青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

怒涛の怪力・ストロング小林逝く

2022-01-06 | スポーツの話題

アントニオ猪木と「昭和の巌流島」と呼ばれる名勝負を繰り広げたストロング小林こと小林省三さんが、昨年12月31日午前7時21分、東京・青梅市内の病院でのう肺のため亡くなったことが6日、分かった。81歳だった。また1人、熱き昭和プロレスの立役者がお亡くなりになり、寂しく思います。合掌。

小林さんの訃報を受け、1974年3月19日に蔵前国技館で歴史に残る戦いを残したアントニオ猪木氏が追悼コメント発表した。「ストロング小林選手のご冥福を心よりお祈り致します。小林選手との一戦は『昭和の巌流島』と呼ばれ、入り切れない程の多くの観衆に観て頂きました。小林選手もこの試合を人生最高の試合と言ってくれ、私も格別な思いがあります。お互い、若くベストな時に勝負が出来た事が走馬灯のように思い出されます。ストロング小林選手、ありがとう」。

新日本にとって今年は旗揚げ50周年のメモリアルイヤー。坂口征二氏は歴史を築いてきた盟友たちとの再会を望んでいた矢先なだった。偉大なOBの訃報に「また一人去ってしまったなと。ありがとうございましただよね。まあいろいろタッグ組んで試合してね。この前も言ったけど、新日本で頑張ったみんなにありがとうって言いたいよね。貢献してくれてご苦労様でした、ありがとうございました」と感謝の言葉を繰り返していた。

歴史に残る闘いを企画した元新日本プロレス専務取締役の新間寿氏は「私のプロレス人生でアントニオ猪木さんとストロング小林さんの試合ほど心に響いた試合はありません。まぶたを閉じると今もあの日の激闘が浮かんでまいります。その小林さんがお亡くなりになりまさに不世出のレスラーに贈る言葉は出てきません…それほどの方でした、小林さんは」と追悼していた。

小林さんは、芸能活動を引退後に脊髄損傷の重傷を負い、その影響から下半身麻痺になり、3年前の2018年から寝たきりの生活であることが明かされていました。ストロング小林本人は取材を断っていましたが、介護している親族より「プロレス界にストロング小林がいたっていうことを残してもらいたい」という希望で、令和2年にインタビューを受けていました。

それが全て掲載されているのがこの本で、筆者と共に小林さんが伝説の猪木戦のDVDを見て、試合についていろいろな思い出を語っていますし、他にもいろいろな質問に答えられています。猪木ー小林戦を軸に、昭和の日本人対決に迫った渾身のノンフィクションの1冊は、熱く面白く分厚い!このブログでは以前から右サイドバーでご紹介していましたが、売り切れる前にどうぞ。

 


カークス ~憩いの時間がそこにあった

2022-01-06 | 昭和の喫茶店

世の中が変わって行きます。最近自分が時代の流れについて行けない・・と感じると言うか、ここは自分がいたい場所じゃないと、世の中を受け容れていない。(笑)歩いていれば、スマホを見ながら前も向いていない連中とぶつかりそうになる。レジに並べばお年寄りのお客と、楽をしたいレジ係のパートさんで、むちゃくちゃ待たされる。地面に落ちているゴミも増えて来ました。

新刊の本を買おうと思っても、大阪梅田まで出掛けて書店の梯子をしないと見つからない。ジムに行けばゲイばかり。LGBT差別だとか言われますが、男2人が1つのシャワーの仕切りの中に消えて行く光景を目の前で見たら気持ち悪いと感じるのが正常です。両親にご馳走したいと思っても、適当な食事のお店が近くに無い。身近な町にあるのは珈琲チェーン、ラーメン屋、コンビニ、携帯ショップに居酒屋、それに百均。北摂はそういう場所じゃなかったと僕は思うのですが・・💦

阪急川西能勢口・川西市役所前のこの喫茶店「カークス」。マスターが75歳を迎え、田舎に帰って土いじりをしながら暮らしたいとのことで、2020年3月に閉店しました。ゆっくり話せるお店、きちんとしたメニューで大好きなお店でした。お店の前はいつも綺麗に花が溢れていました。

北摂に残っていた数少ないの~んびり出来るお店でした。でも、のんびり出来る=空いてる=経営大丈夫か?と思っていましたが、長い間お世話になることが出来ました。

ホットを頼むと、これが・・・そう、“ 可もなく不可もない・・いわゆる原価を抑えた珈琲 ”でした。でも、お店の雰囲気がいいので許せました。サンドイッチはボリュームもあって安かった!



普通の珈琲だし、そもそも寒い季節では暖を取る為に入ることが多かったことから、大学時代のことを思い出し、砂糖を入れ、ミルクをいれ、スプーンでくるくる回して飲む。懐かしい味!分かる人は分かると思います。まだ珈琲を苦いと感じながらも、大人ぶって頼む珈琲には、砂糖とミルクが似合う。(笑)学生時代にこういう経験をされた方も多いと思います。



僕は柔道をやっていたし、冬は寒いのでカロリー消費が激しくて、すぐに体重が落ちる。1日の練習が終わったら2~3キロ減なんてザラ。それに加えて筋肉痛。食べないと体重維持どころか、健康を保てない。だから砂糖とミルクを入れて高カロリーにして飲んでいました。

今は美味しい珈琲はブラックで。その味を心から楽しむことが出来る大人になりました。(笑)

今思えば、新型コロナウイルスの影も形も無かった2019年の12月に閉店を決定し、コロナが噂される時に営業を終えたのは、本当にこれ以上に無い幕引きだったと思います。

そして、同じ川西能勢口駅前のレンタルDVDのTUTAYAも2020年3月31日で閉店!現在、阪急宝塚線沿いにあるレンタルDVD店は、十三店を残すだけになりました。ビデオレンタル店が80年代に開店ラッシュ、その後LD~DVDに移管し、そしてネット配信時代へ。かつて山ほどあったレンタルビデオ店が消え去ったように、レンタルDVDも消える時がやって来ました。



この年の1月には、梅田丸ビルのタワレコ前にあった中古レコード店「キングコング」も閉店。そのタワレコも今年・今月に閉店です。