星レストランなのに、家庭的。
お料理も華やかでおいしく、すばらしいけれど、そのホスピタリティーが実にお見事!」
落ち着くところ、今年の12月会の感想はこんな風にまとまりました!
 上の写真のスープ、私はこれがコース料理の中で一番印象に残ったのですが、
群馬産のキクイモのとろみを生かして作られた、独特の香りとぷるぷる感のあるスープです。
スープの下の方に、生雲丹のムースが仕立てられていて、とろみのスープと絶妙に絡んでおいしかったですよー!
 ここで、素晴らしかったのは、アシスタントキャプテンのgさんが、キクイモの実物を見せてくれました!



 予約をした11月初旬に、ロオジエの方からどのような主旨の集まりかを聞かれます。
「お料理・お菓子教室を通しての集まり云々・・ 」 
 (事前のやりとりは十分にやっておく事をおススメします。)
 その為だと思いますが、こうして実物を用意してくださったのには、脱帽。
銀座の三ツ星レストランの素顔は、意外にも、このキャプテンのお人柄どおり、いろんなニーズに答えるべく案外親しみやすいレストランだったのです。(みんなの緊張もほぐれてくる。)
 キクイモは、見たことが無かったので、触らせてもらったり、「普通に煮物にしてもいいですか?」等、様々な質問が飛び交いました。



*TRUITE DE LAC MONT FUJI、GARNITURE D’AUTOMNE、SAUCE VERJUTEE
本栖湖産 ニジマスのヴァプール 旬のきのこ添え ソース・ヴェルジュ

 ここからメインディッシュです。
 ニジマスが本栖湖で獲れたものとは、意表をつく演出ですね。
ソースの色(酸味の強いワインでつくられた)も目に鮮やか。
これにからめるニジマスは、華やかな紅色との競演という感じ。

シェフは、日本の素材をふんだんに使って料理を開発されているそうです。
 手前のムースの上に乗っかってるきのこは、なめこではなくて笑、ジロール茸です。
独特の香りと食感をたのしむ。

 



宴もたけなわ、13人の自己紹介も終わり、メインのお肉料理が出てきました。
 アシスタントキャプテンのgさんの鮮やかなサービスに一同大満足。
メインの演出では、一斉に蓋をあけてもらうのに、写真が追いつかなかった為、
NG。もう一度「せーの!」パチリ。
 こうなると、三ツ星レストラン、「
極上のお料理を頂く所+日本で最高の食空間の演出を楽しむ所」でもあるような。
 ナイフを見て見て!シェフは「黄色が好き」なんだそうです。テーブルのお花も黄色のカラーが生けられていました。


TOURTE FEUILLETEE DE CANARD、JUS TRANCHE AU BEURRE DE GENIEVRE
*鴨のトゥルト ジェニエーヴル風味のバターとジュ・トランシェ

 「かっわいい~!」
フィユタージュの模様もかわいく、きれいですねえ。
 「鴨が入ってんの?ペースト状になってるんだー。」「へー。」
鴨のパイ包みの中、香辛料「ネズの実」が入ってると書いてある。
ネズの実ってどうなのか、やはり13人のメンバーにスパイスの専門家が同席していたので、後で聞いてみる事にする。
 個人的には、鴨はペーストやパイ包みにしないで食べた方が好きでした。(12月会同意見多数でした。)
けれども、やはりそこは3つ星レストラン、お料理の構成は複雑で、何と何でこんな味が
出せるのか、一度聞いたくらいでは、ほぼ理解は不能ですが、組み合わせの妙技は艶やかといえる。

 メニューが無かったので、印刷していただいて1部づつ頂く。
 どれもスパイスに工夫が凝らされているお料理が多かったですね。
今年の
9月に訪ねた、フランスブルターニュのカンカールという所の
今年ミシュランの三ツ星レストランを獲得した、スパイスの魔術師「メゾン・ド・プリクール」の独学のオーナーシェフ、オリビア・ロランジェシェフのお料理が又、頭によぎる。

 すでに、アシスタントキャプテンは、私達の全体の雰囲気、個性を把握しているらしくて、素朴な疑問、
にも丁寧に答えてくれてました。
 アシスタントキャプテンの結婚までの経緯を聞いたり、出身地まで聞いてる人が出る始末でしたが、
 gさん26歳の若さとはとても思えぬ落ち着きと機転で、完璧に13人乗りの船の舵取りをきっちりやってましたよ~。変な事ばっかり聞いてごめんね。
 この名刺出しただけで、「今やすんごいもてるでしょう?」・・・・とかね。

明日は待望のデセールです。明日も来てね!

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yokohama・ベイエリア スイーツライフ物語 明日も続く。。。   



コメント (15)
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