「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」「アトランティスのこころ」・・・どれも心温まる作品で、映画をご覧になった方も多いと思います。
「キャリー」「ミザリー」「シャイニング」「イット」「ペット・セメタリー」と言えば、いずれもホラー作品で、かなり怖い!
さて、上記のように2つのグループに分けましたが、全ての作品が、スティーブン・キングという作家によって書かれたものです。モダン・ホラーの第一人者として、ベストセラーを出し続けるのが、スティーブン・キングその人です。キングはネット社会において、大変書店を大切にする作家で、自転車で地域の書店を回り、その書店の販売に貢献するため「サイン会」を開催することでも有名です。
僕は「日常のちょっとした不思議」を題材にした彼の作品が好きで、原作も映画もほとんど見ています。熱烈なファンは、原作の良さが映画では失われていると言いますが、いえいえ、映画も十分過ぎるほど楽しめると思います。
彼の作品の舞台は、そのほとんどがアメリカのごく平凡な町で、特にメイン州の町であることが多い。(彼がメイン州で生まれ育ち、今もメイン州に住んでいるから。)小説の書き出し、映画の冒頭に「メイン州」と出て来ただけで嬉しくなります。日常に疲れた方は、一読されるとちょっとした刺激になるかも知れませんよ。
彼は「タイム」のインタビューで、「いつ執筆するのか」と問われ、次のように答えています。
“I work until beer o’clock.”
“beer o’clock”というのは「仕事を終えてビールを飲む時間」、もしくは「退社時」のことで、彼は朝9時から夕方5時まできちんと執筆すると語っています。その理由がまた愉快です。
“You think I want to write this stuff at night?”
「こんな怖い話、夜中に書けると思うかい?」